弥高山
 真備町側の猿掛城登山口より、猿掛城址を経由し弥高山に登る。
下山は、往路を降り出発点に戻る コース


標高      302m
所在地    倉敷市、矢掛町
歩行距離   11.1Km
登山日    2008年12月31日(水
天候      晴れ時々曇り、一時霰が降る。 現地気温7℃。
アプローチ  太陽の日差しに誘われ、年の瀬の大掃除もそこそこに切り上げ
        昼食後、自宅の裏山に登って見る事にする。
        自宅をを12時25分に出発し、真備に向かい、小田川沿いに
        西に走る。 琴彈岩を過ぎ最後の民家がある先道路沿いに
        「史跡 猿掛城址登り口」の標識があり、林道入口に
        12時40分到着、駐車。
        登山口に車2台程度駐車可能。

備考     弥高山は、高原で小さなピークが多数有る。
        測定点の最高ピークは310mであり、三角点も多数存在する。
        ガイドブック「岡山県百名山」では、弥高山の山頂を弥高開拓集落の
        三角点301.8mとしており、このページでもここを山頂として
        登った。
        但し、所有の三省堂「日本山名事典」によると、弥高山の頂上は
        298mの測定点ピークを頂上としている。
        
この為、298mピークも目指したが、298mピークは私有地畑の
        真中であり、沢山の大根を干してある。 民家から見える事もあり、
        不審者と見られそうなので、頂上に行くのは断念する。
        近くに307.6mの三角点があり、その三角点を探しに行くが、
        体にくっ付く種の草が多数茂っており、草を刈ってまで探す事は
        断念した。
  チェックポイント 時間 標高 メ        モ
  駐車位置 12:50 18m 林道から直ぐ南に入ってしまい、竹薮の先で道が無くなり引き返す。  どうやら地形図に点線で示されている道で、今ではヤブになって歩けない状況だ。 そのまま林道を西に少し歩くと、右側大きな木の根元にお地蔵さんがあり、その先に「史跡 猿掛城」の指導標がある。 指導標から南に曲がり、少し笹が茂る道を10mも行くと笹は無くなり、フカフカの落ち葉で埋まる道となる。 要所々には指導標があり安心して歩いて行ける。 落ち葉の下に大きな石がゴロゴロする広い登山道は、段々狭く急な道になってくる。 木を埋め込んだ階段と、少し腐りかけた木の手摺りが設置された登山道を登って行く。 急な登山道は折り返しその後つづら折れに登って行く。 部分的にシダが張り出した所があるが、道はしっかりしている。 振り返ると木立ちの合間から真備町が見えている。 尾根に出ると広く平らな場所、太多丸跡に着く。 ここから多少シダと潅木の枝が張り出した所があるが、すぐ歩き易くなり、再び尾根に出る。 両側ロープに囲まれた道は平坦で尾根を西に回りこむ。 ここから尾根に沿って、緩やかに登って行くと、六の丸跡、五の丸跡と平らな所が現れ、三の丸跡に着く。 井戸跡から東に展望があり、真備、総社の町並みが展望できる。 少し先の大手門跡からは、遠くに鬼ノ城山が確認できる。 二の丸跡を登ると最後本丸跡に着く。
  猿掛山頂上 13:25 243m 本丸は、周りを木に囲まれ展望は無い。 一段高くなった所に頭を赤く塗られたコンクリート柱があり、その側の太い木に4〜5本のロープが付いている。 見ると急斜面を降る道があり、これほど急だと捉まる物が必要だと、納得する。 ロープに捉まり急斜面を降り、鞍部まで降りる。 その先の急な道にもロープが4本下りており、それに捉まり登って行く。 まるでフィールドアスレチックのようなのりで登って行く。 尾根には良い道があり、ロープも付いているが、ほとんど必要ない。 最後のやや急な登りのロープは降るとき必要としそうだ。 最後のロープを登った所から振り返れば、眼下に猿掛山、その向こうに鷲峰山が見える。 一つピークを越え歩き易い尾根道を進むとT字路にぶつかる。 左に少し行くと古びた社があり、50番の繁多寺に着く。
  50番 繁多寺 13:40 305m 道はその先も続いているが、T字路まで引き返し、少し歩くと左側に49番の浄土寺がある。 ここから林道になり、道幅は車が通る広さとなる。 少し行くと、白色の別荘(廃屋か?)が右手にある。 緩やかに降ると左側に十二丁塚のある十字路に着く。 真っ直ぐ行きかけたが、地形図を確認すると、方角は右のようなので十字路を右に曲がる。 歩いて行くと、空は薄暗くなり、パラパラと音がして霰が降ってきた。 霰が降る中、緩やかに降り、舗装路に合流する。 舗装路右側の塀には、弥高建設と書いてある。 そのまま舗装路を南に進み、養鶏場の前を歩いていると、霰は止み、青空が戻ってくる。 瀬戸内海が見え、水島コンビナートが見えている。 養鶏場の前の分岐を右に緩やかに進むと最後Uターンして養鶏場に入るが、Uターンせずに細い踏み跡を辿ると、少し草が茂る中を歩く。 くっ付く種の歩く草が多く、しまったと思った時はもう遅く、腰より下のため、そのまま枯れた草の中を突っ切り、一番高い所にある三角点まで歩く。
  弥高山頂上 14:00 302m 三角点の周りは草も少なく、難なく三角点が見つかり記念撮影をする。 ここからは、笹の上から瀬戸内海が多少見える程度でほとんど展望は無い。 来た道を帰ると、再び悲惨な目に合うので、引っ付く草の種を落とし、果樹園の木に沿って道を西に少し行くと、古びた養鶏場に出て、左に曲がり緩やかに未舗装の道を降る。 降って行くと、瀬戸内海がと島々が見えて良い景色だ。 少し降ると、分岐があり左に進むと、元の舗装路に出るので、舗装路を左に進み緩やかに登って行く。 養鶏場の前を戻り、弥高建設の所から道は未舗装になる。 未舗装の道を道なりに緩やかにアップダウンする。 時々右手に瀬戸内海と水島工業地帯が見え、右側畑の側を過ぎると、民家の裏に出て、舗装路となる。 舗装路をひたすら歩き、道なりに地形図上の弥高山を目指す。 目標とする298m地点は畑の中で大根を干してあり、民家がある為確認したら引き返す。 うっかり畑の中に入って行くと、人の目もあり不審者と間違われそうだ。 今度は、地形図上の三角点307.6mを目指し、引き返すが道を間違え、産廃行者の土地のようで塀が有り予定した道に出られず、舗装路まで引き返す。 この先機械加工工場の赤いドラム缶の所から右の未舗装の道に入る。 No.26鉄塔巡視路へ向けて進み、少し道は荒れ加減だがその先でNo.27を目指すと、広い林道にでて、小高い丘の上にくる。 先ほどの三角点同様に引っ付く草が茂っている。 三角点捜索の為、そろそろ草の中に突入し、GPSを頼りに探すが見つからない。 草の中には何やら奇妙なモニュメントが幾つか存在する。 このオブジェクトは何だ?。
  もう一つの弥高山頂上 14:55 308m 5分ほど捜索を続けたが、引っ付く種のある草を刈ってまで三角点を探す事は諦め、15時になったので戻る事にし、草の中を出て、体中に着いた種を落とす。 落としやすい草の種で良かった。 道が有ると分ると、そのまま林道を降り、元の舗装路に出るが、出たところに「神縁道場」と標識がある。 あのモニュメントは神縁道場のもののようだ。 来た道をひたすら戻る。 途中タンポポの黄色い花が沢山咲いている。 まだ冬だと言うのに、ここは暖かいのだろうか。 同じ道を帰るのもつまらないと思い、地形図上点線の猿掛集落に降る道に入るが、少し降るとT字路にぶつかる。地形図上の点線は道を横切り降るようになっているが、道はヤブに完全に消えている。 今日はヤブコギするつもりは無いので、左に行くと帰れそうな感じがしてT字路を左に進む。 少し行くと53番の円明寺に出る。 道はそのまま西に向かっている。 GPSで確認すると、通って来た道に出られそうだ。 そのまま進むと、計算通り、十二丁塚のある十字路に出た。
  十二丁塚の十字路 15:30 294m 十字路を右に曲がり、来た道を戻る。 緩やかに登り、別荘を過ぎ、T字路までまっしぐら。 冬は日が落ちるのが早い。 T字路を左に曲がり、歩き易い尾根道を降って行く。 最初ロープが有る所は少し急なのでロープに捉まり慎重に降りる。 後はロープは必要なく、どんどん降り、ピークを越え、急な鞍部へはロープを頼りに降り、再びロープに捉まり急坂を登り切ると、猿掛城址まで戻ってくる。
  猿掛山頂上 15:50 243m この時間帯になると、日が当らない所は少し薄暗く感じるようになってくる。 来た道をどんどん戻る。 六の丸跡のロープから下に降る別の道が有るが、時間が時間なので、来た道を素直に戻り、太多丸跡で確認すると、もう一つの道は尾根の反対側を降るようになっていた。 確認だけすると、少し薄暗くなりかけた登山道をつづら折れに降って行く。 落ち葉で木の階段が見難いので注意しながら降り、林道に出る。 林道から車までは直ぐだ。
  駐車位置 16:10 18m 思ったほど登山道は荒れてなく、状態はかなり良かった。 日にちが日にちなのと、マイナーな山なので誰にも会うことは無かった。 猿掛山は小鳥の囀りが始終聞ける静かな良い山である。 このコースは、弥高山開拓集落の瀬戸内海が見える辺りまでの散策で引き返す程度が良いようだ。



登山ルート。
十二丁塚から先、弥高山はなだらかなので適当に散策している。




大手門跡から見る東側の展望。
写真中央、遠くに鬼ノ城山が確認できる。




ロープのある所最後、振り返ると手前に猿掛山(猿掛城址)、遠く左側が鷲峰山、右側が高山。




弥高山頂上三角点。
弥高開拓集落にて。




もう一つの三角点ピーク。
三角点は、ごらんの枯れた草の中だが、歩くたびくっ付く種が体中に付いてしまう。
ピークにある、奇妙なモニュメント。
神縁道場に関係した物だろうか?
他にも幾つか存在する。
聞いた事の無い宗教なので疑問は残る。