摺鉢山・鋸歯仙・三坂山
 山生から林道、鉄塔巡視路、踏み跡を辿り摺鉢山に登る。
摺鉢山から稜線を西に縦走し、鋸歯仙を経由して三坂山に登る。
下山は、十国峠を経由して山生に降る コース


標高      摺鉢山    879m
         鋸歯仙    888m
         三坂山    903m
所在地    真庭市
歩行距離   7.8Km
登山日    2008年12月17日(水
天候      晴れ時々曇り。 現地気温2℃
         時折日差しがなくなるが、全般的には良い天気だった。
岡山の山MLメンバー      森安さん
         森安さんより連絡をもらい二つ返事で参加。
        今まで忙しかった仕事も少し落ち着き、やっと休暇が取れる
        ようになった為、行く事ができた。
備考      山生からのルートは思ったほど荒れてなくて、ヤブコギと
         言えるかどうか・・・。
         摺鉢山頂上200m程度手前から腰丈程度の笹が茂るが
         笹の下に踏み跡が感じられる。
         大平峠からより距離が有るのが難点かも。
         足尾様までルートが有るようだ。
         足尾様からミニピークを一つ越えた先のミニコルから左下に
         降るかなり急な刈り込みが有った。
        予測の1番目として、林道分岐をそのまま直進すると摺鉢山
         トンネルに沿うような道が有るのかもしれない。
         予測の2番目として、足尾滝の辺りから登るような道があるの
         ではないかと思う。
         それにしてもわずかな間だが稜線上は綺麗に手入れがしてあった。
         それもここ半年以内に行われたようで、山生集落の人々の
         信仰心によるものだと思われる。

         摺鉢山から大山道の旧峠までは、概ね腰丈程度の笹が茂り、
         所々背丈以上の笹が茂る稜線歩きで、部分的に踏み跡が
         見られる程度で、ハッキリした踏み跡は残っていない。
アプローチ  自宅を6時30分に出発し、国道429号線を走り、、旦土、落合
        を抜け、久世から余川に沿って走る。 山生集落を過ぎ、
        約束の舗装路終点駐車位置に約束ギリギリの8時25分到着。
        森安さんの車をデポし、私の車で登山口駐車位置に移動する。
  チェックポイント 時間 標高 メ        モ
  登山口駐車位置 8:40 314m コンクリート舗装の林道を登って行くと、6〜7分で廃屋(小屋かもしれない)手間の林道分岐に着く。 林道を右に曲がり、登って行くとコンクリート舗装から、大きな石がゴロゴロした道になり、左側の沢に沿って登るようになる。 6〜7分ほど登ると林道は終り、中国電力の巡視路を登る。 階段が作られているが、中国電力の巡視路階段は通常黒色のプラスチック製だが、ここの巡視路は木で出来た階段だ。 鉄塔巡視路の107番の標識に従い登って行くと尾根に出て、107番鉄塔の下に着く。
  107鉄塔 9:15 584m 鉄塔の下は展望があり、これから登って行く尾根筋が見えている。 一息入れた後、そのまま鉄塔巡視路を108番鉄塔に向けて進む。 5分ほどなだらかな巡視路を緩やかに登って行くと、108鉄塔への標識がある所で、鉄塔巡視路から左尾根筋に分岐する。 まばらに笹が生えている植林帯の中の踏み跡を進む。 尾根の踏み跡はしっかりしており分かり易い。 植林帯を抜け狭い尾根筋を歩く。 一番狭い所の岩の上を歩くが、左側木立ちの合間から多少景色が見える。 その先で正面に大きな岩が有る所まで来ると、踏み跡は不明瞭になる。 右側植林帯に入って行くと、踏み跡が見つかりそれを辿るがそれも不明瞭になってくる。 岩を巻いた後、尾根に踏み跡が有るようだが、笹が茂り今は不明瞭となっている。 尾根に沿って植林帯の中を登って行くと、再び不明瞭ながら踏み跡が見つかり、そのまま踏み跡を辿りながら登って行く。 多少不明瞭な感じの所は有るが、進むべき道筋は見えているので不安は無い。 擂鉢山山頂が近くなると、腰丈程度の笹が茂る尾根道となる。 振り返ると潅木の合間から下に雲海が見えている。 これくらいの笹であればヤブコギと言うほどではない。 ここに来る途中では下手な登山道よりもしっかりした道もあり、大半は雰囲気の良い山道だ。
  摺鉢山頂上 10:10 879m 途中天候も危ぶまれたが、頂上からの展望は素晴らしい。 以前来た時は潅木の枝に葉が有った為か、それほど景色が良いように見えなかったが、この季節は潅木が枝ばかりになり、ほぼ360°の展望が得られる。 多少雲がかかっているものの大山もはっきり確認できる。 ここから岡山県内の山で見えるものはほとんど確認出来る。
  休憩後出発 10:25   展望を楽しんだ後、縦走に入る。 来た道を少し戻り、赤テープが沢山着いている所から、右側の尾根を降る。 踏み跡と赤テープがしっかり付いている。 10分ほどで大平峠への分岐に着く。 概ね腰丈程度の笹が茂る中、稜線を進む。 所々倒木や潅木の枝が張り出し歩き難い所があるが、笹なので普通に歩くぐらいのスピードで歩ける。 所々背丈以上の部分があり、笹も太くそう言う所では少しペースが落ちるが、左側植林帯の中を歩ける所は稜線を外し、植林帯の中を歩くが、植林帯の中を歩けるのはわずかな距離でしかない。 いくつかのアップダウンを繰り返しながら進むと、稜線左側に岩が見える所がある。 石を積み上げてあり、近くに行って見ると足尾様だった。
  足尾様 11:05 884m なかなか見晴らしの良い岩の上に祭られている。 足尾様の足元には、錆びて薄くなった寛永通宝が置かれている。 江戸時代から信仰の対象だったのだろう。 足尾様は、ぱっと見には、コンクリートで出来ているように見えるが、石を彫りこんだものだろうか? 古びてよく分らないが・・・。 ともかく古くから信仰の対象になっていた事は間違いない。 高所恐怖症の私は、こわごわ足尾様の前の岩場から景色を堪能する。 先ほどいた摺鉢山と三坂山、南側は大パノラマだ。 北側は少し高くなった稜線と潅木の枝で展望は無い。
  休憩後出発 11:15   足尾様からの景色を楽しんだ後、稜線まで戻り縦走するが稜線上の笹や潅木が手入れされて歩き易い。 このまま三坂峠まで行けるかと思ったが、そう甘くは無い。 ミニピーク(と言えるほどの物ではない)を越えたミニコルから左下に刈り跡は降って行く。 かなり急な降りだが、山生から足尾様まで登って来るルートが有る事が分った。 ここから再びヤブコギで潅木の枝を避けながら踏み跡を辿り登って行くと、鋸歯仙の最高ピークに立つ。 頂上には県の境界見出し標の石柱があり、先ほどいた足尾様が見える。 ここから数えられないぐらいのピークを、アップダウンしながら笹の中を進む。 途中踏み跡が感じられる所が所々残っている。 ウンザリするような笹薮の中を進み、852mピークを越えて降りになると、さすがにお腹は空いてくるし、足が疲れて重たい。 最後植林帯を降ると下に大山みちの旧峠が見え出す。 峠に降り立つと、やっとヤブコギから開放される。 展望岩にまで登ると目の前に三坂山が見えているが、まだ距離はある。 急な下りを注意しながら降りると三坂峠に着く。
  三坂峠 12:15 732m 峠には道祖神が祀ってある。 ここから三坂山に向けて、上って行くが、さすがに疲れて足取りは重く、ペースは超ゆっり。 三坂山右側のピークまで来ると、もう着いた気になるが、そう甘くはない。 三坂山手前の岩があるピークを越え、最後の登りにかかると、気力だけで登っているようなものだ。 三坂山頂上の三角点が見えた時は、さすがに嬉しかったし、疲れが出た。
  三坂山頂上 12:45 903m 頂上からの景色もそこそこに、お湯を沸かし、お昼に取りかかる。 腹減った〜!の一言しか出ない。 昼食後は、展望を楽しむが、やはり大山は少しガスっている。 櫃ヶ山〜星山の縦走路はきれいに見えている。 西は那岐山まで見渡せる。 ここからの景色も大パノラマで大満足。
  昼食後下山 13:35   タップリ休憩をとり、景色を堪能した後、十国峠に向けて降って行く。 尾根は手入れがされて登山道がかなり広くなっているように感じた。 尾根の岩のところから、右下の植林の中に降るとほどなく十国峠に着く。
  十国峠 13:45 758m 峠の茶屋は跡形も無い。 ここから南に山道を進むが、林道が新しく出来ていて、途中まで林道を歩くような感じで、道幅がかなり広くなっている。 787mピークを左に入る所から今までの大山道になる。 平坦な道を進んで行くと山生への分岐が有るが、そのまま通過し森安さんに展望台を案内してもらう。 山生への分岐から2〜3分で展望台に着く。
  展望台 14:05 721m 植林の木が大きくなっているのと、ススキの穂が伸びて少し展望が悪いが、上の方に摺鉢山や足尾様の岩が見える。 景色を見た後、山生への分岐まで引き返し、尾根の道を降るが、かなり荒れて自然に帰りつつある。 所々踏み跡程度の道は不明瞭になっており、踏み跡を探しながら降る。 植林の中も笹や潅木、草が茂り少し歩き難い。 所々刺のある植物があり、引掛り痛い。 植林帯の中を短い折り返しのつづら折れに降り、植林帯を出ると踏み跡がハッキリしてくる。 下には、舗装路終点にデポしている森安さんの車が見える。 尾根に沿って、同じような短い折り返しのつづら折れに降る。 最後植林帯の中を降ると、小川に掛かる小さな橋を渡り、森安さんの車に到着する。
  舗装路終点駐車位置 14:35 482m ヤブコギでよく歩いた。 さすがに今日は疲れました。 根曲竹が相手ではないので、今日のヤブコギはまだマシでした。 森安さんお疲れ様でした。 また面白そうなところがあれば誘って下さい。 ありがとうございました。



登山ルート。




摺鉢山殻の展望。
肉眼では雨乞山の後ろ側の蒜山三座も、その左の大山も見えていたが、私のデジカメではかすかにしか写っていない。




足尾様とご対面! の森安さん。




見晴らしの良い岩の上の足尾様。




足尾様から見る摺鉢山。
ここまで歩いてきた稜線が見える。




足尾様から見る三坂山。
まだかなり遠い。




鋸歯仙の最高ピークから見る足尾様。
その後ろ側に摺鉢山(頂上部分が切れているが・・・)が見える。




三坂山からの展望。
櫃ヶ山から星山に向う稜線が見える。
右端にかすかに大山が写っていると言ってもハッキリとは見えないが・・・。
肉眼では見えていたが、私のデジカメではこれが限界のようだ。




三坂山からの展望。
摺鉢山から鋸歯仙三坂峠への歩いてきた稜線が見える。