長久半貝山
 柳原集落集落から、高瀬鉱山への道を歩き、トロッコの軌道上を登る。
鉱山上部から自然林を経て、植林帯の中の踏み跡を長久半貝山
頂上まで登る。 下山は往路を降り、出発点に戻る コース


標高      904m
所在地    新見市
歩行距離   2.5Km
登山日    2009年12月4日(金
天候      曇り。 現地気温6℃。
        日差しが無く、曇り空で寒い
備考     大野田山が思ったよりも早く登頂できたので、雪が降ると
        ヤブコギもままならないと言う事もあり、欲張って近くにある
        長久半貝山も登った。
        高瀬鉱山跡は、廃墟となっており、崩壊の危険が有るため
        施設には立ち入らない事。
        特に換気塔など、下手に立ち入り、下の坑道に転落すると、
        大変危険である。

        急斜面溝のようになっている、トロッコ軌道跡には、レールと
        ワイヤーが残っており、ここを今回登った。
        高瀬鉱山跡への道から、山頂近くまで、鉱山の施設と
        思われる物が多数残っている。
        高瀬鉱山は、かつてクローム鉱を産出しており、ボタ山の中に
        クローム鉱石が残っているかも知れない。
        鉱石マニアの人は、登山のついでに、探してみるのも面白い
        かも知れないが、危険な事はしないように注意したい。
        長久半貝山頂上まで、ヤブコギと言うような所は、全く無い。

アプローチ  大野田山の駐車位置を10時45分に出発し、来た道を下油野集落
        手前まで戻り、左折する。 吉田川に沿って北西に車を走らせ、
        吉田集落を過ぎ、峠を越える。 柳原集落で左折し、柳原集落を

        通り抜け、舗装路が植林帯に入る所で未舗装になる。
        この植林帯の手前に、右に分岐するコンクリートの小さな橋があり、
        その橋の先に車を停められるぐらいの広さがある場所がある。

        この橋の先に、11時10分、駐車。
        高瀬鉱山跡まで車が入るが、未舗装で、場所によっては枯れた草が
        道にはみ出している。
        車を停めた後、お腹が空いたので、30分ほど昼食休憩をとった。
  チェックポイント 時間 標高 メ        モ
  駐車位置 11:40 557m 植林帯の中、未舗装の道を進む。 途中分岐が有るが、道なりに真っ直ぐ進むと良い。 未舗装の道は、だんだん勾配が感じられ出し、つづら折れに登るようになる。 途中井戸のような物や、ホッパーのような物が道の側に現れ出し、廃墟と化した高瀬鉱山跡に着く。
  高瀬鉱山跡 11:50 661m とりあえず、廃墟の前を、右に高瀬鉱山跡の階段を上がって行く。 その先は崩れて通れないが、コンクリートの壁に沿って、右側斜面を歩いたような跡があり、そこを少し登る。 電柱が倒れており、乗り越すと、その先が溝状になっている。 この溝状の所を登る事にする。 かなり急で、溝の両側に生えている、潅木を掴みながら登って行く。 溝状の所に、何やら鉄の棒が埋まっていると、思ったらトロッコのレールだった。 登って行くと、段々レールが完全に見えるようになり、レールの中央にはワイヤーがある。 急斜面を更に登ると、石垣で出来た通路の上をレールは通るが、橋となるなる部分と、枕木は朽ちてボロボロになっており、この上は通れない。 左に通路を巻き、通路の溝を越え、再びトロッコの軌道上を登る。 左にトロッコの管制室のような物がある。 一段と傾斜が急になり、トロッコの両側レールを掴みながら、トロッコのように登って行く。 右側に換気塔のような設備があり、その先でトロッコの軌道は終わる。 ここから自然林の中、歩き易い所を少し登ると、植林帯の中に入る。 植林帯の中には、明確な踏み跡が残っており、踏み跡を辿りながら、登って行く。 途中踏み跡上に枯れたミツマタが生えているが、歩き難いと言う程ではない。 植林帯の中の踏み跡を辿りながら、登って行くと岩が沢山見えてくる。 この辺りで踏み跡は不明瞭になる。 そのまま岩の間を進むと、次の岩の右側を巻いて登るようになる。 少し登ると、なんとなく踏み跡らしき物が、感じられ出す。 植林帯の中、左側にボタが斜面に積まれ、その上に鉱山跡のような建物が見え出す。 段々踏み跡はハッキリしてくると、水を溜めるタンクのような、錆びて四角な箱の側を通る。 箱からは、パイプが出て、下に延びている。 踏み跡を辿り、登って行くと、赤いプラ杭が打ち込まれた、尾根に出る。 尾根を右に進む。 尾根の赤いプラ杭に沿って踏み跡が続いている。 三角点手前で、間伐された檜木が踏み跡上に放置されており、檜木を避けながら、平坦な尾根を進む。 二重にピンクのテープが巻きつけてある木の側に、境界コンクリート柱があり、その先に三角点が見つかる。
  長久半貝山頂上 12:35 904m 周りを木立ちに囲まれ、展望は無い。 日差しも無く、寒い。 植林帯の中から、小鳥の囀りだけが聞こえてくる。
  休憩後下山 12:40   一息入れた後、すぐ下山する。 来た道を戻り、赤いプラ杭の所から、目印の赤テープに従い踏み跡に入り、降って行く。 岩を過ぎ少し降ると、明確な踏み跡に出合う。 そのまま踏み跡を辿りながら降り、植林帯を抜ける。 自然林の中、少し降ると、鉱山跡に出て、急なトロッコ軌道上を降って行く。 かなり急なので、周りの潅木を掴みながら、慎重に、登って来た通り降り、高瀬鉱山跡に降り立つ。
  高瀬鉱山跡 13:05 661m 未舗装の道を快適に降り、車まで戻る。
  駐車位置 13:15 557m クローム鉱石がどんな物か知っていれば、探したのだが、それほど興味も無く、そのまま帰った。 鉱山おたくの人は、一度行って見る価値があるかも知れない。



登山ルート。


  

廃墟と化した高瀬鉱山跡。                 溝状に見えたのは、トロッコの軌道跡だった。
                                 登って行くと、レールが見え出す。


  

トロッコ軌道跡両側には、高瀬鉱山の          更に登って行くと、トロッコのレールがハッキリ見え出す。
古い設備が並ぶ。                      中央にワイヤーがある。


  

薄暗い植林帯の中、踏み跡を登って         長久半貝山頂上。
行くと、岩が沢山有る所を通る。            ピンクのテープが二重に巻かれた木の側に、境界コンクリート柱が
                               あり、その奧に三角点が見つかる。




長久半貝山頂上の三角点。