47・31・32
花見山
 新見千屋温泉 いぶきの里を出発し、滝ルートから花見山に登る。
下山は県境尾根を辿り千年の森コースを降り、出発点に戻る コース


標高      1,188m
所在地    新見市
歩行距離   7.8Km
登山日    2008年5月6日(火 振替休日
天候      晴れ。 現地気温6℃。
        日差しが強く暑いが、気温も湿度も低く爽やか。
アプローチ  自宅を6時20に出発し、真備から美袋に抜け、国道180号線を
        新見に向けて走る。 新見千屋温泉 いぶきの里入口
        国道180号線左側路側帯に7時10分到着、駐車。

備考     3年前に降った遊歩道は、背丈程度の草が生い茂り
        歩くのに苦労したが、今回は草が刈り払われ
        相当手入れが行き届いており、歩き易い。
        遊歩道から県境尾根まで、よく踏まれており、道は
        しっかりしてきている。
        要所に新見ハイキングクラブの指導標が設置されており
        滝コースは誰でも問題なく歩ける(難易度 ★★)。
        降りの千年の森コースは、県境尾根鞍部手前のミニピークから
        林道出合までは踏み跡不明瞭で軽いヤブコギと
        ルートファインディングが必要となっており、地形図と
        コンパスは必携です。
        一般の方は往路(滝コース)を降った方が無難です。
        県境尾根には国土調査の新しい青色のプラ杭が打たれており、
        新旧プラ杭と石柱にはピンクの新しいビニール紐が付けてある。
        鞍部から先尾根にもピンクのビニール紐が見えており、今なら
        茗荷峠まで歩いて行けるのではないだろうか。
  チェックポイント 時間 標高 メ        モ
  駐車位置 7:15 642m 駐車位置から舗装路を緩やかに登り、新見温泉 いぶきの里から更に上に続くオートキャンプ場へ登って行く。 沢山のキャンプ客で賑わっており、おりしも朝食の準備で忙しそうだ。 スキー場上部から未舗装の林道に入った所で、右側杉木に新見ハイキングクラブの指導標がある。 日陰は苔生した趣のある林道を緩やかに登って行く。 歩き出して25分ぐらいで第一展望舎に着く。 休憩舎の周りの草も刈られゆっくりできる。 ここからの展望は、左に三日月山、右に剣山その間に国道180号線が見え、手前には新見温泉 いぶきの里が見える。 更に10分足らずで第二展望舎に着く。 ここからの展望は、植林の合間から剣山のピークが少し見えるだけだ。 展望舎から林道に降りるとすぐトキワイカリソウが一株ある。 ここから遊歩道らしくなり、階段状に遊歩道は整備されており、2〜3分で植林帯の中の分岐に着く。 分岐にも新見ハイキングクラブの指導標がある。
  遊歩道分岐 7:50 882m とりあえず下の谷の滝を見て登る事にし、そのまま遊歩道を進んで行く。 緩やかなアップダウンは有るものの、比較的歩き易い。 途中、「危険 足元注意」の古く錆びた標識があり、補修された遊歩道がやや左に傾いている。 水の流れる音が大きくなってくると登り階段になり、その先に滝が見え出す。
  下の谷の滝 8:00 904m 滝を見たら来た道を引き返す。 分岐からは片道10分程度の距離だ。
  遊歩道分岐 8:10 882m ここから良く踏まれた道を登って行く。 植林帯の中に入ると赤テープとピンクの紐の2つの踏み跡に別れるが植林帯の上部で合流する。 段々登りの勾配はキツクなり、植林帯から植林と自然林の混ざった急勾配の道となる。 周りの潅木の枝を掴みながら登って行く。 喘ぎながら登ると左側に岩が有る所で、登山道上部に青空が見え出すが、まだまだもうひと頑張り以上の登りが続くので休憩をとるのも良い。 更に登って行くと登山道も踏み跡に毛が生えたような物になり、赤テープを確認しながら登るようになる。 傾斜が緩やかになり、再び青空が見え出すと県境尾根に飛び出す。
  県境尾根出合 8:40 1,128m ここにも新見ハイキングクラブの指導標があるが、県境尾根鞍部への案内は無いので降り多少のヤブコギは覚悟する。 腰丈程度の笹が張り出す尾根稜線を緩やかに登って行く。 笹の下に見難いが木の枝や石、切り株があるので注意しながら進む。 花見山頂上最後緩やかになってくるとそのまま赤テープに導かれ進んで行っても良いが、左によく見るとかすかな踏み跡と思われる所がありここを登って行く方が歩き易い。 赤テープの先は潅木が張り出し少し歩き難いからだ。 平坦になると頂上休憩舎の前に出る。
C 花見山頂上 8:55 1,188m 北側は潅木が茂り大山の頂上付近が見えるだけでしかないが、南から西にかけての展望が素晴らしい。 雲一つ無い青空が広がり、南下には日南町ののどかな田園(山間の)風景が広がる。 南側稜線の先には花見山スキー場(頂上からは見えない)があり、その先には明石山が見えている。 時間が早いのか誰にも会わない。
  休憩後下山 9:15   頂上でゆっくり休憩後下山する。 登って来た所より南に踏み跡があり日南町の「花見山の原生林」に付いて書いた表示板がある。 この踏み跡を降るが、なかなか快適ですぐ原生林に入る。 規模は小さいが素晴らしい。 大きなブナの木の前で踏み跡はなくなるが、右に赤テープが数個見え、よく見ると踏み跡が登って来た尾根まで続いている。 尾根に出るところには赤テープが2つ付けてある。 そう言う意味だったのかと後で知ることになる。 登って来た稜線を降るが、途中木立ちの合間から展望がある。
  県境尾根出合 9:30 1,128m 一見この先はヤブコギではないかと思えるように見えるが、踏み跡はしっかり付いており、少し入るとしっかりした道になる。 急な尾根を降って行き、少しなだらかになってくると尾根が分岐し踏み跡は左の尾根を降るようになる。 ここまでと、ここからも国土調査のプラ杭、石柱の有る所にはピンクのビニール紐が付けられており目印になる。 尾根は左側の植林に沿って急な降りとなる。 途中木が倒れて踏み跡が不明瞭になるが、ピンクの紐を探せば良い。 左側植林に沿って溝状になっている側に踏み跡が付いている。 傾斜が緩やかになり、平坦になってくると右側斜面に木が沢山倒れ酷い状況が目に入ってくる。 踏み跡も不明瞭になり、倒木を避けて歩くようになる。 潅木が生え不明瞭な稜線を地形図とコンパスを頼りに歩くようになる。 ピンクのビニール紐が県境の目印になるので見落とさない事だ。 この辺から県境稜線が方向を変えアップダウンが出てくる。 ミニピークを越えると降りの尾根には木を切った後放置されて歩き難い。 この稜線上にはトキワイカリソウが群生しておりやたら目に付く。 鞍部に降る途中2つの作業道が左側に付いている。 降って行く先前方には林道が見え、軽トラックが走り去った。 歩き易いからと言ってこのまま作業道から林道に出ると、日南町へ降る羽目になるので注意が必要だ。 降って行くと溝状になった鞍部に降り立つ。 目の前には黄色の「水源かん養保安林」の標識がある。
  県境尾根鞍部 10:05 783m 降る予定の右側には道があるが木が倒れて歩けない。 少し目の前の尾根を登り右に倒れた大きな木を巻くとピンクのビニール紐が目に付く。 やはりここを降りるのかと独り言を言い、道に降りるがその先にも倒木がある。 倒木を巻き進む。 地形図にある道と思われる先は自然に返っており、ヤブコギとなりそうだ。 ふと下を見るとピンクのビニール紐が見える。 これを降れと言う事だと判断し下に降って行くが、その後ビニール紐は全く見えなくなる。 倒木を避け歩き易い所を探しながら、右に振って降る。 この辺りは地形図を見てもノッペリとして判断し難い所だ。 とりあえず右に右にと振りながら歩いていくと林道跡に遭遇する。 林道跡を降るが倒木で巻くため歩き難い。 しばらく降るとハッキリした林道になり、車の通った轍が確認できるようになる。 その先で林道は合流する。 分岐を右に少し行った所に大きな石碑があり「千年樹の森」と彫り込まれている。
  「千年樹の森」石碑 10:20 688m ここからはルンルン気分で林道を降って行く。 正面に剣山が見え、左に三日月山が見合え出すと、ワラビ取りの車が1台目に付く。 更に降って行くと再び剣山が見え出し、田んぼで農作業をしている人が見えるようになる。 ここから林道は舗装され、左に釣堀があり大勢の人で賑わっている。 舗装路を緩やかに登ると、いぶきの里スキーセンター前を通り駐車位置へ降る。 車を停めている辺りが騒がしい。 気にしながら車まで戻る。
  駐車位置 10:40 642m 車の側にはテントとパトカー3台、警察官と大勢の人だかり。 何があったのだろうか?。 駐車違反か?、一瞬嫌な予感がしたが、実は春の交通安全テント村との事。 ドライバーに交通安全を呼びかけていました。 気さくに話しかけてくるおじさん。 話を聞くと日南町町長だった。 花見山に登って来たと話をすると、宝仏山をPRしてくれ、登山道の草刈もしてあるのでぜひ来て下さいとの事。 近々行って見ようかと言う気になった。 最後に缶コーヒーを1本頂いた。 ご馳走様でした。 帰りの車の中で美味しくいただきました。



今回の登山ルート。
県境鞍部出合手前から林道出合までは、踏み跡不明瞭で
軽いヤブコギがある。
一般の方は往路を降った方が無難です。




下の谷の滝。




花見山頂上の三角点。




花見山頂上から南側の展望。
眼下に日南町が見えている。