50・32・33
剣森山
 則本バス停を出発し、721mピークを経由し剣森山頂上に登る。
下山は往路を降り、出発点に戻る コース


標高      1,035m
所在地    新見市
歩行距離   5.6Km
登山日    2008年4月13日(日
天候      曇り後雨。 現地気温7℃。
        朝は時折薄日が差していたものの、頂上に着く頃には
        鈍く曇った空に変り、風も出てきて雨になる予感をさせる
        空模様になり、則本集落まで降りてくると雨が降り出す。
アプローチ  自宅を5時10分に出発し、真備から美袋に抜け、国道180号線を
        新見に向かう。 千屋ダムを過ぎ、則本バス停目の前の路側帯に
        7時50分到着、駐車。
        来る途中木野山駅前の桜と、新見城山公園の桜がとても綺麗だった。

備考     新しく買ったシリオの421−GTXの慣らし(靴がなじむより足を
        なじませないといけないようだ)を兼ね以前より気になっていた
        ルートを探しながら歩く事に・・・。
        以前鳴滝から登った時はヤブコギで、降りは道が見つかったので
        道に沿って歩いていたら、ずいぶん大回りをして林道に出たが、
        「新ルート 岡山の山 百選」や「岡山県の山」に描いてある
        ルートが見つからなかった。
        以前歩いたのは「岡山県百名山」に描いてあるルートだ。
        今回はそれも検証する目的で剣森山に登った。
        
結果
        「新ルート 岡山の山 百選」の721mピークから林道出合と
        その先までは図が間違っていると思う。
        ヤブコギで降れない訳では無いが踏み跡は無い。
        新分県登山ガイド32「岡山県の山」の登山口の位置も曖昧に
        描いてあるようだ。
        文章と地図が合っていないと思う。
        登山口の標識があるのは確かこの位置では無い。
        ルート的に近い所を歩くと下記今回の登山ルートとなる。
        どのガイドブックもこの辺りを細かく書いていないので分かり難い。
        則本の集落から沢沿いの道を歩き、途中から右の谷に入る。
        石仏に導かれ谷を詰めると、作業道に出あう。
        更に石仏を見ながら尾根を登り、石仏のあるピークに着く。
        ここから植林帯の急な尾根道を登ると721mピークに着く。
        右に20mほど軽いヤブコギで登山道の踏み跡に出合う。
        詳細は、下記本文を読んで下さい。
        このルート所々赤テープを付けておいたので、登山道が
        有る山しか登った事の無い、全くの初心者にはお勧め
        できませんが、それ以外の方ならたぶん大丈夫です。
        地形図とコンパスは必携です。
  チェックポイント 時間 標高 メ        モ
  則本バス停 8;00 436m 目の前のバス停へ国道180号線を横切り、橋を渡る。 右に舗装路を歩き、舗装路最後の家から3軒目の家に向けて左に曲がる。 家と家の間の細い小径に入り、3軒目の家の裏を通ると、腐り落ちた古い登山標識がある。 そのまま小径を右に進み、2軒目の家の裏から沢沿いの小径となってくる。 水が流れぬかるんだ道を谷合いに進んで行くと2本の倒木がある。 中途半端な高さで倒れており、潜るには少しキツク、乗り越す。 その先で右側に農業用の溝があり、黒いパイプが入った川を越す。 その少し先で右側の谷に続く道に入る。 入口の木に2本の赤テープを付ける。 曲がってすぐ右側沢の右上に七番の石仏がある。 谷に沿った道は途中水が流れる所もあるが、分かり易い。 少し登ると九番の石仏がある(八番はどうしたと聞かれると困るが、見落としたのかも知れない)。 石仏の番号はどんどん大きくなる。 少し登ると谷を右側に登り道は続いている。 石仏を探しながら進むと、道が分かり難い所も踏み跡が見えてくる。 谷から急な斜面になってくると、右の尾根に向かい石仏が立っている。 尾根にはしっかりした道が有り、赤テープを付ける。 尾根を左に曲がり登って行くと作業道にぶつかり、T字路のように見える。 そこには石仏の十九番がある。 ここから石仏がある尾根を、石仏を数えながらつづら折れに登って行けば良い。 行くときはそれが分からず、作業道を左に曲がり歩いた。 この作業道は石仏の有るピーク(下記ルート図では尾根の石仏と記している)を巻くように付けられており、水平に進んで行くと林道に出合う。
  林道出合 8:40 584m そのまま林道を進んで行くと見覚えがある分岐が見え出し、引き返す。 林道出合まで戻ると、左上植林帯の中にかすかな踏み跡が有り、それを登って行く。 左側尾根に踏み跡は向かい尾根を登るようになる。 杉木の植林帯の中の尾根道は急だ。 尾根道は分かり易く歩き易い。 ひたすら登ると、傾斜が緩やかになり、自然林と混ざるようになり、少し潅木が生えて踏み跡が分かり難くなってくる。 やや緩やかに降ると古びた有刺鉄線、木に赤テープを付ける。 ここから赤テープを所々付けながら緩やかに登る。 途中左に尾根を外し、植林帯の中の踏み跡を歩くが、最後潅木が多少生えている、721mピークに着く。 ここを右に20mほど軽くヤブを漕ぐと踏み跡に出合うが、行くときは分からずそのまま左になだらかな尾根を降る。 所々有刺鉄線が足元にあり、注意を要する。 少し潅木が生えているが、下に道が見えているので迷う事は無い。 降って行くと、道の分岐に出合う。
  道分岐 9:20 692m 道を右鋭角に曲がり、少し戻るように進む。 道には両側から笹が迫り出してきている。 少し行くと、721mピークから降ってきた地点に着く。 踏み跡が見え、赤テープを付ける。 帰りはここを通って見る事にする。 腰丈ぐらいの高さでまばらに生えている道を緩やかに登って行く。 道はしっかりしており、左に大きく曲がり込み尾根を歩くようになる。 尾根の道を登って行くと、倒木と切り倒された木で道が塞がれ歩き難くなってくる。 悪い事に棘もあるので注意しながら、歩き易い所を探し登って行く。 倒れた木は巻いたり、乗り越したりしながら、尾根に沿って登って行く。 ここがこのルートで一番しんどい所だ。 尾根の上の方に来ると、右側植林の合間から、則本集落と国道180号線が見え、剣森山の頂上近くに来た事が実感できる。 傾斜がなだらかになってくると、林道終点に出合う。 ここにも赤テープを付けておく。
A 林道終点出合 9:55 879m 林道を少し進むと左側木の枝にピンクのビニール紐が付いている。 ここから尾根に沿って伐採された木を避けながら、踏み跡を登って行く。 倒れた木で踏み跡が分かり難くなっているが、林道終点出合までよりははるかに分かり易く、上まで行くと踏み跡に出合う。 踏み跡がなだらかに尾根を巻くようになると、木に赤テークが巻いてある。 ここから左上に潅木を避けながら登ると、枯れた茅が倒れている平原に出る。 天気が良ければ展望も良いのだが、振り返ると登って来た方向に天銀山が霞んで見える。 かなり近いのだが、天気のせいか残念だ。 倒れた茅の上を歩き易い所を選びながら、緩やかに左に曲がり軽く降り、登って行く。 最後潅木で歩き難くなる手前で右側植林帯の中に入る。 ここにも赤テープで目印を付ける。 植林帯の中には踏み跡があり、目印のテープが沢山付いている。 これを辿りながら登って行くと、所々雪が点々と残っている。 最後赤く塗られた石柱の先の背丈程度の笹の中を10mほど進むと三角点のあある頂上に着く。
B 剣森山頂上 10:25 1,035m 三角点の周りは笹が刈り払われている。 と言うか、以前少し刈ったような記憶がある。 周りを木立ちに囲まれ展望は無い。 木の隙間からかすかに見える程度。
  休憩後下山 10:30   少し休憩をとり休んでいると、曇り空で風があり少し寒く感じる。 天候も思わしくないので早々下山する。 以前鳴滝からヤブコギで登って来たのはどの辺りだったのだろうかと思い出しながら降るがよく分からない。 来た道を忠実に降り、林道終点出合まで戻る。
A 林道終点出合 10:50 879m お腹が空いたので、湯を沸かしお昼にする。 昼食をとり終えると、天候は雨に向ってまっしぐらのような状況になってくる。
  昼食後下山 11:20   天気が良ければ昼寝でもして帰りたいぐらいだが、じっとしていると寒いぐらいで、昼食が済むとすぐ下山する。 来た道を赤テープを頼りに降る。 木が沢山倒れて放置されており、巻いた所に赤テープを付けて、分かり易くしておいたが、細かくは付けていない。 倒木のある所を過ぎると、歩き易くなり笹がまばらに生える道を戻る。 印を付けておいた踏み跡分岐からかすかな踏み跡を辿るが、すぐ軽いヤブコギとなる。 まだ小さい植林帯の潅木が生えている中登って行くと、来るとき付けた赤テープが見え出す。 赤テープのところまで来ると、721mピークで踏み跡がある。 来た道を時々赤テープをチェックしながら降って行く。 植林帯の中を降って行くと、左に尾根が見え出し、登って来た尾根から左側の尾根を降るようにする。 ここはハッキリした尾根の分岐が無く、歩き易いので簡単に左側の尾根に行ける。 尾根の道は分かり易く、歩き易い。 コルまで降ると、右下に林道が見える。 コルから緩やかに登るが、尾根は狭く分かり易い。 その先でピークに着く。
  尾根の石仏 12:00 611m ピークには石仏が4体。 右に尾根を行くと道は無くなり急な降りでヤブコギとなるが、降りられない事は無さそうだ。 石仏まで戻り、左に付いている踏み跡を降る。 踏み跡はつづら折れに降るが、岩の有る所、木の根元に点々と沢山の石仏が祭られている。 降ると作業道に出合、十九番の石仏の所まで戻ってくる。 そのまま尾根を降るが、少し行くと右へ降る道に入る。 木に赤テープを巻きつけ目印を付ける。 そのまま尾根を降っても降りられそうだ。 と言うのも、尾根の先には石仏があり、踏み跡もしっかりしている。 地形図で確認すると、尾根の先にお寺があり、そこへ降れそうだ。 しかしここは来た道を戻る為に右に曲がり、石仏を数えながら降って行く。 谷間の道を降って行くと、川の流れる音がして、道に出合う。 左に曲がり、来た道を降って行くと則本の集落に出る。 民家の裏を歩いていると、とうとうポツポツと雨が降り出す。 早足で車まで戻る。
  則本バス停 12:30 436m 車で自宅に帰っていると、結構雨が降りずぶ濡れにならずすんだ事に感謝。 自宅に着く頃には雨も小降りになった。



今回の登山ルート。
図の最短距離を歩くと良い。
詳細は本文参照。




作業道出合。
手前の石仏が19番
作業道を左に行くと林道に出る。
剣森山へは、石仏のある尾根踏み跡をつづら折れに登って行く。




つづら折れに石仏のある尾根を登ると、尾根の石仏(石仏のあるピーク)に着く。
石仏の間を進み、狭い尾根を軽く降るとコルに出る。
コルから急な植林帯の道を登って行くと721mピークへ行ける。




広い草原(枯れた茅が横たわる)からの展望。
正面に天銀山が見えるが、生憎の天気で霞んで見える。
今の季節、茅も枯れて歩き易い。
茅と棘もあるので歩く時は注意。
昔ハンググライダ-の基地だったようだ。