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ギラガ山・恩原 三国山・三国山 北嶺
 岩井の滝駐車場を出発し林道を歩き、適当な尾根から稜線まで登り、
ギラガ山、三国山、三国山 北嶺へと縦走する。 下山は三国山まで
引き返し、県境尾根の1,213mピークまで歩き、林道に
降りる。 林道を岩井の滝駐車場まで戻る
コース


標高      ギラガ山      1,247m
         恩原 三国山   1,213m
         三国山 北嶺   1,252m
所在地    鏡野町、鳥取県鳥取市、鳥取県東伯郡三朝町
歩行距離   11.0Km
登山日    2011年4月10日(日
天候      快晴。 現地気温0℃。
         雲一つ無く、日差しが暑いぐらいの一日だった。

岡山の山MLメンバー
         峰さん

備考      今日は、雪も良く締まっており、登山道並みのスピードで歩けました。
        天気が良かったせいか、午後からは雪が緩み歩き難くなりました。
         帰りの林道歩きは、やはりしんどかったですね。
         少し春霞で、遠くまで展望が利かなかったのは少し残念ですが
         まだまだタップリの雪で楽しめました
        日当たりの良い場所は、段々根曲竹が出てきています。
        下りルートのように、なだらかな尾根は根曲竹で、この先
        ヤブコギする所が出てきそうです。
        登りルートのように狭い尾根は、尾根自体雪が融けていても、
        根曲竹の出た尾根を巻いて、トラバース気味に登り降りすれば、
        何とかなりそうです。
         気温によっては、今月末でも、まだ楽しめそうな感じでしたね。

アプローチ  自宅を5時40分に出発し、峰さんと待ち合わせの旧御津町役場に5時50分
        到着。 すぐ峰さんも到着するが、今日は選挙の為、駐車できず別の場所に
        変更する。 6時、私の車で国道53号線を津山に向う。
        途中、打穴中の信号を左に入り、少し近道をし、鏡野町に抜ける。
        国道179号線に出て、上齋原に向います。
        途中、道の駅「奥津温泉」でトイレ休憩。
        ここまで来ると、道路脇の日陰に多少雪が残っています。 無いに等しいぐらい。
        上齋原から国道482号線に入ります。
        この辺りから雪景色となります。 素敵!!。
        平作原から左折し中津河
集落に向います。 路面に雪は全くありません。
        それでも中津河集落辺りは、まだまだ素晴らしい雪景色ですよ
        中津河集落を過ぎ、前回まーちゃんと車を停めた場所に、ゲートがありますが
        路面に雪は全く有りません。 そこには1台車が停まっています。
        仲間を待っているのでしょうか、人が乗っています。
        峰さんに、ゲートを移動してもらい、中に車を入れ、ゲートを元に戻してもらいます。
        そのまま、林道を走りますが、林道の両側は雪の壁です。
        岩井の滝駐車場まで路面に雪は全く有りませんでした。

        時間が早いのか、岩井の滝駐車場に車は一台も停まっていません。
        7時20分到着です。
        駐車場は、融けた雪が朝の冷え込みで凍り付き、滑り易くなっています。

        車から降りた私は、危うく滑って転ぶ所でした。
  チェックポイント 時間 標高 メ        モ
  岩井の滝駐車場 7:30 785m 駐車場は融けた雪が水になり、朝の冷え込みで鏡のように凍り付き、滑って歩き難い。 一ヶ月前よりも林道の雪は少なくなっており、駐車場から林道に上がるのが随分楽になっている。 トレースが残る林道を進む。 林道の雪は良く締まっており、ワカン無でも全く問題無く歩ける。 凍り付いている所は、コンクリートのように固く、足跡も付かないぐらいだが、柔らかい所は、20センチぐらい沈む所もある。 概ね、5〜10センチの沈み込みで、林道歩きは比較的スムーズで、前回よりも相当歩きやすく、歩くペースはかなり良い。 歩き出して10分ぐらいで橋を渡る。 一ヶ月前は橋のガードレールから上に1mほど雪が有ったのが、今日はガードレールの上60センチ位までに少なくなっており、前回より林道の雪が格段に少なくなっている事が分る。 林道に倒れてきている木の枝を数箇所避けながら、左側の中津河川に沿って緩やかな傾斜の林道を進む。 林道が川から少し離れて来た所で現在地を確認する。 前回降った尾根を登る事にし、寒風谷が確認できる所まで進む。
  尾根取り付き地点 8:05 898m 寒風谷手前で、尾根に取り付きやすそうな場所を選び、登って行くが、最初は雪の締まりが少なく、20センチ程度雪に靴が潜るが、すぐ締まって登り易くなってくる。 この取り付き部分から少しの間、やや急な登りが続く。 尾根が狭くなってくると、日当たりが良いのか尾根の一部は雪が融けて下の土が見えている所がある。 一旦なだらかになった所で少し休憩をとる。 左側には恩原三国山とギラガ山が見えている。 振り返ると、県境尾根が随分低い位置に見え出し、中津河集落の辺りが確認できる。 先ほどよりは緩やかな登りとなり、よく締まっている雪のため、登山道並みのスピードで登って行ける。 稜線が間近に見え出し、狭い尾根を抜けると、左にトラバース気味に登ると、稜線に飛び出す。
  稜線出合 8:35 1,085m 正面に恩原三国山が見え、展望が素晴らしい。 日差しも眩いぐらいで、暑さを感じる。 稜線にはトレースが残っており、トレースに沿って進む。 最初はだらだらとなだらかな登りが続く。 稜線上の雪も良く締まっており、登山道並に歩き易い。 しばらく歩くと、ブナの大きな木が有る辺りから段々急になってきて、少し頑張ると1,192mピークに着く。
  1,192mピーク 8:55 1,192m とりあえず360°の展望をギラガより先に堪能します。 この辺りはまだまだ雪がタップリですね。 素晴らしい景色です。 しばし休憩を兼ねて展望を楽しみます。 まだ時間が早いせいか、今日はまだ誰も登って来る人が見えません。 少しの休憩後すぐギラガ山に向かいます。 緩やかに降り、岩のあるピーク北側をトラバース気味に降りますが、ここは日当たりが良いのか随分根曲竹や潅木が出てきだし、少し歩き難くなりつつあります。 一旦小さなコルまで降り、緩やかに登って行きます。 日差しが眩しく、暑いぐらいですが、稜線上の雪質はかなり良く、サクサク歩けます。 但し、脚力・体力があればの話ですが・・・。 このギラガ直前の登りは、ついつい根曲竹のキツイヤブコギの過去を思い出させてくれる場所ですね。 でも雪が締まっているので、まるで登山道を歩いているような感覚で、登れてしまいます。 ギラガ直下の急坂を喘ぎながら登ると、なだらかなギラガ山頂上に着きます。
  ギラガ山頂上 9:15 1,248m ここは何時来ても素晴らしい景色ですね。 但し、雪が有るときしか展望は無いです。 念のため。 遠く大山は、春霞の為か見えません。 すぐ目の前に、恩原三国山、その左奥に北嶺、右側に高鉢山が見えます。 霞んでいますが、那岐山三座が確認でき確認できます。 南側に雪の三原台が見え、マッコウ(三原山)の雪は随分少なくなっています。 南から西に目をやると、三十人ヶ仙、天狗岩、花知ヶ仙、三ヶ上と続きます。 遠くに泉山が確認できます。 恩原牧場は一部地面が見えている所が有るようですね。 人形峠から北に目をやると、雪がタップリの県境尾根にまだまだ雪がタップリの伯州山が見えます。 しばし、素晴らしい景色に見とれた後、三国山に向かい緩やかに降って行きます。 根明けが進む太いブナの木が素敵ですね。 でも季節は春。 ブナの木の枝先がピンク色に色付いてきているのが分ります。 三国山への登りは、日当たりが良いのか、少し雪が緩んできています。 雪の表面がシャーベット状に感じられる所が多くなります。 登りきると、大きな杉木が2本木陰を作っています。
  三国山頂上 9:30 1,213m 木陰で軽く休憩し、北嶺に向けて降って行きます。 狭く急な稜線です。 雪に一部亀裂が入ってクレバスのようになってきている所が有ります。 岩が有る所が一番狭く、この雪の下がどうなっているか、知っている人は少ないと思います。 かなり雪解けが進んでいて、岩の部分は、南側下を巻きます。 でも雪が融けてきており、下の根曲竹が見えている所があります。 ここから、岩の下をトラバース気味に進みます。 日当たりが良いのか、所々膝上まで雪に潜る所があります。 岩の部分をトラバースして、再び尾根に出ます。 ここにも雪に亀裂が入っています。 登山道が有る所まで降り、緩やかにブナ林の中を登りますが、日当たりの良い所は、下の土が見えている場所が有ります。 根明けが進む、ブナ林を登って行くと、左側に大きな雪原が見えます。 ブナ林から出ると、太陽の眩しさと共に、北側に展望が開けます。 振り返ると、三国山と、その奧にギラガ山が見えます。 雪原の先には、北嶺が間近に迫ってきます。 雪原を抜け、最後の急斜面を頑張って登り切ると、なだらかな北嶺に到着です。
  三国山北嶺 10:00 1,252m 雪に埋まった、展望台の一番上だけが覗いています。 高鉢山もすぐ近くに見えます。 残念ながら氷ノ山は霞んで見えません。 でも素晴らしい景色ですね。 苦労して来た甲斐があります。 今日は雪質も良く、登山道並みのスピードで歩いて来れているので、時間的には、かなり早く着きました。 お昼にするには、少し早いのと、峰さんの希望で、木陰がある三国山で昼食にする事にし、5分程度景色を楽しんだ後、来た道を引き返します。 雪が緩んできている割りには、時間が早いためか、楽に歩けます。 コルまで降り、三国山への急な尾根を登って行きます。 岩のある所は再びトラバース。 来た時よりも、雪が更に緩み、ズボズボです。 根曲竹が出てきている所を、ブナの木の根元から、再び尾根に出ます。 三国山頂上直下は、かなり急で、キックステップを利かせながら登って行きます。 喘ぎながら登り切ると、なだらかに降り、杉木の木陰でランチタイムです。
  三国山頂上 10:35 1,213m お昼を食べようと準備していると、女性が一人で登ってこられ、「ここは三国山ですか?」と聞かれました。 凄いですね。 一人で来るなんて。 もし歩けなくなったりしたらどうするんだろうか。 それなりの装備は持っているのだろうか、等と心配になりました。 でも本人は、いたって平気のようです。 少し話をして、北嶺の方向を説明すると、そちらに行かれました。 その後すぐ、3名のスキーヤーが登ってこられました。 「まーちゃんは?」と聞かれ、この前ギラガでお会いした方たちでした。 まーちゃんが「伸さん」と呼んでいた人でした。 まーちゃんも来れば良かったのに・・・。 その3名も北嶺に向われました。 ゆっくりお湯を沸かし、ラーメンをすすります。 さすがに木陰だと、多少風もあり、寒くなり暖かい物の方が美味しいですね。 食後に峰さんから、手作りのクッキーとミルクティーをご馳走になりました。 いつもありがとう。 毎回違うクッキーですが、どれもとても美味しいです。
  昼食後下山 11:20   ゆっくりくつろいだ後、日焼け止めを塗り直して下山にかかります。 先ほどのスキーヤーの方たちと女性のトレースが残る尾根をコルまで下ります。 ギラガ山がとても綺麗に見えます。 コルからの登りはかなり急です。 尾根右側は日当たりが良いのでしょうか。 根曲竹が覗いています。 1,200mピークを登り切ると、 北嶺、三国山、ギラガ山が違った角度で見え、これも素晴らしい景色です。 尾根左側は根曲竹が覗き、右側は雪屁に亀裂が入ったその境を1,213mピークに向います。 この辺りは随分根曲竹が覗いていますね。
  1,213mピーク 11:50 1,213m 以前来たときよりもブナの木が少なくなっているように感じました。 ブナの木を切ったのでしょうか? 枯れたブナの木も多くあります。 ブナの木に通し番号が打ってあったのですが、それも今日は見つかりませんでした。 あれはブナの木を切る為に付けられたのでしょうか。 謎は深まります。 先ほどのスキーヤーの方たちのトレースを参考に広い尾根を降って行きます。 日当たりが良いのか、随分根曲竹が覗いてきています。 特に尾根最後では、ほとんど根曲竹が出ている状態で、もう1週間もすれば、軽いヤブコギが必用になりそうな勢いです。 歩き易い所を選びながら、スキーのトレースを参考にしながら、降り何とか林道らしき所に出ます。
  林道出合 12:15 935m 天気が良いだけに、さすがに先ほどから雪に膝上まで潜る所が、たまに出てきます。 林道を降って行きますが、雪が緩み、20センチぐらい沈み込む所が出てきます。 雪が締まった山側を歩くようにし、寒風谷まで降ってきます。 峰さんと二人で、尾根の取り付き地点を確認すると、私たちのトレースが残っていました。 ここからは、一段と雪が緩み、歩くのが少ししんどくなります。 時々休みながら、来た道を降って行きますが、20センチ近くズボズボ埋まる所が多くなります。 橋を渡り、随分戻って来た所で、川の雪が融けている所で、何やら峰さんが見つけたようです。 近くまで行って確認すると、フキノトウでした。 小さいのが多いですが、沢山あります。 峰さんが川まで降りてフキノトウを収穫しています。 それでも結構採れました。 峰さん良かったですね。 今晩の晩御飯の一品食材がゲットできましたね。 フキノトウは苦いので、私はあまり好きではないのです。 我が家では3周間前ぐらいから、食卓に載っていますが、我が家の調理方法は、主にてんぷらです。 フキノトウを採った場所から、岩井の滝駐車場まではそれほど遠くなかったですね。 雪が緩んで歩き難く、さすがにしんどかったですね。
  岩井の滝駐車場 13:15 785m 峰さん、お疲れ様でした。 これからは、家の手伝いが忙しくなるので、秋が終わるぐらいまで一緒に行けなくなると思います。 しばらく山は、おあずけかな・・・。 今度一緒に行けるようになるまで、女子力アップしておきますね。 ありがとう。



登山ルート。
岩井の滝駐車場から林道部分のログが往きと帰りでズレています。
谷間なので衛星の受信感度の誤差が出ているようです。


  

橋の雪も1ヶ月前より随分少なくなっています。     尾根を登る途中、少し平坦な所から恩原三国山方向の展望。
                                 写真中央部分に恩原三国山、その右側にギラガ山が見える。


  

尾根を登る途中、少し平坦な所から見る県境尾根。  尾根を登る途中、少し平坦な所から見る中津河方面の景色。
随分県境尾根が低く見えるようになりました。


  

稜線出合から見るギラガ山(写真中)、          1,192mピークへの緩やかな登り。
その左側に恩原三国山、その右側は           稜線にはトレースが残っている。
1,192mピーク。                       右端は景色を楽しむ峰さん。




1,192mピークに向けて登っている私です(峰さんより写真をいただきました)。
顔の色が白く見えますね。 顔はご想像にお任せします。
このHPを探せば過去の私が写っている写真がありますが、今の私とは似ても似つかぬ別人です。
某日、定時ダッシュで好日山荘に行き、ゲットしたミズノのピンクの服です。
女性用のLサイズですが、袖丈、着丈、バストサイズなど今の私の体にジャストフィットします。
色違いで、薄いミントグリーンも有ったのですが、迷わず好きな色のピンクに決めました。
女性モード全開でしたね。 欲しかったとは言え、おかげで凄い物まで買っていました。
峰さんには話しましたが、ヒ・ミ・ツです。(ヒント:履物で、最初は一歩も歩けませんでした)




登って来た方向を振り返り、恩原牧場方向を見つめる私です(峰さんより写真をいただきました)。
ピンクの服が超可愛いですね。
でも帰り、道の駅「奥津温泉」でトイレ休憩をしたのですが、トイレに入るときはそれほど感じなかったのですが
女子トイレから外に出ると、さすがにピンクの服は皆の視線を集めて、とても恥ずかしかった。
ほとんど女性と変わらないボディラインなので、不安は無かったのですが、見ている人と目が合うと
目のやり場に困りました。 私を見ている人があまりにも多かったので・・・。


  

1,192mピークからの展望。               1,192mピークから見るギラガ山(右)と恩原三国山(左)。
左から、三十人ヶ仙、天狗岩、花知ヶ仙、三ヶ上が
見え、遠くに泉山が確認できました。


  

ギラガ山への登り。                    ギラガ山から見る、恩原三国山(左)と三国山北嶺(右)。
                                その右側遠くに高鉢山が見えます。


  

ギラガ山から見る北側の展望。              ギラガ山から人形峠方向の展望。
写真中央に1,213mピークが見えている。       写真の遠く中央やや右側に雪がタップリの伯州山が確認できます。


  

ギラガ山から見る恩原牧場方向の展望。         ギラガ山から見る南側の展望。
恩原牧場は、一部土が見えているようでした。      雪の三原台とマッコウ(三原山)が見えていますが、マッコウは
                                  雪が少なくなっています。


  

恩原三国山から見るギラガ山。              恩原三国山の頂上付近の景色。


  

恩原三国山から狭い急な尾根を降り   三国山北嶺へコルから登って行く峰さん。
三国山北嶺に向う峰さん。         太いブナの木が多いですね。


  

ブナの森を抜けると、広い雪原に出ます。        広い雪原から振り返ると、写真中央にギラガ山、その右側は
写真中央に県境尾根の1,213mピークが       恩原三国山が見えます。
見えます。


  

広い雪原から北側の展望。                広い雪原から三国山北嶺への最後の登りです。
遠くに日本海が見えます。


  

三国山北嶺からの展望。                  三国山北嶺の様子。
写真中央に高鉢山が見えています。           展望台が雪に埋まっています。


  

三国山北嶺から北側の展望。               三国山北嶺から広い雪原を戻る峰さん。
遠くに日本海が見えます。                 写真中央は恩原三国山が見えています。


  

恩原三国山から1,200mピークに向け         コル付近から見るギラガ山。
降って行きます。
左側にギラガ山が見えます。




コル付近から後ろを振り返る私です(峰さんより写真をいただきました)。
私は一体何を見つめているのでしょうか?
何を見ていたのか覚えていないのです・・・。
私の左側が恩原三国山で、写真左端が三国山北嶺です。




1,213mピーク付近のクレバスを見つめる私です(峰さんより写真をいただきました)。


  

1,213mピークから見る恩原三国山(写真右側)   1,213mピークから県境尾根を降る峰さん。
と三国山北嶺(写真左側)。                この広いなだらかな雪原の尾根もいい雰囲気ですよ。