入道山
 白根橋から林道、作業道を歩き、植林帯の境界線を
697mピークまで登る。 尾根の踏み跡を拾いながら入道山に登る。
下山は往路を辿り出発点に戻る コース


標高      1,040m
所在地    真庭市、鏡野町
歩行距離   5.8Km
登山日    2009年6月14日(日
天候      晴れ。 現地気温16℃。
         日差しが強く暑いが、ブナの多い自然林の中を、湿度が低く
        乾いた涼しい風が吹きぬけた。

備考     作業道終点からは、石段状になっている所から潅木と草が生えている
        左斜面を腰丈程度の草と潅木の軽いヤブコギで登り始める。
        左側植林帯へトラバース気味に登ると、木の棒にピンクのテープが
        付いている物がある。
        ピンクのテープは、境界線の杭を打つときに付けられたもののようだ。
        境界線には、黄色と赤のプラ杭が点々と打たれており、潅木の手入れが
        されて、わかり易いが、697m(私のGPSが示す高度です)ピークまで
        かなりの急登が続く。
        697mピークから尾根に沿って入道山まで良く踏まれた踏み跡が
        残っている。
        全般的に腰丈程度の笹がまばらに生えているが、歩くのに
        ほとんど支障はない。
        標高998m辺りから、根曲竹のヤブコギとなるが、生え方も粗く
        比較的楽に登れる所が大半だ。
        2〜3ヶ所根曲竹がこちら側に倒れかけていて、手間取る程度。
        刈り払われた古い跡が残っていて、根曲竹のトンネル状に
        なっており、今の所それほど苦労する事は無い。
        帰りは、尾根の2〜3ヶ所のピークでそのまま真っ直ぐ行って
        しまいそうな所が有るので、注意が必要だ。
        
697mピークからの降りも、手前に幅広の潅木を手入れした急な
        尾根があり、間違えて降りかけて気が付いたので、ここも要注意。

アプローチ  自宅を5時15分に出発し、国道429号線を走り、途中から旦土
        落合を通り、久世に抜ける。 国道181号線を勝山まで行き、勝山から
        国道313号線を湯原に向けて走り、新熊居トンネルの700mほど手前を
        右折し、白根川に沿って走る。 白根集落最奧の民家から、40〜50m先で
        未舗装になり、バックで引き返す。
        白根橋のたもとに、車2台程度停められるスペースがあり、
        そこに、7時10分駐車。
  チェックポイント 時間 標高 メ        モ
  駐車位置 7:20 458m 出発の準備をしていると、最奧民家に寄った帰りの軽トラのおばさんが、話し掛けてきた。 入道山に登ると言うと、「ふーん」と生返事。 世の中には変わった人がいるもんだと言う顔で行ってしまった。 未舗装の林道の路面状態は良いが、タイヤの通る所以外はかなり草が茂っている。 最初のコンクリート製の短い橋を渡ると、林道中央の草は腰丈程度の所がある状況に。 2つ目のコンクリート製の短い橋を渡ると、草は少なくなり、歩き易い。 3つ目の短いコンクリート製の橋を渡ると林道の分岐がある。
  林道分岐 7:35 550m 分岐を左に入るとすぐ、作業道は2分する。 進行方向の作業道(右側)を緩やかに登って行く。 作業道は草が茂り、膝上まで朝露で濡れてくる。 おまけに、棘が所々有り、注意しながら進むと、すぐ作業道は分岐する。 左上に登る方向に進む。 少し登ると作業道は終り、四角い石が三段ほど階段状になっている所がある。 その先は沢状になり道は消える。 この石段から左斜面に登り始める。 アザミが多く、触ると刺が痛いので注意する。 腰丈程度の草と樅ノ木の幼木が生えた斜面を、左側植林帯に向かいトラバース気味に登って行く。 棒にピンクのテープが付いた物が、斜面に2〜3ヶ所刺さっている。 境界線の杭を打ったときに付けられたもののようだ。 ピンクのテープに沿って、黄色や赤色の杭が697mピークまで点々と打ち込まれている。 この境界線の杭に沿って、潅木が手入れされ、歩き易くなっており、ここを登って行く。 植林帯の中の、かなりな急登から、自然林の中になっても急登は続く。 急登の連続で額から汗が滴り落ちる。 念のため一定間隔で赤テープを付けながら登る。 木立ちの上空に青空が見え出し、傾斜が緩やかになると、697mピークに着く。
  697mピーク 8:05 697m ここから尾根に沿って良く踏まれた踏み跡が残っており、これを辿って進む。 最近ではあまり人が通っていないのか、腰丈程度の笹がまばらに生えているが、歩くのには問題ない。 笹の陰になっている、潅木の切り株に足をぶつけたり、倒木でつまずかないように注意しながら歩く必要はある。 細い尾根の踏み跡はハッキリしているが、広い尾根になると、踏み跡が分かり難い所もあるが、進むべき方向は決まっており、特に問題は無い。 各ピーク近くでは、尾根の分岐が予測されるので、帰りの為に赤テープを付けておく。 標高750m辺りまで来ると、ブナが山道の両側に多くなってくる。 雰囲気の良い木陰の山道を、乾いた涼しい風が吹き抜けて行く。 寒さを感じるぐらいの涼しさが、汗まみれの体には心地良い。 ある程度進むと、木陰から日なたに飛び出す。 腰丈程度の笹と潅木が茂る細い尾根に出る。 ヤブコギに一見見えるが、足元には踏み跡があり心配は無い。
  展望の尾根 8:45 862m 尾根の中央付近に、小さな刈り跡があり、南北に展望がある。 南に尼ヶ子山と973.4mの三角点がある無名峰が見え、その右奥に霰ヶ山が見える。 一息入れた後、先に進む。 展望のある細い尾根はわずかの距離で、すぐ木陰のある自然林の中の山道に入る。 登って行くに従い、山道の両側は笹から、根曲竹に変わっていく。 標高900mを過ぎると、登山道にもごくわずかだが、根曲竹が見られるようになってくるが、歩くのには全く支障は無い。尾根を登り詰め、最後のピーク998mまで来ると、前方は根曲竹の藪になる。
  根曲竹ヤブコギ 9:20 998m 根曲竹の藪と言っても、生え方が粗く、刈り跡も残っており、根曲竹のトンネル状の踏み跡を進む。 念のため赤テープを付けながら進んで行く。 2〜3ヶ所こちら側に根曲竹が倒れてきており、少し手間をくうが、それほど歩き難くはない。 たいした苦労も無く、なだらかになって来ると、入道山頂上に付く。
  入道山頂上 9:50 1,040m 頂上は、根曲竹とブナ等の木が生えており、展望はほとんど無い。 木の切り株に上がると、多少の展望が得られる程度。 三角点を探す。 古びた赤白のポールが転がっており、その先に新しい、プラスチックの三角点を示す杭が見つかる。 この辺りの根曲竹の中を念入りに探すと、三角点が見つかった。 三角点の回りを綺麗に刈り払い、記念撮影する。 古い三角点を示す杭も転がっており、それには「入道山昭和60年6月」と記入されている。 三角点の北側に、エゴノキの白い花が沢山咲いている。 日差しは強く暑いので、根曲竹の蔭で昼食をとる。 気温が低いせいか、日差しが無いと涼しくゆっくり出来る。
  昼食後下山 10:20   昼食後、展望も無い事から早々下山する事にし、赤テープを辿り、来た道を戻る。 降りと言う事もあり、あっと言う間に根曲竹の藪を抜ける。
  根曲竹ヤブコギ 10:30 998m 尾根の分岐を間違えないように、注意しながら来た道を戻る。 ほとんど一本道だが、各ピークの分岐は間違え易い。 尾根の分岐赤テープを確認しながら降って行くと、展望の尾根まで戻ってくる。
  展望の尾根 10:45 862m 日差しが暑いが、風が爽やかで心地良い。 多少なりともこのコースで展望が有るのが嬉しい。 展望が有るのはわずかの距離で、すぐ自然林の中に入る。 笹に隠れた古い切り株や、隠れた倒木に注意しながらゆっくり降って行く。 古びた「境界見出標 国有林」の鉄板が木に食い込んでいるピークも間違え易いので注意する事。 各ピークの分岐さえ間違えなければ、問題なく697mピークまで戻ってこられる。
  697mピーク 11:10 697m 赤テープを付けていた所より、切開かれた尾根を降るが、10mほど降った所で、登った時と少し違う感じがして、方向を確認する。 やはり間違えていたようなので引き返す。 潅木の刈り払い幅が広く、プラ杭が無いなど、明らかに間違っている。 でもここを降ると何処に降りられるのかは興味が有る所だが、大回りになりそうなので、無難な選択をする。 赤テープがある所まで戻り、方向を確認し、次の赤テープを注意深く探す。 後は、潅木の刈り払いとプラ杭、赤テープを辿れば、植林帯の下の草に埋もれた作業道が見え出す所まで降りてこれる。 ただ、かなりの急斜面で、足元の土がズルズル滑り、こけないように注意。 そのまま作業道へは降りられないので、登り始めた石段のある辺りを目指し、腰丈程度の草と樅ノ木の幼木の中を軽いヤブコギで左にトラバース気味に降りる。 アザミの茂る中に、石段が見つかり、作業道に降りられる。 後は、草の茂る作業道を軽く降ると、林道分岐に着く。
  林道分岐 11:35 550m コンクリートの橋の上の木陰で、体中のヤブコギのゴミと、ザックに付いたヤブコギのゴミを振るい落とす。 冷たい川の水で顔を洗い、しばし休憩する。
  休憩後下山 11:45   一息入れた後、林道を降り、白根集落最奧民家の先の駐車位置まで戻る。
  駐車位置 12:00 458m かなりのヤブコギかも知れないと思っていたが、尾根にはしっかりした踏み跡が残っており、たいした苦労も無く入道山に登る事が出来た。



登山ルート。


  

林道に沢山咲いていた。                  林道に咲いていた山アジサイ。
ウツギかな?。


  

ブナの木が多い、山道。                    山道に咲く花。
膝丈程度の笹がまばらに生えている。           何の花だろう。


  

展望の尾根から北側の展望。                展望の尾根から南側の展望。
                                  右側は尼ヶ子山、左側は973.4mの三角点ピークで、
                                  その奥に霰ヶ山が見えている。




入道山頂上の三角点。

  

頂上三角点北側にあるエゴノキ。              入道山頂上の木の切り株に上がり写した、南東方向の展望。
                                  富栄山、大空山辺りが見えている。


  

入道山頂上の木の切り株に上がり写した、       入道山頂上の木の切り株に上がり写した、西側方向の展望。
南西方向の展望。                      木に囲まれ展望は無い。


  

尾根沿いで見かけた穴の開いた木。           尾根ピークにある古びた「境界見出標」。
                                 このピークも間違えて、真っ直ぐ歩きそうになるので注意。