沖ノ山
 若杉原生林駐車場から尾根沿いに歩き、主稜線に出る。
稜線上を縦走し沖ノ山まで歩く。 下山は、往路を戻り、
若杉原生林の園路を経由して出発点に戻る コース


標高      1,318m
所在地    鳥取県八頭郡智頭町
歩行距離   8.2Km
登山日    2009年4月5日(日
天候      曇り後晴れ。 現地気温1℃
         昼前より青空が広がり、日差しが暖かい。

岡山の山MLメンバー
        Ka7yamaさん
備考     相当雪が少なくなっており、尾根及び稜線上は根曲竹が覗き
        始めて、場所によってはヤブコギとなる。
        我々は稜線上を忠実に辿らず、雪のある所を適度にトラバースして
        歩いた為、ほとんどヤブコギは無かった。
        若杉原生林から沖ノ山まで歩くこのルートも、今日が最終日の
        ようだ。
        但し、ヤブコギすればいくらでも行く事ができますが、私は嫌です。
        沖ノ山からの林道に続いて、1,196.3mピーク辺りまで根曲竹の
        刈払いが有るようでしたので、多少はヤブコギが楽かも知れません。
        この辺りは沢山のブナの木があり、雰囲気の良い所だ。
        沖ノ山の林道は、山頂近くまでアスファルトで舗装されている。
アプローチ  自宅を4時55に出発し、国道429号線を足守から福渡に抜ける。
        福渡から国道484号線を吉井町まで走る。
        吉井町から国道374号線を走り林野へ。
        林野から国道429号線を大原町まで走る。
        大原町から国道373号線を北に走り、待ち合わせ場所の道の駅
        「あわくらんど」に7時5分到着。
        約束は8時前だったが、Ka7yamaさんが気を利かせてくれ、
        7時25分頃到着。
        Ka7yamaさんの車に載せてもらい、若杉原生林駐車場に7時45分到着
        若杉原生林駐車場まで、路面に雪は全く無い。

        到着時、駐車場には我々の車しか無い。
  チェックポイント 時間 標高 メ        モ
  若杉原生林駐車場 8:00 912m 天候は曇りがちで、遠くは霞み展望は期待できない状態で、気温はやや高め。 Ka7yamaさんがとうとうGPSを買い、それを見せてもらう。 高いだけ有って、カラーで5万分の1の地図が表示される。 これでKa7yamaさんは、鬼に金棒で、今年の山行は凄いものになる事間違いなし。 駐車場から所々雪が残る舗装路を緩やかに登り、休憩舎の横から植林の中に向かい、尾根を目指す。 所々土が覗いている植林帯の中、傾斜はかなり急だ。 Ka7yamaさんは、昨日の酒が残っているのか、時々休憩を入れながら登り、ペースはやや遅め。 尾根に出る所から、雪が少なく笹が所々覗いている。 今日はヤブコギになりそうな予感が走る。 1,060mを過ぎてやや降りになると雪がタップ残っており、ホッとするがそれも束の間。 1,140mピークに向けて登って行くと、所々根曲竹が覗いている。 根曲竹を避けながら、登るが1,140mピーク頂上はかなり根曲竹が出ている状態。
  1,140mピーク 8:40 1,140m 軽く根曲竹を掻き分けコルに向けて降ると、歩き易くなるが、根曲竹を避けながら進む。 再び根曲竹を避けながら登るが、1,150m手前で根曲竹に覆われた尾根を見て、左側植林の中を登ると言う事で、意見が一致する。 一度緩やかにやや左下に降り、植林帯の沢を登って行く。 沢には雪がタップリで歩き易い。 ワカンを持って来てはいたが、それほど沈ます重たい雪だが歩き易く、比較的楽に稜線に出る。
  稜線出合 9:05 1,167m この辺りは雪も多く、ブナの木が美しい。 稜線を沖ノ山に向けて進むが、根曲竹が雪の中から起き上がっており、避けながら進むと、それぞれの小さなピークは通らず、トラバース気味に最短距離を歩くようになる。 1,196.3mの三角点ピークは完全に北側をトラバースし、比較的なだらかなアップダウンで1,193mピーク手前で林道が見えてくる。 林道は大回りをしていると言う事もあり、1,193mに向けて稜線をやや北に外し、根曲竹を避け、雪の多い所を緩やかに登って行くと1,193mピークに着く。
  1,193mピーク 9:50 1,193m 1,193mピークには石柱がある。 ブナ林の中をそのまま緩やかに降って行くと緑輝く根曲竹が稜線に見え出す。 さすがにこれ以上稜線を歩くのは無理と判断し、林道へ向う。 林道はアスファルトで舗装されており、智頭への降り側分岐に大きな木が横たえてある。 分岐を右に曲がるとすぐ、銅像広場に出る。
  銅像広場 10:00 1,182m 銅像広場には、持ち主の会社の銅像と石灯篭、そして総事業費3千万円の林道完成記念碑がある。 記念碑には林道の概要が彫り込まれており、沢山の林道が描かれている。 そして丸木で出来たベンチとテーブルが置いてある。 天候は良くなり日差しが暖かいが、風が冷たい。 そのまま雪が残る林道を歩いて行くが、道路上アスファルトが見える所は無い。 道路の端のアスファルトが覗いている所があり、舗装されている事が分る程度。 このまま林道を行くと大回りになる為、適当な所から尾根に取り付く事にする。 沖ノ山手前のピークを過ぎ、沖ノ山直下の地点で尾根に向う為、わずか根曲竹を跨いで、雪がある所を選び、再び稜線に出る。 ここからは、結構雪が残っており、少し緩みかけた雪の上を緩やかに登り、沖ノ山頂上に到達する。
  沖ノ山頂上 10:25 1,318m 頂上は、ブナ林で囲まれており、展望は期待できない。 雪が3〜4m積もっていれば多少の展望が期待できるのかも知れない。 頂上のブナの木の枝には、姫路徒歩の会に記念プレートが付いている。 冷たい風が吹き抜けるため、10分弱休憩ですぐ下山する。 登って来たトレースを辿り、林道に降りる。 林道上の日当たりが良くて、風が吹き込まない地点を探し、10時50分頃昼食にする。 林道中央で昼食のお湯を沸かしていると、一組の登山者がこられ、声をかける。 話によりと、我々と同じ若杉原生林から歩いて来られたようで、一部トレースを使わせてもらったとの事。 暖かい日差しの中、ゆっくり昼食をとり、休憩する。 40分ほど休憩した後、銅像広場に向う。 5分ほどで銅像広場に着く。
  銅像広場 11:30 1,182m 天気が良く暖かい為、雪が融けて段々歩き難くなってきている。 林道から1,193mピーク向うが、先ほどの人たちは、林道を歩いてきたようだ。
  1,193mピーク 11:40 1,193m 1,193mピークから歩いてきたトレースを辿りながら帰るが、先ほどの人たちは稜線を歩いているようだ。 よく見ると幅1mぐらいに根曲竹が刈払われているのが分る。 とりあえず稜線に沿って刈跡を歩いて行くが、1,196.3m三角点ピークへの刈跡は細く、回りから根曲竹が倒れ込んできており、来た時に付けたトレースへ復帰する。 来た時のトレースは、小さなピークは全てトラバースして最短距離を歩いたようになっている。 稜線出合まで戻り、時間も早いので若杉原生林の園路を帰る事にし、植林帯の中を登る。 植林帯の中は、根曲竹がずいぶん起き上がってきており、所々軽いヤブコギとなるが、雪の多い所を選び登ると、意外と早く中国自然歩道に出合う。
  中国自然歩道出合 12:50 1,192m 植林帯に沿って中国自然歩道が付けられており、なんとなく分る程度の状況で、意外と早く園路の分岐に到着する。
  中国自然歩道分岐 13:00 1,132m 分岐の指導標を確認した上で、駐車場に向かい園路を降るが、所々雪が融け地面が見える所がある。 雪は腐って、ズボズボ潜り込む。 近道をしようと適当に降ると、沢に入り込みそうになり、園路に復帰する。 園路内の小川を3度ほど渡ると、園路の雪は完全に無くなり、石畳の上を歩くようになる。 石畳の石は乾いており、かなり雪解けが早かった事が分る。 雪は駐車場手前の橋の上と、休憩舎の辺りにあるだけ。 休憩舎で一息入れ、車に戻る。
  若杉原生林駐車場 13:55 912m ここの所気温が高い日が多く、雪解けが早く進んだと思われる。 今日、何とかこのコースが歩ける程度雪が残っていて、ラッキーだった。



登山ルート。
1,196.3m三角点ピークに向かい、林道から根曲竹を刈払い道が有るようだ。
少し歩いてみたものの、根曲竹が倒れ込んでいるのが見えたので、来たルートに復帰する。


  

銅像広場。                               銅像広場から見る沖ノ山。
この山の持ち主の銅像。                       綺麗な緑色は根曲竹、その中のブナ林が素晴らしい。
銅像の側は、土が見えている。                   林道はかろうじて雪が残っている。
後で調べたら、この山は国有林で、所有者は林野庁でした。




沖ノ山頂上付近から見る、東山。
東山頂上にはガスが少しかかっている。


  

沖ノ山頂上。                              林道の昼食をとった辺りの様子。
頂上付近は、ブナ林に囲まれ展望はほとんど無い。       青空とブナ林、雪の残る林道のコントラストが美しい。




林道から見る後山、船木山、駒の尾山、ダルガ峰。
かなり近いのだが、残念ながら霞んで見えている。




中国自然歩道手前から見える、沖ノ山。
この辺りは、根曲竹が、ずいぶん覗いている。