若杉山
 大谷集落最奧民家(廃屋)を出発し、良く手入れされた登山道を
歩き若杉山に登る。 下山は往路を降り、出発点に戻る コース


標高      1,021m
所在地    鳥取県東伯郡三朝町
歩行距離   7.2Km
登山日    2009年6月28日(日)
天候     晴れ時々曇り。 現地気温21℃。
        天気予報は午前中10%、午後50%の降水確率だったが終日
        晴れで暑い一日だった。
        山頂は涼しい風が吹き、素晴らしい展望と共に別天地だった。
備考     登山道両脇の笹は刈り払われ手入れが行き届いている。
        間違え易い所には指導標もあり、急な坂がわずかしかなく
        誰でも安心して登れ、広い山頂からは360°の展望が得られる。
        若杉山の登山道脇には絶滅危惧種のオキナグサが自生している。
        花の季節は既に過ぎており、葉しか見えない。
        ロープで囲い保護してある。

        若杉山頂上三角点を30分以上探したが見つからなかった。
アプローチ  自宅を5時10分に出発し、国道429号線を足守から福渡に抜ける。
        国道53号線を走り、鏡野町に抜ける。 国道179号線を北に走る。
        奥津から見る泉山頂上には、ガスがかかり山頂は見えない。
        人形トンネルを抜け、下西谷から中和方面に曲がり、国道482号線に
        入る。 少し先で田代、大谷方面に曲がり、更に大谷方面に曲がる。
        ここから道は狭くなる。 下畑集落でバスと行き違い、乗用車なら交わせる
        場所もバスでは、かわらない。 少し下がり、民家への進入路へ突っ込み
        交わす。 三軒屋集落を過ぎ、大谷集落を過ぎ大谷峠に向う途中、
        若杉山の道標に従い左に曲がる。 道路両脇の草を擦りそうになりながら
        舗装路終点に7時30分到着、左に寄せて駐車。
  チェックポイント 時間 標高 メ        モ
  駐車位置 7:40 663m 林道脇には、ヤマアジサイやツルニチニチソウが見られる。 未舗装の林道を登って行くと5分程度で登山口に着く。 登山口は車数台置ける広さがあり、美作山酒会のベンチがある。 不法採取禁止の看板に、絶滅危惧T類(鳥取県レッドデータブック)のオキナグサ自生地と書いてある。 花の時期は過ぎているので、葉しか見えなかった。 道幅がやや狭くなるが、緩やかに登って行く。 笹が作業道両側に生えているが、刈り払われ手入れがされている事が分る。 クマイチゴの赤い実が付いている。 思わずいただいてしまった。 甘酸っぱくて美味しい。 少し登ると、木立ちの合間から、右側に津黒山が見えてくる。 「若杉山山頂 1.7Km」の指導標もあり、分かり易い。 リョウブには蕾が沢山付いている。 作業道は緩やかだが、グルグルと大回りをし自然林の中を抜け、日差しを受けると笹原が広がり、目の前に若杉山手前のピークが見え出す。 オキナグサ保護のロープが張られた側を通り、つづら折れに登ると、分岐がある。 左「山乗様」、右「山頂」と指導標があり、時間も早く、山乗様まで行ってみる事にする。 分岐を左に入り少し行くと、道は踏み跡程度となり山側から草や笹が踏み跡に張り出し、肩や腰辺りが朝露で少し濡れるようになる。 目の前に大きな岩が見え出すと、岩の下に小さな社があり、山乗様が祀られている。
  山乗様 8:30 889m 山乗様の御神体はこの岩のようだ。 一息入れた後、登山道分岐まで戻る。 途中、ササユリ、ヒヨドリ、トリアシショウマ等の花が目に付く。 分岐から山乗様まで往復で15分程度の距離である。 分岐から山頂に向けやや急な坂を登って行く。 振り返ると後方に展望がある。 一旦やや平坦になり、急坂をわずかの距離登ると若杉山手前のピークに着く。 ここから緩やかにわずかばかり登ると、若杉山山頂を示す標柱のある、若杉山頂上に着く。
  若杉山頂上 9:05 1,021m 若杉山山頂には、頂上を示す標柱が2本立っている。 山道は北の端まで続いており、やや降るようになると青御影石の巨石群がある。 山頂はなだらかで広く、360°の展望が得られる。 北に日本海の海岸線が見える。 残念ながら日本海の水平線は霞んでハッキリしない。 東に岡山県森林公園の千軒平、キタケ峰が見える。 田代峠の向こうには、ガスがかかった泉山が見え、南側には津黒山、富栄山、乗幸山と連なっている。 西側には、下蒜山、少し霞んで中蒜、上蒜山と見える。 残念ながら大山は霞んで全く判別できない。 下蒜山手前左下側、かなり低く仏ヶ仙が確認できる。 素晴らしい景色だ。 一息入れた後、三角点を探す。 GPSを頼りに腰下程度の笹と草の中を30〜40分探したが発見できず。 疲れ果てて、三角点の捜索は打ち切りとした。 山頂には土塁の跡の様な物が確認でき、かつて放牧されていたと推測する事が出来る。 天気も良く、風が涼しく、展望も素晴らしく、山頂を独り占めし、久しぶりにゆっくりする事が出来た。
  昼食後下山 10:10   早めの昼食を済ませ、ゆっくり休憩した後、来た道を戻る。 山頂から見下ろすと、少し下の丘のような所をロープで囲ってあるのが分る。 オキナグサの自生地ではないかと思い、寄ってみる事にした。 登山道から数メートル上がった所を、ロープで丸く囲ってある。
  オキナグサ保護地 10:25 862m ロープで囲ってある中に、竹の筒を差した所があり、そこにオキナグサが有るのかなと、注意深く観察するが花の時期は終わっており、葉っぱが見えるだけだ。 登山道まで戻り、来た道を戻る。 自然林の中に入り、降って行くに従い、蒸暑さを感じ出す。 標高が下がり、気温が上がるのと涼しい風が通らなくなるのとで、不快指数が上がってくる。 登山口から林道を降り、駐車位置まで戻ってくる。
  駐車位置 11:00 663m 帰りは、大谷峠経由で帰る事にする。 道路両側から張り出した草や、垂れ下がる木の枝に注意しながらゆっくり大谷峠に向う。 太田に峠から、津黒山登山口へ向い途中で、若杉山の写真を撮影した後帰途につく。



登山ルート。


  

クマイチゴ。 甘酸っぱい。                 自然林の中の良く手入れされた作業道。


  

作業道左側、木立ちの合間から見える津黒山。    リョウブの花。 まだ蕾です。


  

笹原に出ると、正面に若杉山手前の           山乗様へ行く途中で見かけたササユリ。
ピークが見え出す。


  

大岩の下に山乗様が祀られている。           若杉山頂上を示す標柱。
                                 この先で三角点を探したが見つからず。


  

若杉山頂上から南側の展望。                若杉山頂上から東側の展望。
右側津黒山、白髪山、乗幸山、少し離れて遠くに     写真中央に千軒平、右端がキタケ峰が見える。
富栄山、乗幸山、不溜山が見える。


  

若杉山北側にある青御影石の巨石群と          若杉山頂上から北側の展望。
北側展望。                           遠くに日本海が見えている。
巨石群の先に倉吉市方面が見えている。         写真では少し確認しづらいですが・・・。


  

若杉山頂上から南側田代峠方向の展望。        若杉山頂上から西側の展望。
田代峠の先に、ガスがかかった泉山が          写真中央に下蒜山、その左に中蒜山、上蒜山と続いているのが見える。
確認できた。                          下蒜山手前左側低く、仏ヶ仙が見える。
                                  残念ながら大山はガスで霞み確認できなかった。




大谷峠から林道を西に少し走った所から見る若杉山。