上杉山
 峠から踏み跡を辿り、ヤブコギで上杉山に登る。
下山は往路を降る


標高      1,117m
所在地    鏡野町・真庭市
歩行距離   1.6Km
登山日    2008年11月30日(日
天候      晴れ後曇り。 現地気温1℃で、風が強く寒い。
         10時30分頃より粉雪が吹雪く。
備考      1,050m辺りまで踏み跡がある。
         踏み跡終点から300mほど薮を漕ぐと頂上の三角点に到達する。
         境界を示すコンクリート杭とプラ杭のある所からは、根曲竹の
         生え方が粗く、遠くが見渡せ、普通に歩けるようになり
         三角点まではあっと言う間に着く。
         但し、三角点は痩せ尾根で、岩の上に木が生えている。
         この木は横に沢山の枝が出ており、倒木が一本あり
         三角点に行くのを阻んでいる。
         尾根の両側面はかなり急で、どちらかと言うと左側からこの木を
         巻くほうが三角点に行き易いと思う。
         最初見たとき、行けるかなと少し不安になった所だ。
         三角点はこの木の後ろにある。

アプローチ  自宅を6時に出発し、国道429号線を走り、足守から福渡に抜け
        国道53号線を津山に向かう。 院庄から国道179号線を奥津に向けて
        走る。 空は晴れて、泉山が綺麗に見えている。
        路面が少し濡れており、明け方雨が降ったことが分かり、
        今日はヤブコギを覚悟している為、濡れそうで気乗りはしない。
        奥津から、羽出西谷川に沿って県道下和奥津川西線を中和に
        向かう。 峠の手前から道の脇は雪で白くなっている。
        道路も所々凍みているようだが、無事峠に8時15分到着、駐車。
        車が1〜2台程度置ける。
        到着したとき、少し違和感を感じた。 良く見ると左側に新しく
        林道が作られている。
        今年9月の某日、下見にきたときにはこんなもの出来ていなかった。
  チェックポイント 時間 標高 メ        モ
  駐車位置 8:25 943m 林道が新しく作られたおかげで、登るはずの所が狭く急になっている。 木が生えているので、それに捉まりよじ登る。 細い木だがしっかりしており、昇り降りは何とかなる。 3〜4mほど登ると踏み跡があり、踏み跡を辿りなら東に進む。 左側は、植林で右側は細い根曲竹が生えている。 2〜3分歩くと少し踏み跡は不明瞭になるがそのまま進み尾根に出ると踏み跡は南に向きを変える。 木には色あせた赤いビニール紐が付けてある。 緩やかに降ると腰丈の笹が茂る中を歩くようになるが、すぐ笹は無くなり、緩やかに登るようになる。 再び左側は植林で右側は根曲竹の境に踏み跡があり、段々傾斜が急になってくる。 色あせた白いビニール紐が所々木に付いている。 落ち葉の上の雪で滑り、なかなか登れなくなり、根曲竹を掴みながら登ると、根曲竹の葉の上の雪を頭から被る事になる。 背中に入ると冷たいので、タオルを首に巻き、雪が入るのを防ぐ。 左側の植林が無くなり、根曲竹のトンネルを登るようになり、段々踏み跡が怪しくなってくる。 尾根幅も広くなり、万が一を考え、一定間隔で赤テープを付けながら登る。 赤テープも寒いとなかなか思ったように根曲竹に付かない。 韓国製の安い赤テープだからなのだろうか。 赤テープの糊面を合わせるように付けていく。 冷たい風が強く吹き、根曲竹の藪の中でも寒い。 しばらく登ると、思った通り踏み跡が無くなる。
  踏み跡終点 9:05 1,051m ここから、歩き易い所を探しながら赤テープを付け登って行く。 所々根曲竹が密集して登り難い。 最後尾根の肩で根曲竹がこちらに倒れてなかなか前に進めなくなる。 根曲竹を掻き分けるたびに、雪を頭から被る。 尾根の肩手前は、ヤブコギのセオリーみたいなもので、何処でもたいていこう言う状況だ。 ここを辛抱すれば、少し右側が明るくなり尾根の肩に出る。
  尾根の肩 9:50 1,101m 岩があり側に木が生えており、ちょうど木の枝に登り易くなっている。 木の枝に登ると北側の展望が得られる。 山乗山、白髪山、津黒山が見え、大谷峠に続く県境尾根が見える。 ここからなだらかになるが、根曲竹の薮は続く。 倒木が数箇所あるが、倒木の上を歩くと進み易い。 また、踏み跡と思えるところが見つかり出す。 5〜6分薮を漕ぐと、小さなコンクリート製の杭と、プラ杭がある所に着く。 ここから根曲竹は、生え方が粗くなり、進行方向が見通せるようになる。 普段と同じようなスピードで歩け出す。 尾根の東側は根曲竹がビッシリ生えているが、西側は生えていないのに等しい。 またハッキリした踏み跡も見つかる。 ほとんど平坦なと言う事もあり、あっと言う間に最高地点の頂上に着くが、岩の上に木があり、狭い尾根と相まって通り抜け出来そうに無い。 三角点も見つからず、木の向こう側だと思い、何とか枝の張り出した木の向こう側に行く事を試みる。 手前に木が倒れているのも妨げの原因の一つだ。 やってみて、木の左側を巻いたほうが行き易い。
  上杉山頂上 10:05 1,117m 苔生した三角点を見つけ、苔を落とし記念撮影をする。 木の合間から多少展望があり、南東方向に乗幸山が見える。 また眼下には、若曽集落が見えている。 多少晴れ間は有るが、風が強く寒い。
  休憩後下山 10:10   少し曇りだし、天候も悪化してきているようなので、少し休憩をとるとすぐ下山した。 来た道を引き返し、赤テープを見落とさないように、降って行く。 降りでもやはり、ヤブコギで雪をずいぶん頭から被って寒さは半端ではない。 おまけに、雪で更に滑り易く、必死で根曲竹を掴みながら降り、踏み跡が有る所まで降りてくると、粉雪が強い風に吹かれて、吹き込んでくる。 最後、峠には後ろ向きで木を掴みながら慎重に降りる。
  駐車位置 10:55 943m 体中のヤブコギのゴミを落とす。 ザックのゴミと雪を払い落とすが、場所によっては氷の塊になっていた。



登山ルート。




峠の取り付き部分。
左側に新しく作られた林道。 今年9月頃下見に来た時はまだ無かった。
おかげで、のっけから木に捉まり登る羽目になった。
写真ではそれほど取り付き難いようには見えないが・・・。




尾根の肩からの展望。
左側の木の枝が太く、横に出ており、岩から簡単に登れる。
一番手前のピークが、山乗山、その奧が白髪山、更に奧の
左側なだらかに見えるのが津黒山。




尾根の肩からの展望。 上の写真の右側。
県境尾根と大谷峠に続く道路が見えている。
一番奥の山々は霞んで特定できず。
根曲竹の葉が光って見えるのは雪のため。




上杉山頂上の三角点。
三角点上部の苔を落とし撮影。
今朝方降ったと思われる雪が薄っすらとある。




これが頂上ピークに居座る邪魔な木。
三角点側から帰る方向を写す。
枝が横にはみ出して、両側急斜面と相まって通り難い。




上杉山頂上三角点からの展望。
木の枝が邪魔をするが、乗幸山が見える。