三室富士
 林道寺ヶ成ル線を歩き、山道から適当な尾根に取り付き、稜線へ出る。
稜線を三室富士頂上まで縦走する。 下山は、往路を辿り
三角点を確認した後、出発点に戻る コース


標高     928m
所在地    新見市
歩行距離   4.8Km
登山日    2009年11月26日(木
天候      晴れ。 現地気温4℃。
備考     会社が一時帰休を実施した為、天気も良さそうなので
        三室富士に登る事にする。
        三室集落に入ると、三角に尖った山が見えるが、これが三室富士だ。
        地形図で見ると、東西に長細く、南北から見なければ富士には
        見えそうに無い。
        周りを三室富士よりも高い山に囲まれているので
、何処から見れば
        富士に見えるのか疑問が残った。
        林道は、地形図上よりも延長され、所々に分岐が有り、枝道が
        できている。
        林道の路面状態は非常に良く、乗用車でも問題なく、地形図上の
        林道終点まで入れ、そこに駐車可能なほど林道は広い。
        できるだけ林道と山道を探し、ヤブコギは避けた。
        尾根に取り付いたが、踏み跡が残っており、潅木の軽いヤブコギで
        稜線まで出られる。
        三室富士山頂は、木立ちに囲まれ、落葉した木立ちの合間から
        しか景色を見ることができない。
        東のピークに四等三角点が新しく設置され、三角点のあるピークからは
        北側に展望が得られる。

アプローチ  自宅を6時10分に出発し、真備から仏ヶ峠を越え、美袋に抜ける。
        国道180号線を新見に向けて走る。 新見から国道182号線に入り
        九の坂トンネルを出て、次の信号を右に曲がり、JR伯備線に沿って走る。
        JR足立駅の先を左に曲がり、足立東城線を走る。
        三室川ダムを過ぎ、そのまま三室集落、最奧民家手前の右側が少し
        広くなっている路側に、8時25分到着、駐車。
  チェックポイント 時間 標高 メ        モ
  駐車位置 8:35 631m 駐車位置から舗装路を西に進むと、道路の分岐が有り、その先で舗装路は植林帯の中に入る。 その手前左側に小屋がある。 小屋の先を左に曲がり、未舗装の林道に入ると、すぐコンクリートの橋を渡り、林道はT字に分岐する。 分岐の先、正面には小屋がある。 林道を右に曲がると、右側に林道寺ヶ成ル線の白い標柱がある。 なんと、ここから林道はコンクリート舗装されている。 やや急な林道を登って行くと、左側に椎茸のホダ木、右側に切り倒され、運び出す前の檜木が置いてある。 少し林道を進むと左に分岐が有るが、見送る。 この分岐は今日歩いた林道に合流する事は無かった、 しばらく登ると、未舗装になり、右側に少し広い所があり、その先で、左側植林帯の中に入る踏み跡がある。 後で分ったが、これを登れば、林道をショートカットできる。 林道は緩やかになり、大きく左にヘアピンカーブする。 このカーブの途中に、真っ直ぐ西に行く林道が、新しく出来ている。 緩やかに林道を登って行くと、緩やかに降るようになり、右カーブの所で、林道が分岐する。 ここが地形図上の林道終点のようだ。 ここは、広く車が数台置けそうだ。 左側の林道は降るようになり、そこで終わる。 右側の新しく作られた林道を登って行く。 やや急な登坂の林道を登って行く。 大きく右に曲がるが、そのまま真っ直ぐ行く小路もある。 そのまま林道を登り、緩やかに左に曲がると、左側植林帯の中に、しっかりした山道がある。
  山道へ入る 9:00 775m 山道が見えやや行き過ぎたような感じで、戻る方向から左側の山道に入る。 山道入口には、木があり、木の根元にピンクのテープが結んである。 植林帯の中の山道に入るとすぐ、木の枝に黄色のテープが、2箇所付いていた。 少し登るとT字路にぶつかる。 予定では、林道終点から、西の尾根に出るように考えていたので、左に行ってみる。 道は降っていき、先ほどの大きく右に曲がる所の、小路に出るような感じがして、引き返す。 T字分岐を、右に曲がる方向に進む事にする。 分岐からすぐ、小さな沢に掛かる丸木の橋を渡り、緩やかに登って行く。 山道の側に、「昭和六十三年度施行 岡山県林業公社造林地」の札が立っている。 ここから緩やかなアップダウンをしながら進むと、山道は小さな谷(沢)を過ぎる。 緩やかに登ると、右側の植林帯が切れ、北側に1,054.9mの三角点のある山と、その西に県境1,064mピークが見える。 ここから山道は降りになるので、左側の尾根に取り付く事にする。 
  尾根取付 9:10 800m 植林されている尾根だが、少々潅木が多くなってきている。 良く見ると、踏み跡があり、木を切った跡が残っており、数年前に一度手入れされたようだ。 赤テープを付けながら、登り易いところを登って行くが、かなり急登だ。 尾根に岩があるが、潅木があり、潅木の枝を掴み、岩の上を登る。 たいした岩ではなく、心配なら、右側を巻いても良いが、潅木の枝が少々ウルサイ。 少し登ると、緩やかになり、潅木の中に腰丈程度の笹がまばらに生えている。 上を見ると、稜線が見え、木立ちの合間から青空が見え出す。 登るに従い、尾根上は、潅木と笹が多くなってくるので、左側植林の中をトラバース気味に登ると歩き易い。 緩やかになってくると、鞍部のような稜線上に出る。
  稜線出合 9:30 898m 稜線に出た所は、手入れがされているのか、潅木も笹もほとんど無い。 とりあえず三室富士山頂を目指す事にし、西に稜線を進む。 所々、ピンクのテープが木の枝にぶら下がっている。 腰丈程度の笹がまばらに生えているが、なだらかで時々潅木の枝を避けながら進む。 途中笹が胸丈程度になり、笹の下に倒木や木の切り株が出ており、注意が必要だ。 すぐ笹は腰丈程度になるが、稜線上に岩が多くなってくる。 笹の下の岩に気を付けながら、進むと、なだらかになり、山頂かと思いきや、もう少し先が有った。 足元には、境界を表すコンクリート柱がある。 左側植林帯の中をトラバース気味に進み、岩が所々ある三室富士頂上に付く。
  三室富士頂上 9:40 928m 山頂には、ピンクのテープが木の枝にぶら下がっている。 南側は植林帯で、その他は自然林と植林が混在状態。 木の葉が落ちた木の合間から、三国山が確認できる。
  休憩後出発 9:50   一息入れた後、来た道を引き返す。 稜線出合まで戻り、そのまま進むと、腰丈程度の笹が多くなり、岩が所々出ている。 岩と倒木を避け、やや登ると、開けた三角点ピークに飛び出す。
  三角点 10:00 910m 三角点がある場所は、切開かれ、北側の展望が素晴らしい。 2つのピークが見えるのが、大倉山で、その右側に花見山が見えている。 その更に右側尖ったピークが天銀山のようだ。 南側は、落葉した木の合間から、先日登った、猿滝山が見える。 同じく、西には落葉した木立ちの合間から、三国山、その左側に古頃山が見えている。 お湯を沸かし、岩に座り、北側の景色を見ながら、早めの昼食をとる。 風も無く、太陽の日差しが暖かい。 下からは、林道を造成する重機の音や、チェーンソーで木を切る音が、聞こえてくる。
  昼食後下山 10:40   ゆっくり休憩した後、来た道を戻る。 稜線出合までは2分程度だ。 登って来た尾根を降るが、まだ朝露で木の枝が濡れており、足を滑らさないように注意しながら降りる。 特に急で岩が有る所は、濡れていると滑り易いので、周りの木を掴みながら慎重に降りる。
  尾根取付 10:50 800m 山道まで降りてくると、歩き易く、ルンルンで降って行く。 T字分岐を左に降りるとすぐ、林道に降り立つ。
  山道へ入る 10:55 775m 林道を快適に降り、あっと言う間に駐車位置まで戻る。
  駐車位置 11:20 631m ほとんどヤブコギと言うヤブコギも無く、ザックにはゴミ一つ付いていない。 意外と楽に登れた。 三室富士山頂から西尾根にピンクのテープが点々と付いており、西尾根を降ると、どこかで林道に出られそうな感じだった。



登山ルート。


  

駐車位置から見る、三室富士。               T字分岐からすぐの丸木橋を渡り、続く山道。
ここからだと、どう見ても富士には見えない。


  

尾根取り付きから見える景色。              三室富士頂上近く、なだらかになると、境界コンクリート柱が見つかる。
1,054.9m三角点ピーク(右)と
県境尾根1,064mピーク(左)が見えている。


  

更に三室富士頂上手前の、境界コンクリート柱。     三室富士頂上。
                                  木の枝にピンクのテープがぶら下がる。
                                  木立ちの合間に、三国山が確認できる。


  

三室富士三角点ピーク西側の展望。           三室富士三角点ピーク南側の展望。
木立ちの合間中央に、三国山が見える。         木立ちの合間中央に猿滝山が見える。




三室富士三角点ピーク北側の展望。
写真中央付近左側に、2つピークの大倉山、
その右側に花見山が見えている。




三室富士の新しくできた4等三角点。
三角点の後ろ右側が、1,054.9m三角点ピーク、左側が県境尾根1,064mピーク。