乗幸山
 林道終点から、尾根沿いの切開きを登り、ヤブコギで
乗幸山頂上を目指す。 下山は往路を降る


標高      1,173m(ギブアップ)
所在地    鏡野町
歩行距離   3.0Km
登山日    2008年10月13日(月) 体育の日
天候      晴れ。 現地気温6℃
         気温湿度共に低く、爽やかで気持ちが良い。

備考      林道は5月に来た時と打って変わって、林道終点までの
         最後の200mぐらいが草で埋まっている。
         おまけに、小さなく種が体中にまぶれ着いて悲惨な事になった。
         モンキーのガソリンタンクまでカビが生えたようになり、
         最悪の一日になった。
         鞍部北側から切開き終点までは、境界線調査の為か
         プラ杭の所にピンクの紐が付けられ、根曲竹が
         刈り払われて、楽に歩けるようになっていた。
         切開かれたおかげで、東側に展望があり多少景色も
         楽しめた。
        1,149mピークまでは行けると思っていたが
         太く半端ではない根曲竹のヤブに阻まれ断念。
         引き返した地点手前から、1歩進むにも相当の
         時間がかかるようになり、頂上三角点まで900m
         の距離を考えギブアップした。
         今回は稜線沿いに何処まで行けるか確かめる目的で
         このルートでは積雪期、残雪期が最適のようだ。

アプローチ  自宅を4時55分に出発し、国道429号線を走り、途中から久世に
        抜ける。 久世から県道82号富東谷久世線を目木川沿いに走り
        富東谷へ。
        湯原集落にあるコミュニティ高森に6時55分到着駐車。
        モンキーを下ろし、7時15分出発。
        
5月に来たときと比べ、道に草が多くなり、途中林道の道を間違え、
        10分以上ロスしたものの、8時5分林道終点に到着。
  チェックポイント 時間 標高 メ        モ
  林道終点 8:05 895m 草が生い茂り、踏み跡が分かり難くなっている。 記憶を頼りに踏み跡を探しながら急な尾根を登って行く。 一旦なだらかになり、段々勾配がきつくなると踏み跡は無くなる。 ここまで20分足らず。 小さな檜木の植林帯の中に踏み跡が出来上がってきている。 5月に付けた赤テープを頼りに植林帯を抜け、笹のヤブを軽く漕ぐと鞍部に着く。
  鞍部 8:30 1,034m 石柱のある所まで、踏み跡を辿る予定だったが、鞍部北側に刈り払われた跡が有るのを見つけ行って見る。 なんと境界線のプラ杭に沿って、ピンクのビニールテープと広く刈り払われた根曲竹がかなり上部まで見える。 とりあえずここを登って行く事にする。 根曲竹はかなり上の方を刈ってあり、少し歩き難いがヤブコギよりはずいぶん楽に歩ける。 朝露で濡れて、刈り払われた根曲竹の上は良く滑るので注意が必要だ。 上まで登ると、切開きから北に県境尾根と、その下に大谷峠に続く道路が見えている。 西側には泉山が見える。 ここから北に切開きは続いており、それを辿ると切開き終点となる。 ここまで根曲竹のヤブを漕がなくても良かった事に感謝。 ここまで来るだけで相当時間がかかったと思われる。 出来れば乗幸山まで切開かれていれば、なお良かったのだが。
  切開き終点 8:45 1,066m ここからも東側に展望があり、景色を楽しめる。 南側には不溜山が間近に見える。 ここから根曲竹のヤブに突入する。 踏み跡はほとんど残っていない。 根曲竹も太いが、激しく生えて倒れている所や、まばらに生えている所が交互に出てくる。 勾配はほとんど感じられないぐらいの登り。 多少のアップダウンはある。 途中少し小高くなった所で、左側根曲竹が切れ、景色が見える場所がある。 富栄山・大空山、これから向う乗幸山が見える。 緩やかな登りだが倒木が多く進むのが難儀になってくる。 ここでかなり時間を消費した。 平坦になるが、根曲竹のヤブは相変らずと思っていると植林の中、根曲竹が全く生えていない所に出る。
  植林帯 9:45 1,087m けっこう広い範囲で根曲竹が全く生えていない。 稜線を歩き出して、初めてかなり古びて色が変りかけた赤テープを見つけた。 ここで一息入れ、猛烈な根曲竹のヤブに飛び込む。 親指よりも太い根曲竹のジャングルである。 一歩進むのもなかなか難儀をする。 また勾配が少しきつくなり、なかなか前に進めない。 少し行くと根曲竹もまばらになるのではないかと期待をしながら進むが、その気配が全く無くなる。
  引き返し地点 10:05 1,102m 時間と現在地を確認すると、頂上三角点まで900mを若干切ったぐらいの位置にいる。 標高は1,100mを越えている。 木がある所は根曲竹も少なく歩き易いため、木が有る所をを選んで登ってきたが、この先も見るからに猛烈な藪。 背丈以上の根曲竹と木で回りの景色、状況は全く把握できない。 GPSの現在位置と地形図での確認のみ。 体力の消耗も激しくギブアップして引き返す事にした。 あと200mぐらいなら頑張れるが、900mも有ったのでは、一泊コースになってしまう。 赤テープを探しながら戻るが、歩き難いので降りでも結構時間がかかる。
  植林帯 10:20 1,087m 一息入れた後、赤テープを頼りに引き返す。 尾根は広いが、歩ける所は限られる。 1,060m辺りで赤テープを見失い違う尾根を降りかけ、気が付き根曲竹の中をトラバースして正しい尾根に復帰する。 尾根の分岐が分り難い上に、根曲竹で視界が利かず、降り易そうなところばかり進むとこのような事になってしまう。 もっとこまめに赤テープを付けておけば良かったのだが、登るときにこの辺の判断が難しい所だ。 最善を期す時は、振り返り、前の赤テープが確認できなくなるギリギリの所に赤テープを付けていくのだが、今回はそれほどまで気を付けていなかった。 根曲竹に足や手をぶつけ、挟まれ、摺切られながら切開き終点まで戻る。
  切開き地点 11:10 1,066m お腹も空いたので、昼食にする。 日差しは暑いが、木陰は涼しく快適だ。 昼食後ゆっくり景色を楽しむ。
  昼食後下山 11:30   足元の根曲竹の切り株に、注意しながら進むが、疲れてきたのか足が上がらなくなり、根曲竹の切り株に足を引っ掛け転びそうになる。
  鞍部 11:45 1,034m 赤テープを目印に順調に降る。 5月に来たときと比べ、降りのせいか踏み跡は分かりにくい。
  林道終点 12:05 895m モンキーに乗って車まで戻るが、ヤブコギで体に付いていた草の種は綺麗に落ちていたのだが、草の生えた所で再び草の種が体中に付いてしまう。 四季桜の橋のところでモンキーを停め30分以上かかって綺麗に落とし、モンキーの掃除と、ザックのゴミを落とす。 この草の種は予定外だった。 これを見て行って見ようと思う人は、それなりの覚悟で行くか、春先まで待った方が良いと思う。



登山ルート。
あまりに根曲竹のヤブが激しく、標高1,100mを越えた地点でギブアップ。
折り返し地点から、乗幸山頂上まで900m程度。
引き返した地点付近以外は、アップダウンの勾配は緩やか。
赤テープを付けていたのに、見落として1,050m付近で根曲竹の中を
トラバースした為、歩いたルートがずれている。
この辺りは、尾根の分岐が分り難い。
稜線上は根曲竹のヤブが激しく、稜線をわずか北にずらして歩いた。
林道終点までの地図は、不溜山を参考にして下さい。




切開き終点付近から見る北側県境尾根。
山の中腹に大谷峠に向う林道が見える。




切開き終点付近から見る東側の展望。
右側に泉山が見えている。




植林帯へ向う途中、小高い所の根曲竹が切れた場所からの西側展望。
左側から大空山、富栄山、右端がこれから向う乗幸山。
どれが、どこのピークか分るかな?




植林帯へ向う途中、小高い所の根曲竹が切れた場所からの南側展望。
不溜山が間近に見える。