矢筈ガ山・甲ガ山・勝田ガ山・船上山
 川床から中国自然歩道を歩き、大休峠を経由して矢筈ガ山に登る。
矢筈ガ山から甲ガ山、勝田ガ山と稜線を縦走し、船上山まで歩く。
船上山から東坂登山口に降るロング コース


標高      矢筈ガ山        1,358m
         甲ガ山         1,338m
         勝田ガ山       1,205m
         船上山          615.4m(三角点)
所在地    鳥取県西伯郡大山町、東伯郡赤崎町
歩行距離   11.9Km
登山日    2009年9月27日(日)
天候      晴れ。 現地気温16℃(船上山東坂登山口デポ時)。
        少し湿度が高く、日差しが暑い。 稜線上は時折涼しい風があった。
アプローチ  自宅を5時に出発し、真備から美袋に抜ける。
        自宅を出た時は、暗くライトを点けて走るが、蒸暑いせいか虫が
        フロントガラスに沢山ぶつかる。
        国道180号線を走り、明地トンネルを抜け、待ち合わせ場所の
        溝口IC横、溝口展望駐車場(鬼のトイレ・公衆電話がある)へ
        7時20分到着駐車。
        既に峰さんは到着して、ストレッチ体操をしている。
        しばらくして、森安さん達が到着、森安さんの車の後を追走して
        船上山東坂登山口駐車場に、7時55分到着。
        船上山登山口駐車場には、既に数台の車が停まっていた。
        私の車をデポして、森安の車で川床へ向かう。
        川床の車が停められそうな所は、既に車で埋まっている。
        そこはパジェロの強みで、左側の車輪を舗装路から落とし、
        かなり斜めに傾けて駐車。 8時15分到着である。

        私の車だと帰れなくなるので、こんなマネはできない。
岡山の山MLメンバー
        森安さん(企画)
        Ka7yamaさん
        YASUさん
        峰さん。

備考     1ヶ月前、船上山から甲ガ山を往復した時に、矢筈ガ山までの縦走を
        したいと思っていた。
        モンキーを一向平にデポして船上山から縦走する計画だった。
        川床から船上山東坂登山口は距離が有るので、一向平で考えていた。
        しかし今回森安さんから、魅力的なプランが岡山の山MLに載り、先週の
        筋肉痛が多少あったものの、即参加させてもらう事にした。
        矢筈山〜船上山縦走では、このルートが一番歩き易いと思われる。
        この逆コースの場合、登りが標高差で300m程多くなり、足が疲れた頃
        甲ガ山と小矢筈で、岩場の急な降りがあり、足がふらつくと少し厳しい
        ものがある。 岩場は降りよりも、登りの方が易しい。
        一向平から船上山の場合だと、距離が少し長くなる。

        先週の筋肉痛と脚の疲労のせいか、矢筈ガ山の登りで、2度ほど
        脚がつりそうに
なったが、幸いな事にフクラハギだったので、なんとか無事
        船上山東坂登山口まで歩けた。
        フクラハギは比較的回復が早いが、大腿筋だとそうはいかない。
        脚がつるのは、脚を酷使したときや、体の水分や塩分、ミネラル分が
        休息に失われたときに起きるので、休憩やスポーツドリンクなどの
        補給を適時行うのが良い。 但し、お茶やコーヒーは利尿作用があり
        水分補給に結びつかないので、注意が必要だ。
        企画していただいた、森安さん、参加された岡山の山MLの皆さん、
        お疲れ様でした。 ありがとうございました。
        機会があれば、またご一緒させて下さい。
  チェックポイント 時間 標高 メ        モ
  川床駐車位置 8:25 692m 川床から、素晴らしい自然林の中の、中国自然歩道を進む。 阿弥陀川にかかる橋を渡り、やや急な道をトラバース気味に登って行く。 すぐ緩やかになり、大きなツキヨ茸が沢山目に付くようになる。 一見ヒラタケの様に見えるが、食べられない。 歩き出して35分ほどで香取への分岐、歩き出して50分で再び香取分岐がある。 ブナの多い自然林が美しい。 途中、地元の人達が、籠に沢山茸を採っていた。 籠の中の茸を見せてもらいながら、食べられる茸の特徴を教えてもらうが、道から枯れ沢なった所に少し入っていかなければ、採れないようだ。 石畳道になると、石の表面の角が取れ、濡れていると、それでなくても滑り易くなった石に、苔が付いて、かなり良く滑る。 緩やかな登りなのでまだ、マシだが、降りだとかなり注意が必要になる。 途中休憩を入れながら、比較的ゆっくりしたペースで進むので、途中3名のパーティと抜きつ、抜かれつで大休峠に着く。
  大休峠 10:10 1,109m 大休峠の避難小屋の前で、先ほどのパーティが休憩している。 私たちと同じ、コースのようだ。 振袖山の右側に、象ガ鼻とユートピアの避難小屋が確認できる。 5分強の休憩の後、矢筈ガ山に向けて、急な登山道を登って行く。 途中休憩を入れるが、急なため一歩の足を上げるのが大きく、なかなかしんどい。 先週の脚の疲れもあり、脚が2度ほどつりそうになったが、なんとか持ちこたえた。 大休峠から25分程で1,300mピークの稜線へ出る。 稜線上をなだらかにアップダウンしながら進むと、矢筈ガ山頂上が見えてくる。 やや急な坂を登って行くと、大山キャラボクに赤い実がついている。 小さな赤い実を口に入れると、甘くて美味しい。 大山キャラボクの実で栄養?を補給して、少し頑張ると矢筈ガ山頂上に着く。
  矢筈ガ山頂上 11:00 1,358m 頂上は思っていたよりも狭いが、360°の展望が得られる。 3名ほど登山者が休憩されている。 烏ヶ山から大山にかけて素晴らしい眺めだ。 小矢筈から甲ガ山も綺麗に見えるが、日本海は霞んでよく分らない。 蒜山三座も霞んでいるものの、何とか確認できる。 10分強の休憩後、甲ガ山に向う。 矢筈山からの降りは急で、登山道脇に生えている木の枝を掴みながら、ゆっくり注意深く降って行く。 急な降りが終わると、垂直に見える小矢筈への岩場の急な登りとなる。 岩や木の枝を掴みながら、三点支持で慎重に登る。 さすがに振り向いて下を見る余裕は無い。 矢筈ガ山から、15分程度で、1,315mの小矢筈に着く。 小矢筈の岩の上は狭く、展望はバツグンだが、クレヨンしんちゃんの作者のようになりそうなので、下を覗き見る勇気は無い。 狭く細い小矢筈頂上だが、道がある。 小矢筈から、甲ガ山の岩場を登る登山道が確認できる。 小矢筈からも急な降りとなり、周りの木を掴みながら降りると、なだらな自然林の中の道を進む。 自然林を抜けると、岩場の道となる。 岩赤いに丸が付けてあり、登山道は分かり易い。 岩場をトラバース気味に進み、甲ガ山東側の岩尾根を登る。 かなり急で、確実に岩を掴みながら、三点支持で慎重に登って行く。 岩場にリンドウが沢山咲いている。 ここは降りる方が少し怖い。 脚が疲れていると、私には降りる自信がない。 ゆっくり確実に登り、植生がある所まで登ると、やれやれで、頂上へは一分張りで到着する。
  甲ガ山頂上 12:00 1,338m 頂上には先客の3名が休憩中だ。 甲ガ山頂上からは360°の展望があり、素晴らしい。 日差しが暑く、風が有ると心地良い。 素晴らしい景色を見ながら昼食にする。
  昼食後出発 12:35   昼食後、岩石帯を通って勝田ガ山へ向う。 脚に自信が無いので、岩石帯の巻き道がある所は、利用する。 甲ガ山から15分で、鉄柱の有る、甲川分岐へ来る。 ここからは、岩があるものの、比較的なだらかで、歩き易く、緩やかに降って、緩やかに登り返すと、甲ガ山から35分程で勝田ガ山頂上に着く。 ここも展望が良く、涼しい風が吹き、景色を見ながら10分ほど休憩を取る。 少しガスが出てきて、甲ガ山へと流れていく。 勝田ガ山頂上に、指導標が新しく付けられているが、山頂の高さは三角点の高さになっている。 勝田ガ山の頂上は、1,200m以上ある。 勝田ガ山から滑り易いやや急な坂を降って行くと、勝田ガの三角点が縦走路の真中にある。
  勝田ガ山三角点 13:30 1,149m 三角点を過ぎても、比較的滑り易い、やや急な坂道は続く。 縦走路の両脇、笹が刈り払われ、格段に歩き易くなっている。 だんだん緩やかになってきて、緩やかに登り返すと941.0mの三角点石柱が縦走路真中にある。
  941.0m三角点 13:50 941m 三角点で10分ほど休憩をとり、再び歩き出す。 しばらくはなだらかな降りで歩き易い。 所々やや急で滑り易い所があるので注意が必要。 脚が疲れてきて、2度ほどズルと滑った。 少し緩やかになると、気の緩みが出てくるので、気を引き締める。 船上神社までが、けっこう長い。 ほぼ平坦になってくると、船上神社が見えて来る。
  船上神社 14:50 671m さすがに滝を見に行く元気は無く、そのまま登山口に向う。 西坂登山口へは、登山道の草が刈り払われ、良くなっていた。 広い林道のような広く、石の多い道を緩やかに降る。 船上山行宮碑の所まで来ると、千丈のぞきを見に行こうと言う話になり、ザックを置いて、身軽な体で、急な坂を気に捉まりながら降る事、5分少々で、千丈のぞきに着く。
  千丈のぞき 15:10 576m 千丈のぞきで、若い女性クライマーが垂直県下の真っ最中。 岩の先でのぞく勇気は無く、岩の上から景色を見るに留める。 クレヨンしんちゃんの作者が亡くなった、荒舟山と船上山は良く似た形状をしている。 5分ほど景色を楽しみ、帰りは岩を巻いて登って行く。 景色を見る時間を入れて、往復20分程度の寄り道だ。 木立ちの中の、濡れて滑り易いやや急な石段道を降りて行く。 松林が途切れる所まで降りてくると、船上山の岩場が見え出す。 苔生した滑り易い所を過ぎると、擬似木の階段を降り、東坂登山口駐車場に降り立つ。
  船上山東坂駐車場 15:45 408m 朝沢山有った車は、私の車と、もう一台の2台だけとなっていた。 もう一台は、大休峠で休憩されていたパーティの人の物と思われる。



登山ルート。


  

大休峠避難小屋。                      大休峠から南西方向に、振袖山、その奥に象ガ鼻、
                                 ユートピア避難小屋が見える。


  

矢筈ガ山手前にて、大山キャラボクの赤い実。     矢筈ガ山頂上より、烏ヶ山を望む。
甘くて美味しい。


  

矢筈ガ山頂上より大山を望む。             矢筈ガ山頂上から小矢筈を望む。




矢筈ガ山頂上の三角点。


  

これから登る、小矢筈を見上げる。           小矢筈を登る時、小矢筈の絶壁越しに甲ガ山を見る。


  

甲ガ山より、矢筈ガ山、小矢筈を望む。         岩石帯(ゴジラの背)を歩く、岡山の山MLメンバー。
少し霞んできた。


  

船上神社。                          千丈のぞきより、雄滝方向を見る。
                                 肉眼では雄滝が確認できた。


  

千丈のぞきより船上山ダム湖を見下ろす。        東坂登山口に降る時、船上山の岩場が見える。
                                  クレヨンしんちゃん作者が亡くなった、荒舟山に岩場が良く似ている。