三瓶山
 北の原の青年の家から男三瓶山に登る。 男三瓶山から稜線上を
女三瓶山、太平山と縦走する。 太平山から室の内池まで降り、
風越を経由して子三瓶山に登る。 下山は、鞍部分岐を経由して
西の原の定めの松へ降る コース


標高      男三瓶山       1,126m
         兜山             918m
         女三瓶山         957m
         太平山           854m
         子三瓶山         961m
所在地    島根県大田市三瓶町
歩行距離   9.9Km
登山日    2009年10月11日(日)
天候      晴れ。 現地気温13℃。
        涼しい。 日差しが有っても、風が吹くと寒さえ感じる。
        下山時の気温16℃。 風があり、時折曇りで気温が上がらなかった。
アプローチ  自宅を4時55分に出発し、倉敷成羽線を鬼が嶽を経由して成羽まで走る。
        自宅を出た時は星空で、晴天が期待できそうだ。
        成羽から国道313号線を、川上町に向けて走り、途中から新見川上線に
        入る。 坂本の辺りで空が白みかけてくる。
        矢戸から北房井倉哲西線に入る。 蚊家から、北房井倉哲西線に入る。
        野馳小学校の側を通り、JR芸備線の野馳駅の側に出て、国道182号線を
        東城に向かう。
        東城ICから、
中国自動車道に入り、三次ICで降りる。
        三好から国道54号線を北に走る。 赤名トンネルを抜け、赤来町で左折し、
        県道166号線を邑智町に向けて走る。 国道375号線を少し走り、
        途中から県道40号線を三瓶温泉に向けて北に走る。
        三瓶温泉から、西の原へ向い、定めの松の観光駐車場に、8時10分到着。
        トイレの前近くの松の木辺りに、モンキーをデポする。
        8時25分北の原に向う。 国立三瓶青年の家駐車場は、わずかに空きが
        あるものの、ほぼ満車状態。
        国立三瓶青年の家を利用するのではないので、少し遠慮して
        改装中の三瓶自然館駐車場に、8時35分到着、駐車。
        三瓶自然館は、改装中の為か、車はほとんど停まっていない。
        早朝の中国自動車道は、車がかなり少なく、ガラガラ状態。
        帰りでも、平日の山陽自動車道よりも、少ないと思う。
        高速道路代 : 片道700円(東城IC 〜三次IC)。

備考     連休と言う事もあり、最悪遅くなっても車中泊して帰れば良いと思い
        登った事の無い、三瓶山に行く事にする。
        三瓶山は、山登り以外では、2度ほど行った事があり、三瓶温泉が
        良かった。 と言っても、もう10年以上前の話だ。
        三瓶山は、遠くから眺めて良し、登って良し、山頂からの展望良しで、
        なかなか良い所だ。 自宅から、最短距離で200Kmと、少し遠いのが、
        難点だ。 帰りの三次ICまで、3Km程度の渋滞で、道路が混むのが
        少し困る点だ。 3Km進むのに、10分以上かかる。
        定めの松に、モンキー(原付)をデポしたが、チャリ(自転車)の場合は、
        逆コースの、国立三瓶青年の家にデポすれば、登坂が少なくて良い
  チェックポイント 時間 標高 メ        モ
  三瓶自然館駐車場 8:45 575m 駐車場奧の階段を上がり、舗装路を国立三瓶成年の家に向かい、緩やかに登って行く。 青年の家駐車場を少し過ぎると、右側に北の原登山口がある。 この間は、舗装路南側の遊歩道を歩いても良いと思う。
  北の原登山口 8:55 609m シダの茂る自然林の中、幅広い登山道は緩やかで、ほとんど登りを感じさせない。 少し行くと、「西の原」への分岐があり、大きな石がゴロゴロしている、緩やかな登り坂となる。 木には、木の名前の札が付けられ、三瓶山の自然に付いての解説板が、所々に設置されている。 少し行くと、女三瓶山への分岐がある。 分岐を過ぎると、登山道両脇に笹がある、やや急な登りとなってくる。 登って行くにつれ、だんだん勾配がきつくなってきて、つづら折れに登るようになる。 時々、ドサッ、バサッと音がし、上からドングリが落ちてくる。 所々ヨイショと登るような、所が有るが、ほとんどは歩き易い。 尾根の登山道に岩が多くなってくると、かなり急な登りとなり、周りの木を掴みながら、ヨイショの連続となる。 ブナの木も紅葉して、葉が綺麗な黄色や赤茶色になってきている。 尾根の肩手前の岩が多い所で、上からストックが落ちてきた。 見ると、ヨボヨボの爺さんがよろよろと降りて来た。 下に人がいると言う事を確認して欲しい。 持って降りるのが大変だからなどと、平気で言っていたが、石突のプロテクターが付いていないと、怪我をする事がある。 尾根の肩に出て自然林を抜けると、ススキの穂が揺れる、なだらかな男三瓶山頂上が見えてくる。 登山道両脇には、シコクフウロウやカワラナデシコなどの花も顔を覗かせている。 山頂手前に銀明水と言う、水場があり、登山道のすぐ側なので、寄ってみる。 流れ出る、一条の細い水をコップにすくい。飲んでみる。 それほど冷たくは無いが、咽喉が渇いているので美味しい。 山頂への階段を登るとすると、側にマツムシソウが咲いている。 階段は、わずかの段数で、あっと言うまに、広いなだらかな山頂に出る。
  男三瓶山頂上 10:15 1,126m 男三瓶山山頂からは、360°の展望が得られるが、遠くは霞んで確認できない。 山頂北側、三瓶山頂神社の先の展望デッキのベンチで、休憩しながら、ドーナツを一個食べる。 島根半島が見え、出雲ドームは確認できたので、出雲大社はあの辺だなと、展望を楽しむ。 日御碕辺りは少し霞んで、日御碕灯台は確認できなかったが、日本海が見え、出雲市の町並みが見える。素晴らしい景色だ。
  休憩後出発 10:30   休憩後、女三瓶山に向けて出発する。 老朽化の為、閉鎖になっている、三瓶山頂小屋の前を通り、東側の崩れた側から急な岩の多い所を降って行く。 崩れかかった所からは、南側の展望が良く、電波塔のある女三瓶山、子三瓶山、孫三瓶山が見える。 岩場を注意深く降り、細い尾根に出ると、展望が開け、素晴らしい景色を見ながらの緩やかな降りとなる。 登山道脇には、山ラッキョウの花が多い。 男三瓶山に向かう、登山者とのすれ違いが多くなる。 ガキンチョ(小さな子供)も多く、後で分ったが、東の原スキー場のリフトが動いており、これに乗って上がってくる、お手軽登山者がほとんどだった。 やや急な岩が多い、坂を登ると、兜山に着く。
  兜山 11:00 918m 細い尾根の兜山から、カルデラ湖である、室の内池が見えだす。 兜山から、岩の多い急な降り坂を、周りの木に捉まりながら、注意深く降りる。 電波塔が並ぶ、女三瓶山に向けて、登って行くと、たくさんの人が山頂で休憩している。
  女三瓶山頂上 11:10 957m 女三瓶山頂上からは、電波塔が並ぶ方向以外は、抜群の展望があり、先ほどいた男三瓶山、子三瓶山、孫三瓶山、太平山、東の原スキー場などが見渡せる。 遠くは霞んでハッキリとしないが、素晴らしい展望だ。 5分程度山頂からの景色を楽しんだ後、太平山に向けて、降って行く。 女三瓶山から太平山間は、遊歩道として整備されており、道幅も広く、観光客が多くてもすれ違い易い。 降りは、少し階段があるが、すぐ石畳道となり、つづら折れに降ると鞍部に出る。 左に行くとすぐリフト乗り場、真っ直ぐ広い階段を軽く登れば、すぐ太平山頂上だ。
  太平山頂上 11:30 854m 太平山からの展望もバツグンで、少し見上げるようになるが、男三瓶山、女三瓶山、子三瓶山、孫三瓶山が見える。 ここで、休憩がてらおにぎりを一個食べる。 日差しは強いが、風が涼しく、少し寒いくらいだ。
  休憩後出発 11:40   まだ先が長いので、早々出発する。 鞍部まで引き返し、室の内展望所へ寄って見るが、展望はほとんど無い。 鞍部からすぐで、屋根があり、雨風を凌げる建物だが、休憩所でしかない。 鞍部まで引き返したが、側に室の内池へ降る道に上がる踏み後があった。 鞍部から、太平山に上る遊歩道の右側に、細い室の内池に降る道が有り、自然林の木立ちの中を、つづら折れに降って行く。 ここも道にドングリがたくさん落ちており、時折、ドサッ、バサッとドングリが落ちてくる。 さすがに、目の前に落ちてきた時はビックリした。 当る確立は、0%に近いが、大きなドングリなので、体に当ればかなり痛いと思う。 下まで降り切ると、平坦になり、自然林から抜けると、室の内池が見え出す。
  室の内池 11:55 689m 室の内池の周りには、所々ベンチがあり、休憩している人も多少いる。 マユミの木が多く、赤い実が印象的だ。 室の内池は、濃い濁った緑色で、たくさんの水を湛えている。 進行方向に、子三瓶山を見上げるように、池の側を進んで行くと、ベンチと分岐がある。 子三瓶山と指導標が有ったので、真っ直ぐ行きそうになったが、地形図で確認すると、この分岐は左だった。 左の多少草がある道に入る。 ススキが多い平原から、男三瓶山を見上げるように、見ながら進む。 少し行くと、孫三瓶山から降りて来る道と、合流する。 その先には、鳥地獄の表示板があり、いまだ火山活動の名残があるようだ。 道は、自然林の緩やかな登りとなり、尾根に沿った、急な登りとなってくる。 自然林を抜け、勾配が緩やかになってくると、リンドウがたくさん咲いている。 リンドウを見ながら進むと、鞍部の風越に着く。
  風越 12:25 813m 温泉街への道は、草が多くほとんど歩く人がいないように見える。 風越から、子三瓶山へ向けて、登って行く。 だんだん急になり、岩が多く、周りの木や、岩に捉まりながら、ヨイショ、ヨイショと登って行く。 さすがに疲れてきて、足が上がらなくなってくる。 ある程度登ると、下に風越の分岐が見え、展望もある。 勾配が緩やかになると、ススキの草原の中、子三瓶山の分岐に着く。 なだらかな道を、西にわずかに進むと、子三瓶山の標柱がある、山頂に着く。 笹の中、ススキの穂が邪魔をして、思ったほど展望が良くない。 ススキの上から、男三瓶山が見える程度で、先ほどの分岐の方が展望が良い。
  子三瓶山頂上 12:50 961m ベンチで残りのおにぎりを食べ、少し休憩する。 雲で日差しが遮られると、風が有るので、少し寒く、ある程度の休憩で、下山する。
  休憩後下山 13:10   分岐まで戻り、黒土で滑り易い、急な坂を降り、886mピークの赤雁山に向けての緩やかな登りとなる。 右手に女三瓶山などを見ながら、道は赤雁山を巻いて、尾根を降る。 降りだすと、鞍部まではすぐで、ベンチと指導標のある鞍部に降り立つ。
  鞍部分岐 13:25 850m ここから、西に檜木の中を降る。 登山道は腰丈程度の笹に覆われ見えなくなっている。 笹の中の登山道は、黒土で湿って滑り易く、つづら折れに注意しながら降って行く。 笹と草が茂る所を抜けると、登山道はハッキリして歩き易くなってくる。 自然林の雰囲気の良い道を降って行くと、入口が板で打ちつけられ、入れなくしてある小屋が左側にある。 その先で分岐が有るが、そのまま進むと、ススキの草原の中の、広い緩やかな道となる。 よく踏まれた草のクッションで、歩き心地は軽やか。 牧場の柵があり、牛が放し飼いされているようだ。 定めの松の駐車場が見え出すと、ススキが刈り払われた、草原はたくさんの人で賑わっている。 心地良い秋風の中、たくさんの観光客が見える。 草原を突っ切って、モンキーをデポしていた所まで戻ってきた。
  定めの松駐車場 14:05 458m 観光駐車場は、ほとんど満車状態。 ここから見る三瓶山も格別だったが、写真に撮るのを忘れた。 モンキーに乗り、出発地点の三瓶自然館駐車場に戻ると、ここも満車で車の誘導員が2名もいる状態。 さすが観光地だなと思った。 気温は16℃で、木陰は、上に一枚着ないと寒いぐらいだ。 温泉好きの人は、少し濁ったお湯の、三瓶温泉で一汗流して帰るのも、良いだろう。 温泉に入ると帰るのがたいぎになるのと、三瓶温泉は何度か来ているので、真っ直ぐ帰った。



登山ルート。


  

美しい自然林の中の登山道。               男三瓶山頂上が近くなると、ブナの木も色づき始めている。
男三瓶山と女三瓶山の分岐。


  

男三瓶山の広い頂上。                   男三瓶山頂上を示す標柱。
少し下に、閉鎖された三瓶山頂山小屋が見える。    頂上は広く、丘陵地のように見える。




男三瓶山頂上の三角点。
その後ろに、方位盤、佐連に後ろに木製の展望デッキ(ベンチ付き)がある。
朝時間が早いせいか、登山者は2〜3名しかいなかったので、貸しきり状態の山頂。


  

写真では薄っすらとしか写っていない島根半島。     男三瓶山の崩れかけた所より、女三瓶山が見える。
日本海と出雲市、出雲ドームが確認できる。        女三瓶山頂は、たくさんの電波塔でにぎやかだ。


  

男三瓶山の崩れかけた所より見える展望。       兜山からの展望。
左側が、孫三瓶山、右側が子三瓶山。          カルデラ湖の室の内池が確認できる。


  

女三瓶山頂上から男三瓶山を望む。           女三瓶山頂上からの展望。
東の原スキー場リフトで来る観光客が多い。       右側山頂の白ぽい所が、太平山頂上。
                                 左側の白ぽい所が、東の原リフト乗り場。


  

太平山頂上から男三瓶山を見上げる。         太平山頂上から子三瓶山を望む。
                                子三瓶山の右側小ピークが、886mの赤雁山。


  

室の内池の側を歩く。                   室の内池から子三瓶山(左側)が見える。
                                右側は、赤雁山。
                                休憩中の登山者が数名いた。


  

風越から男三瓶山を望む。                子三瓶山に登る途中で振り返ると、風越の分岐と、室の内池が見える。


  

子三瓶山分岐より、女三瓶山を望む。          子三瓶山頂上より男三瓶山を望む。
                                 素三瓶山頂上はススキに囲まれ、ススキの穂の上側からしか展望がない。