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耳スエ山・一城頭
 野土路集落の林道から西北西尾根を耳スエ山に登る。
耳スエ山から稜線を一城頭まで歩く。
一城頭から北西尾根を林道まで降る コース


標高      耳スエ山    1,102m
         一城頭       980m
所在地    新庄村、真庭市
歩行距離   3.6Km
登山日    2009年5月10日(日
天候      晴れ。 現地気温14℃。
         日差しが強く暑いが、湿度が低く凌げる。
岡山の山MLメンバー
         森安さん
         峰さん。
備考     耳スエ山(みみすえせん、みみすえやま)は、秘蔵の三省堂 日本山名事典
        によると、別名で三村ヶ山(みむらがせん)と載っている。
        予定では、ガイドブック「新ルート岡山の山 百選」に出てくる登りルートを
        登る予定だったが、一度登っているにもかかわらず、私の勘違いで
        一つ手前のカーブから登ってしまった。
        たいしたヤブコギではないが、軽くヤブを漕いで林道に出る。
        ガイドブック「新ルート岡山の山 百選」に出てくる降りルートを登る
        事になった。
        おかしいと思った時、地形図を確認すればよかったのだが、ヤブコギでも
        どちらかと言うと、楽に登れる感じの場所なので、そのまま登って
        しまったが、なかなか面白かったです。
        他のお二人はどうか分らないですが・・・。
        森安さん、峰さん、お疲れ様でした。
アプローチ  自宅を5時に出発し、真備から美袋に抜け国道180号線を高梁に向う。
        新幡見橋手前を右折し、国道313号を北房に向う。
        北房から月田に抜け、国道181号線を新庄村に向かい、道の駅
        「メルヘンの里・新庄」に
7時40分到着。
        森安さんの車を待って、8時前に野土路に向う。 耳スエ山林道に入り
        林道に降りて来る場所を特定しながら、デポ地を決める。
        実際は同じような所が多く、少し行き過ぎてしまった。
        携帯電話の基地局近くに森安さんの車をデポ。
        私の車で、駐車位置まで戻り、カーブの広い場所に8時25分駐車。 
  チェックポイント 時間 標高 メ        モ
  駐車位置 8:35 693m 登山口が同じような感じなので、間違えてしまったが、そのまま登る事に。 どこから登っても最終的に頂上には着くので、心配は要らない。 沢を渡り、左側尾根に胸丈ぐらいの笹が茂る中の急登だ。 左側に牧場の柵が残っている。 しばらく登ると、古い林道に出るが、この林道は出合った左側先で終わっている。 そのまま登って行くと、再び林道に出合う。 林道を少し左に進むと、古びた赤テープが右側木の枝に付いている。 私が付ける付け方に似ている。 私が付けた記憶がかすかに蘇る。 ここで完全に現在地を把握。 ここから尾根を登って行く。 尾根には、新しくプラ杭が打たれており、調査の為に多少刈払われて踏み跡が歩き易くなっている。 比較的急な登りが続く。 この尾根には、チゴユリが多い。 左側自然林、右側植林帯の中の踏み跡だが、植林帯の中の方が歩き易い。 伐採された木を避けながら登って行くと、なだらかになってきて、951mピークに着く。
  951mピーク 9:25 951m 今日は気温が高く暑い。 額から汗が滴り落ちる。 一息入れ、平坦なピーク部分から、再び尾根の踏み跡を辿る。 ブナの木が混ざる自然林が美しい。 秋は紅葉が綺麗だろうなと思いながら登って行く。 腰丈程度の笹がまばらに生えている状態で、歩くのに困る事は無い。 耳スエ山頂上が近くなると、笹が多くななってくる。 自然林の中から、日差しがある耳スエ山頂上に飛び出す。
C 耳スエ山頂上 9:55 1,102m 三角点の回りに木は無いが、腰丈程度の笹が茂っている。 回りを木立ちに囲まれ展望は無いが、木立ちの合間から多少展墓がある。 南東方向に星山と櫃ヶ山が確認できた。 三角点の回りの笹を刈り払い記念撮影。
  休憩後出発 10:05   少し休憩した後、稜線を南に進む。 しばらくの間、潅木の枝が邪魔で歩き難いが、歩き易そうな所を選び進んで行く。 笹が多くなって来ると稜線上に溝が掘られたようになっている。 何処かで見たようなと思うと、三平山の土塁を思い出した。 土塁の上にも笹が生えているが、踏み跡が見てとれる。 三平山の土塁説明版には、「この土塁は、明治31年(1898年)蒜山の原野2,300haが陸軍の軍馬育成場として接収された時に放牧された軍馬が外に出ないように建設されたもので、実に総延長56kmに及ぶ大工事であった。 現在残存している46kmの土塁には往時をしのばせる幾多の史実が秘められている。」と記載されていた。 56kmとはかなりな距離で、三平山が近いことから、ここもその一部ではなかったのだろうか? 歴史的な思いは尽きない。 この辺りの稜線は平坦なため、この土塁と思われる所が良く分る。 そう言えば、耳スエ山手前にも同じような感じの所が有ったと、思い出す。 所々踏み跡が感じられる稜線を進み、2つ目のピークに向け、歩き易い所を登って行く。
  995mピーク 10:30 995m 稜線上は笹が多く、稜線を少し西(右)に外し進んで行く。 ハッキリした踏み跡が感じられ歩き易い。 次の小ピークは東(左)側植林帯の中をトラバース気味に進み、ミニピークをパスする。 笹が多くなって来ると、歩き易い稜線西(右)側を進む。 幅広の平坦な稜線で、次のピークの分岐を手前からトラバース気味に進もうとしたら、一つ手前の尾根に入りかけ、方向を修正する。 稜線上の分岐まで行かず、一城頭方向に曲がったが、この尾根もけっこうノッペリしている。 尾根芯は笹が密集して生えているので、北(右)に尾根を外して進む。 ピークを一つ越え、歩き易い所を選びながら、笹の中を緩やかに登って行く。 最後一城頭のピークが左側木立ちの中に見え出す。 少し行き過ぎる方向から戻るように潅木の合間を縫って歩くと、三角点の所に飛び出す。 そのまま三角点を目指しても良かったのですが、潅木の枝の張り出しが激しく歩き易いのは、行き過ぎて戻る方が楽に見えたから。
  一城頭頂上 11:00 980m 一城頭から南側の展望は素晴らしい。 ここからだと、星山は三谷山の影になり、頂上がわずかに見えるだけとなる。 南南西方向に見える独立峰は、山頂に展望台がかすかに確認でき、大佐山だろうか。 三角点回りの草木を刈り、記念撮影をする。 思い切り展望を楽しんだ後、日差しが強く暑いので、木立ちの有る所まで戻り、木陰の中で昼食にする。 ゆっくり出来る一時だ。 峰さんに、バターケーキと熱いコーヒー、オレンジまでいただき美味しかった。 峰さん、ご馳走様でした。
  昼食後下山 12:05   比較的歩き易い尾根を北西に向けて降る。 途中で左の尾根を降りそうになったが、結果からすると、そのまま左側の尾根を降りた方が、車をデポした位置に近く、林道へ降りるのも楽だった。 急な尾根だが、所々踏み跡が残っている所がある。 そのまま尾根を降ると、最後林道へは切り立った法面を降りなければならなくなるので、舗装された林道が見え出すと、左にトラバースしながら降る。 うまくトラバース気味に降ると、無事林道に降り立つ事が出来る。 車のデポ地まで、少し舗装路を歩き、携帯電話の基地局が見え出すと、森安さんの車のある所に到着する。
  車デポ地 12:25 817m 森安さんの車で、私の車を停めている所まで戻るが、途中で間違えた登山口を確認する。 車まで戻ると、えらい事で空地には沢山の車が停まっており、目の前の丘にはテントが張られ、お祭り騒ぎだ。 どうやら、山菜祭りで賑わっているようで、林道の車の通行も多い。



登山ルート。


  

シロバナニシキゴロモ 。                     耳スエ山頂上から西側の展望。


  

耳スエ山頂上から南側の展望。              一城頭頂上から南東方向の展望。
遠くに星山が見える。


  

一城頭頂上から南方向の展望。              一城頭頂上から南西方向の展望。




一城頭頂上の三角点。