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津黒山・白髪山・山乗山
 津黒高原スキー場を出発し、登山口から津黒山頂上へ登り
根曲竹の中を大ヤブコギして白髪山、山乗山と縦走する。
下山は、山乗川沿いの車道へ降り、津黒高原遊歩道を経て
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標高      津黒山  1,118m
         白髪山  1,110m
         山乗山  1,047m
所在地    真庭市(旧 中和村)
歩行距離   12.5Km
登山日    2005年5月3日(火) 憲法記念日
天候      晴れ。 気温高く暑いが風は涼しい。 現地気温6℃。
アプローチ  自宅を4時50分に出発し、津黒高原スキー場第一駐車場に
         7時10分到着、駐車。
備考      津黒山は平らな山で白髪山に続く尾根もなだらか。
         背丈2〜3mの根曲がり竹の中では現在地がつかみ難い。
         見通しがきかない上に地形が複雑で、なだらかな尾根が入り組んでいる
         ため今自分がどこにいるのか分からなくなる。
         GPSナビがあればとてもこころ強いと思うが、無いものねだりはできず
         最悪の場合に備えての対応だけは考え、あとは全力で進むのみ。
         尾根直下は太い根曲がり竹が密生しておりまともには歩けない。
         そこで津黒山から南側斜面を東に進み、尾根筋を見極めながら
         南に下ると言う進み方をとった。
  チェックポイント 時間 標高 メ        モ
@ スキー場駐車場 7:25 520m 人口スキー場のゲレンデを登る。 続いて第二スキー場(上部はかなり急な登り)を登ると車道に出る。
A 車道出合 7:40   車道を左に進む。
B 登山口 7:45 800m 登山口の案内より登って行く。 頂上近くで笹が茂り掻き分けて行くと津黒山頂上の標識がある。
C 津黒山頂上 8:30 1,118m 頂上は広く刈り払われており眺望も良い。 北側に雪を冠した大山をバックに蒜山三座が良く見える。 三角点を探したが、少し先の根曲竹のヤブの中のようだ。
  休憩後出発 8:45   根曲竹の中を掻き分け尾根に沿って進もうとするが山全体がなだらかで尾根が分かりづらく、ギブアップし頂上標識のあるところまで戻り一休みする。
  再出発 9:15   刈り払われた南側に出てこれから歩こうとする白髪山、山乗山の位置とルート状況を地形図・コンパスで確認。 白髪山までは根曲竹で覆われており困難を極めそうだ。 白髪山を越えれば潅木帯が山乗山まで続いており、何とかなりそうな雰囲気。 山乗山まで直線距離で見て2Km程度。 尾根はずいぶん曲がりこんでいるようなので、その1.5倍程度の距離がありそうなことがわかる。 大地山からオオヒラ山までもこんな風に見えたっけと思い出す。 とりあえず12時までに白髪山頂上到着を目指し、12時に到達できないようであれば白髪山までなんとか進みサブルートを降る事とする。 分かり易いように津黒山山頂から南側斜面(根曲竹の径が細い)を東に、白髪山につながる尾根を探るように進む。 途中で手前の別尾根に下る植林帯に入り込み、そのまま降りそうになり軌道修正し更に東へ進む。 歩いてみた感覚としてはずいぶん長く東に歩いたように感じる。 根曲竹の中を歩く速度は極端に遅いからかもしれない。 白髪山頂上手前で少し根曲竹の生えている密度が少なくなり、尾根沿いに鉄の柵に使うような柱が等間隔にあるのが確認できる。 多分尾根の境界を示すものだと思われるが、古い牧場の跡だったのかもしれない。
D 白髪山頂上 10:15 1,100m 白髪山頂上付近は太い根曲がり竹が密集しており、山頂は比較的なだらか。 根曲がり竹で回りの景色は全く見えない。
  休憩後出発 10:20   根曲竹が密集しているのはせいぜい直径10m程度でほぼ頂上となるあたりでしばし休憩。 充分山乗山までいける時間に到達した事を確認し少し元気が出てくる。 白髪山から緩やかな降りを進むとだんだん根曲がり竹が少なくなり、尾根沿いに境界線の鉄柱が寝ている。 また踏み跡と分かるようなところが細切れに出てくると一つ目のコルに着く。 ここから踏み跡らしき尾根筋を軽く登り、ピークから尾根の向きがやや右方向になり潅木帯に入ると格段に歩き易くなる。 また境界線の鉄柱が立ってつながって見え出す。 快適に降って行くと、尾根境界線から左側を刈り払ったところに出ると、山乗山が目の前に見え出す。 二つ目のコルはすぐ目前。 刈り払われたところから左手にすぐ林道が見え、山乗山だけ登るのであればここからくれば直ぐだと直感する。
  二つ目のコル 11:35 1,027m コルから踏み跡を尾根に沿って登る。 尾根の左手は刈り払われており歩き易い。 刈り払われた最上部から右に根曲がり竹のヤブに入り、植林帯の中の踏み跡を登る。 途中から根曲がり竹が多くなるがかすかな踏み跡を登って行くと、岡山県の石柱が埋めてある所に出る。 ここからまた根曲がり竹との格闘が始まるが、時間的には10分程度。 根曲竹のヤブコギで坂はだんだんなだらかになり、根曲竹から笹ヤブに変わってくると頂上は近い。 潅木の中に笹が茂った踏み跡のある笠管山の尾根に似た感じである。
E 山乗山頂上 11:55 1,047m 三角点の笹を刈り払い記念撮影。 予定時間より1時間以上早く到達でき少し余裕を感じる。 頂上は潅木に覆われており眺望は無いが、南側の潅木の隙間から4日前に登った大空山・富栄山が見える。 その左側に乗幸山が見える程度。
  昼食後下山 12:45   昼食を取り、頂上から北西の尾根を降る。 降りだしてすぐ右手に津黒山が見えここまで歩いてきたことを実感する。 ガイドブックの伐採地点から沢にと言う所が良く分からずそのまま尾根を降る。 後で思うと途中木が2〜3本切られていたところがあり、そこを北に植林の中を降ると言う意味だと知る。 伐採地点もそのまま尾根を降り、植林帯に入るとやや北よりで植林の中を降って行くと、尾根の分岐になり右手(北側)に降ると尾根の中間は小さな沢となってくる。 少し降ると舗装路が下に見え出す。 舗装路と降下地点とは2〜3mでかなり急であるが途中に木がありなんとか降りられる。
F 車道出合 13:05 860m ガイドブックの車道出合より50m程度南側に降りていることが分かった。 舗装路を降って行くと途中路側が崩れているところがある。 橋の手前で左の川に入れるところがあり、体中の笹ゴミを振るい、川の水で顔を洗う。 水か冷たくとても気持ちが良い。 ずいぶん長く舗装路を降った末に遊歩道入口がある。
G 津黒高原遊歩道入口 14:00 630m 良く整備された階段状の遊歩道を登っていくと10分程度で東屋があり休憩できる。 東屋を過ぎ少し登ると道は平坦になってきて車道に出合う。
H 車道出合 14:20   舗装路を左に進みスキー場の駐車場まで降りる。
@ スキー場駐車場 14:40 520m 車が見えたときホットした。 今日は暑かったが湿度が低くしのぎやすかった。

  

津黒山頂上より北側の景色。              津黒山頂上より南側の景色。
雪を冠した大山が見える。                右中央に山乗山が見える。
                                その奥側の山並みは、乗幸山、富栄山、大空山。
                                左側端は白髪山の一部。


  

白髪山を降り山乗山に向かう途中の          白髪山から山乗山に向かう途中二つ目コル手前で撮影。
一つ目コル手前で撮影。                 尾根沿い左側は良く刈り払われて歩き易い。
根曲竹の中に牧場の柵の柱が             中央に見えている山が、これから登る山乗山。
横たわっている。




山乗山頂上三角点。
笹を刈り払い撮影。




山乗山頂上から車道に降る途中で北側を撮影。
今朝ほど登っていた津黒山が見える。