烏ヶ山・象山
 鏡ガ成キャンプ場からカーラ谷を経て、烏ヶ山頂上に登る。
下山は南峰まで往路を歩き、新小屋峠に降る。
新小屋峠から象山に登り、
休暇村大山鏡ガ成を
経て出発点に戻る コース


標高      1,448m
所在地    鳥取県日野郡江府町・鳥取県東伯郡東伯町
歩行距離   6.7Km
登山日    2008年7月6日(日)
天候      曇り後晴れ。 現地気温21℃。
        山頂稜線付近は風が吹き、涼しい。
アプローチ  自宅を5時20分に出発し、真備から美袋に抜け、国道180号線を
        高梁に向かう。 国道313号線に入り、北房から月田に抜け、
        国道181号線を新庄村に向かう。 野土路トンネルを抜け、
        休暇村大山鏡ガ成の駐車場に7時35分到着、駐車。

備考     烏ヶ山は、平成12年10月6日に発生した鳥取県西部地震により
        烏ヶ山頂上付近の登山道崩落の為登山禁止になっていた。
        しかし、それほど危険には見えなかった。
        山に登る事事態自己責任なので、自分に登れるかどうかは
        人それぞれが判断する事だと思う。
        自信がないなら諦めるのも、勇気であろう。
        急な岩場は、安全を確保しながら慎重に登る事が基本だ。
  チェックポイント 時間 標高 メ        モ
  休暇村大山鏡ガ成駐車場 7:45 934m 駐車場から車道を5分ほど西に歩くと、鏡ガ成キャンプ場入口があり、笹に埋まりかけた登山道入口がある。 登山道入口には登山禁止の札が立っている。 入口だけ笹が多いが、中に踏み込むとすぐ歩き易い登山道となる。 水の流れていない川を渡り緩やかに登って行くと、登山道両側から背丈程の笹が登山道に張り出してきている。 笹を掻き分けながら登って行く。 所々このような所がある。 日暮ゼミの鳴き声が夏到来を感じさせてくれる。 登るに従い次第に傾斜が急になってきて、ブナの林立する笹の尾根を登るようになる。 歩き出して40分ぐらいで振り返ると、休暇村大山鏡ガ成の駐車場が見え出し、自分の車が確認できる。 標高1,100mぐらいの地点だ。 所々急な所は、登山道両脇の木や笹を掴みながら登って行く。 段々急な坂が連続し出す。 やや平坦な所まで登ると、目の前に南峰の岩場が垂直に見え、一息入れる。 ここまで登って来ると風があり、涼しさを感じる。 少しペースを落とし、ゆっくりと歩いていくとキャラボクが生えている。 ツツジや山アジサイその他名前が分からないが数種類の花を見ることができる。 登る事後できるだろうかと不安に思っていた急な岩場が近づいてくる。 ロープが有る所が一番登り難かったが、ロープと木の枝を掴み登る。 今日の時点ではまだこのロープは信頼できるようだ。 最後の岩場に来ると、高所恐怖症のせいか足がすくみそうになる。 が、慣れとは恐ろしいもので、帰るときは怖いと思わなかった。 南峰の東端岩場から見る景色は疲れを忘れさせてくれる。
  南峰 9:10 1,436m 南峰の頂上はなだらかで、キャラボクが張り出す登山道を西へ向い急な坂をコルまで一旦降る。 と言ってもわずかの距離だ。 コルの一部で登山道が確かに崩落しているが、木に捉まり歩けるので、注意しながら歩けば特に問題はない。 こう言う所は何処にでもある。 烏ヶ山への岩場を登るが、慣れたせいか怖いとは思わない。 ロープと岩を掴みながら登って行く。 ロープだけに頼ると、万が一ロープが切れた場合落ちる恐れが有るので、最悪の事態に備えながら登る。 登り切ると、「誓安全登山 白い花のように 故・・・・・」の金属板が取り付けられた岩と、読めなくなっている白い烏ヶ山頂上の指導標が出迎えてくれる。 その先に1名の登山者がいて話をすると、米子から来られた方だった。
  烏ヶ山頂上 9:20 1,448m 風があり涼しい。 大山が間近に見え、大山の稜線上を歩いている人が蟻のように見える。 振り返ると、大ナメラ、皆ヶ山、アゼチ、蒜山が見える。 曇ってはいるものの、薄日が差す天気で、日本海もハッキリ確認できる。 360°の展望を楽しみながら、少し早いが昼食をとる。 先ほどの方は一足先に下山された。 7月下旬から8月にかけてユートピアのお花畑が綺麗だとの事だった。 一度行ってみたい物だ。
  昼食後下山 10:00   ゆっくり休憩をとった後下山する。 慣れると急な岩場も何でも無いように南峰まで戻れる。
  南峰 10:10 1,436m 尾根の分岐を見極めつつ岩場を降り始めると、左の急な岩場にロープがあり、登って来た尾根の右隣の尾根に入る。 木とロープを掴みながら注意深く降ると、登山道に両側から張り出した笹を掻き分けながら進むようになる。 所々同じような所が有るが、道は良く踏まれており心配はない。 小さなピークを一つ越え更に降るとブナが林立する尾根道になり緩やかに登って行く。 小鳥の囀りが聞こえる道だ。 登り切る手前で振り返ると先ほどまで登っていた烏ヶ山が見える。 登りきると右に分岐が有るが、30mほど尾根道を進むと、三角点がある。
  1,230.5m三角点 10:40 1231m 尾根の道は更に北に向って延びている。 三角点を確認すると引き返し、左に分岐し降って行く。 それほど急ではないが、足を滑らさないように注意しながら降って行くと、平坦な道になる。 雰囲気の良い自然林の中を進むと、再び笹が張り出しているが大した事は無い。 笹をこれ以上張り出させないため、路の両側の笹の新芽を折りながら降って行くと、舗装路が見え出し、新小屋峠に着く。 新小屋峠にも登山禁止の札が立っている。
  新小屋峠 11:20 996m このまま駐車場まで舗装路を歩く予定だったが、時間も早く、象山に行く事にし、舗装路を横切り緩やかに降って行く。 路の両側の笹が刈り払われ手入れがされている。 三叉路から象山へ向けて整備された階段を登って行く。 晴れて日差しが強くなってくる。 振り向くと烏ヶ山が見え出す。 暑く、流れる汗に風が心地良い。 比較的緩やかな階段を登り詰めると象山頂上に着く。
  象山頂上 11:45 1,085m 先ほどまで登っていた烏ヶ山を見上げ、一息入れる。 今日は暑かったためか、持参した飲料水1リットルはここで飲み干してしまった。
  休憩後下山 11:50   スキー場リフトの所まで階段を降って行くが、日差しが強く暑い。 風が当らない為余計に暑さを感じる。 遊歩道の分岐まで降りてくると風が通るようになり涼しい。 ゆっくり歩いて駐車場に向う。
  休暇村大山鏡ガ成駐車場 12:15 943m 今日の鏡ガ成はそれほどの人出ではなく、どちらかと言うと人が少なかった。 風があり、鏡ガ成の木陰は楽園だ。



登山ルート。
部分的に登山道両側から笹が張り出している所が多いが、
登山道は良く踏まれていて、分かり易い。
各登山道入口には、登山禁止の札がある。




南峰から見る烏ヶ山。




烏ヶ山頂上より見る大山。




烏ヶ山頂上より見る南峰(右端)から新小屋峠に降る稜線。
遠くに大ナメラ、皆ヶ山、二俣山、アゼチが見えている。
更に霞んでいるが蒜山が確認できる。




1,230.5mピークから見る烏ヶ山(中央)。




象山(笹ヶ峰)頂上三角点。




象山(笹ヶ峰)頂上より見る烏ヶ山と大山。