象ガ鼻
 健康の森遊歩道から鳥越峠を越え、振子沢、ユートピアを経て
象ガ鼻まで登る。 下山は往路を降り出発点に戻る コース


標高      1,550m
所在地    鳥取県西伯郡大山町
歩行距離   9.6Km
登山日    2008年8月3日(日
天候      曇り後晴れ。 14時30分頃より雨。 現地気温22℃
         日差しが強く暑いが、稜線上は風があり凌げる。
         振子沢は風が通らず暑いが、木陰の踏み跡は有難い。

備考      駒鳥避難小屋から先の道を心配したが、踏み跡と赤テープが
         残っており、荒れ気味の所もあるが比較的分かり易い。
         沢の水は冷たくて美味しい。
         1分も手を浸けていると、冷たさで手が痛くなるほどだ。

アプローチ  自宅を5時に出発し、真備から美袋に抜け、国道180号線を
        高梁に向かう。 国道313号線に入り、北房から月田に抜け、
        国道181号線を新庄村に向かう。 野土路トンネルを抜け、
        鏡ガ成を経由し、倉吉江府溝口線を通り、健康の森駐車場に
        7時30分到着、駐車。
        
駐車場には既に10数台の車が停まっている。
        帰りは江府町、日野町を経由し国道180号線で帰宅。
  チェックポイント 時間 標高 メ        モ
  駐車場 7:40 887m 良く整備された遊歩道を緩やかに登って行く。 途中ベンチが有るが、やがて遊歩道は狭くなり草が道に迫り出してくるようになると文珠越に着く。 文珠谷へは通行止めになっているようだ。 道はトラバース気味になり、背丈以上の笹が張り出している。 適度にアップダウンしながら緩やかに登る。 段々傾斜が急になり、周りに生えている木を掴みながら登って行くと鳥越え峠に着く。
  鳥越峠 8:35 1,230m 鳥越峠では3名が休憩されていた。 後で分ったが、岡山MLのcahcapさんだった。 ケーナは素晴らしい音色で、コンドルは飛んで行くの曲に送られて急な鳥越峠を降る。 急な坂を過ぎると、多少荒れ気味の道はトラバース気味で、適度にアップダウンしながら緩やかに降る。 再び急な降り坂になると、2名の登山者とすれ違った。 途中倒木で乗り越したり潜ったりする所が有る。 降って行くと急な所には少し怪しげなロープが有るが、今の所切れる事は無かった。 、大きな岩がゴロゴロしている所を過ぎると、駒鳥避難小屋に着く。
  駒鳥避難小屋 9:10 1,042m 駒鳥避難小屋で一息入れ、急な坂を降るが、水が湧き出している為か、道はぬかるんでいる。 足を滑らさないように注意しながら川原に降りる。 沢にはカップ酒のビンが置いてあり、沢の水は冷たくて美味しい。 赤テープを頼りに川に出て、川原の石の上を歩く。 日差しが強く暑い。 少し行くと、岩に赤テープがある。 赤テープを頼りに、川を渡り振子沢に入る。 振子沢を歩き出すと、左側に踏み跡らしきものを見つける。 草に埋もれそうになる、踏み跡を辿り、振子沢の左側を緩やかに登って行く。踏み跡は木陰で概ね歩き易い。 沢に沿った踏み跡を歩いていくと、時々沢を歩くようになり、そのうち沢は狭くなり、木陰が無くなり、日差しが強く照りつける。 大きな石がゴロゴロする沢芯を緩やかに登って行くが、所々荒れて巻き道(踏み跡程度)ができている。 行けども行けどもなかなかユートピアが見えてこない。 谷筋は風が通らず暑く、咽喉ばかり渇く。 曲がりくねった沢もかなり疲れてきた頃、人が稜線上に沢山見え出す。 その下にはお花畑が広がっている。 ここからが実に遠い。 歩けど歩けどなかなか近づかない。 暑いせいで早く歩けなく、やっと右上に登る処に辿り着く。 ここから急な坂を、周りの木を掴みながら登って行く。 大山キャラボクが両側にあり、木を掴んで登るには有難い。 坂が緩やかになってくると、お花畑の中、足元の道を探しながら、花を見てゆっくり登る。 さすがにしんどい。 振子山分岐の道標が見え出す。 喘ぎながら途中止まって花を見たりしながら、ゆっくり登って行く。
  振子山分岐 10:50 1,462m 分岐で一息入れる。 ここから象ガ鼻までがさすがにキツカッタ。
  象ガ鼻 11:10 1,550m 涼しい風が吹くが、直射日光が暑い。 少し熱中症気味で、食欲が無く、飲み物ばかりが欲しくなる。 おにぎり一個を無理やり口に入れただけで、ゆっくり休みながら花を観賞する。 ユートピアのお花畑は満開で素晴らしく、登山者も大勢いる。
  昼食後下山 11:40   素晴らしい景色を堪能した後、槍ヶ峰を経由して帰ろうと思ったが、予想以上に飲料水を消費しており、予備のペットボトル1本を残すだけの状態になっている。 仕方が無いので、沢の冷たい水を当てにして、お花畑を見ながら往路を降る。
  振子山分岐 11:50 1,462m お花畑の中、足元の道和探しながら降って行くと、遠くでケーナの音色が聞こえて来た。 鳥越峠でお会いした、cahcapさんが象ガ鼻近くに来ているんだなと思ったが、今更再び象ガ峰まで行くのは大変なのでそのまま帰る事にする。 急な坂を降り、振子沢に降りる。 振子沢を緩やかに降るが、強い日差しはまともに降注ぎ、風が通らず暑くて仕方が無い。 歩き出して40分ぐらいでやっと木陰の道になり、一息入れると、飲料水は底をついた。 振子沢の巻き道は時々日差しが有るが、概ね木陰で凌げる。 遭難碑まで降り、振子沢に入り、沢で大休止する。 沢の冷たい水で顔を洗い、冷たい水をすくって飲み干す。 美味しい。 生き返るようだ。 手を水につけるが、冷たくて1分以上つけていると痛くなる。 冷たい水を水筒に詰め込み、存分水遊びをする。 冷たい水を十分味わった後、川原を歩いて急なぬかるんだ坂を登り、駒鳥避難小屋まで戻る。
  駒鳥避難小屋 13:10 1,042m さっきまでの冷たい水の感触も、ここまで戻ると再び汗まみれで嫌になってくる。 小休止してから急な坂を登って行く。 暑くてしんどいのでペースは超スローモーション。 ヨタヨタしながら登り、トラバース気味の道も、ゆっくり歩く。 鳥越峠手前最後の急な坂は、トラバース道に入り、倒木を載り越すとやっと鳥越峠に着く。
  鳥越峠 14:00 1,230m 再び小休止し、食欲はないが、おにぎり1個を先ほど汲んだ水で流し込む。
  休憩後下山 14:05   小休止後、周りの木に捉まりながら急な坂を降り、笹が張り出した道を緩やかに降って行くと、ポツポツ雨が落ちてきたが、気にせず降って行くと、一気にザーと雨が降り出す。 駐車場まで20〜30分程度の処で雨に降られ、傘で対応する。 笹が張り出していて多少濡れるが冷たくて気持ち良い。夕立ならすぐ止むと思っていたが、降り続く。 車に辿り着いたときは、結構濡れていたが、ずぶ濡れと言うほどではなかった。
  駐車場 14:55 887m 帰り、江府町、日野町、新見市と走ったが、時々雨が降る天気。 高梁市を過ぎると日差しが戻り、嘘のような暑さがぶり返した。



登山ルート。




振子沢からやっと象ガ鼻が見え出す。
人が沢山いるのが分るが、ここからまだずいぶん時間がかかる。





象ガ鼻から見る三鈷峰。
人が沢山いる。
手前はユートピア避難小屋とお花畑。
後ろには日本海と弓ヶ浜が見える。




何ともいえない素晴らしいお花畑。




振子沢方面への降り。
右下が振子沢
道標から左に登って行くと振子山。
この景色の素晴らしさは写真では味わえない。