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天銀山
 大忠登山口を出発し、林道から植林帯の中を
天銀山頂上に登る。 下山は旧町境界の北尾根を
峠まで降り、林道歩きで
出発点まで戻る コース


標高      980m
所在地    新見市(旧 神郷町を含む)
歩行距離   4.2Km
登山日    2006年7月22日(土
天候      晴れ、時々曇り。 現地気温18℃。
         昨日まで降り続いた雨のせいか湿度が高く、動くと蒸暑い。
         山頂のガスも次第に晴れて来る。

備考     降りルートの林道はかなり荒れており、腰までの草と木が倒れて
        道が分からなくなっている。
        昨日までの長雨の為、林道は川のように水が流れている。
        登りルートの方が歩き安く、天銀山手前のピークに出る所で
        わずかにヤブコギする程度。
アプローチ  自宅を5時15分に出発し、真備から美袋へいつものように
        抜けようとしたが、土砂崩れで通行止めになっていた。
        総社に迂回し、国道180号線を新見へ向かい、千屋実から
        大忠左折する。 昨日までの五日間にわたって降り続いた
        雨の影響か、途中4ヶ所で崖崩れのため片側交互通行に
        なっている。
        三坂公民館の駐車場に、7時15分到着、駐車。
  チェックポイント 時間 標高 メ        モ
  三坂公民館 7:20   三坂公民館から東に進むとすぐ交差点があり、古びた「天銀山登山口」の案内標識がある。
@ 大忠登山口 7:25 567m そのまま舗装路を東に進むと、「天銀山」の案内標識があり、右に曲がり未舗装の林道を進む。 植林帯の中を進んで行くと、左に別の道が平行に進む所に出て、林道は右に曲がる。 ここからは道の両脇に草が生えた道となる。 しばらく進むと左の木立の中で左に入る道があり、奥に池が見えてくる。
A 7:45   分岐が近くなると、道の中まで膝程度の草が生い茂り、昨日の雨で濡れており、ズボンの裾と靴が濡れてくる。
B 頂上への分岐 7:55 633m 植林の中に林道分岐があり、右に曲がる。 こちらの道は草が生えておらず歩き易い。 道は緩やかな登りとなり、左に緩くカーブして道は南に向き、次左にカーブする所で、植林帯の中に谷がある。  この谷の右側斜面に付けられた目印の白い紐と、赤く薄いプラ杭を頼りに、植林帯の斜面を右上の尾根に向かい登って行く。 尾根筋も植林帯になっており、尾根筋に沿ってつづら折れのハッキリした踏み跡がある。 踏み跡を辿り、登って行くが所々倒れた木が踏み跡を塞ぎ、分かり難くなっている。 植林の合間から空が見えるぐらい登った所まで来ると、踏み跡が尾根を右に巻くようになってくる。 ここから植林帯の中に入り、急な植林帯の尾根を登って行く。 昨日までの雨で滑り易く、注意しながら登ると再び、踏み跡に出合う。 踏み跡を辿り少し登ると、岩がゴツゴツ出ている自然林の尾根道になる。 かすかな踏み跡を辿り登って行くが、草などはあまり生えておらず歩き易い。 椅子の形をした岩があり、ここで10分程度休憩をとる。 歩いていると蒸暑く、汗がポタポタ落ちるが、座って休んでいると風が心地よく、汗で濡れた服では、じっとしていると寒いくらいに感じる。 休憩後少し登ると、腰上までの笹が生え少々ヤブコギとなるが、すぐに頂上手前のピークに飛び出す。
  頂上手前のピーク 8:50 994m ここからは植林帯の中の踏み跡を辿り、すぐ目の前の山頂へ行ける。 道はなだらか。
C 天銀山頂上 8:55 980m 三角点を確認していると、三角点のすぐ東側でガサガサ大きな物音と、犬が唸るような声がする。 どうやら先客がいるらしい。 そーっと覗いて見ると巨大なイノシシがいるではないか。 幸いな事に風下で、イノシシに気付かれていないようなので、静かに後退りし、少し西にある木の陰に隠れて様子を見ることにする。 最悪の事態に備え、鎌を取り出し準備する。 本気で飛びかかってこられると鎌ではどうにもならないと思うが、素手で戦うよりはまだマシかもしれない。 5分程度じっとしていたら音がしなくなり、再び様子を見に行くと既にイノシシはいなかった。 頂上はなだらかで、植林の木に囲まれ、全く展望はない。
  昼食後下山 9:20   少し早いが、軽く腹ごしらえをし、早々下山する。 来た道をピークまで戻る。
  頂上手前のピーク 9:25 982m そのまま植林帯の尾根を降るが、途中から植林帯の中に付けられた赤テープと赤いプラ杭を頼りに、急な植林帯の中を滑らないように注意しながら降る。 しばらく降って行くと、踏み跡は小さな尾根に沿って降って行くようになり、腰程度の草が生い茂り、踏み跡は分からなくなる。 赤テープが所々付けられており、赤テープを頼りに降ると峠に出る。 草の茎には小さな刺があり、体に当るとチクチク痛いので、注意が必用だ。
D 峠の分岐 9:55   ここから林道を降るが、腰上程度の草が生い茂り、おまけに木が倒れており、林道がどちらに向かっているのかも分からないぐらいの荒れようだ。 所々に赤テープが付けられているので助かるが、このルートで最大の難所はここから分岐までとなる。 ガイドブックでは5分となっているが、これが林道だとは全く持って分からないぐらい荒れた状況で、かなり時間がかかった。 倒れた木を潜ったり、載り越したり、草も刺があり体に当ると痛い。 所々ある赤テープを見つけるとホッとするような状況だ。 おまけに、昨日まで降り続いた雨のせいで、林道は沢のようになっており、大量の水が流れ滑り易く、注意しながら降る。 救いは、草の形が人が通ったように見える所が所々あり、何とか道の方向がわかる事だ。 腰から下が草に付いた雨の雫でビショビショになり、靴の中まで水が入りチャップチャップ言っており、最悪の状況となる。 頂上への分岐まで戻るとホッとした。
B 頂上への分岐 10:10 710m 鳥のさえずりと、蝉の声を聞きながら林道を降る。
A 10:20 637m 植林帯を抜けると日差しがあり、暑いが風は心地よい。 来た道をユックリ歩いて登山口へ戻る。
@ 大忠登山口 10:40 549m 舗装路を歩き、正面の少し高い所に見えている公民館まで戻る。
  三坂公民館 10:45 559m 車の温度計で確認すると23℃で、このあたりは涼しく、倉敷と比べると、とても快適な気温だ。 じっとしていてもさほど暑さを感じない。



天銀山頂上の三角点。
三角点の周りに草が生えているがたいした事は無い。
頂上は植林帯の中で展望は全く無い。
頂上付近はなだらかで木陰が多い。