伯州山
 本谷コースから伯州山頂上に登る。
ブナの新コースを下山し出発点に戻る コース


標高      1,045m
所在地    鏡野町
歩行距離   5.8Km
登山日    2009年4月26日(日
天候      雨。 現地気温4℃
         風が強く吹き荒れ、冷たい雨が降った。

備考      遊歩道の途中から尾根沿って伯州山山荘の前に出る
         ブナの新コースが新しく出来ていた。
         新コースにはイワウチワが咲き乱れ、うっかりすると花を
         踏みそうになるので注意。
         尾根に沿って古い山道があり、一部ヤブになった所を刈払い
         新コースとしてデビューしている。
         新しいプラ杭が打たれている所を見ると、境界線調査に切開かれた
         部分もあるようだ。
         根曲竹の切り跡が高い事もあり、荒削りな所があるので、注意して
         歩いた方が良い。

アプローチ  自宅を5時10に出発し、国道429号線を足守から福渡に抜ける。
         国道53号線を走り、院庄から国道179号線に入る。
         奥津ダム辺りから道路が濡れ、雨が降り出す。
         時間も早いので、岡山県立森林公園に寄って行く事にする。
         7時15分、岡山県立森林公園到着。
         傘をさして園内を散策すると、ミズバショウやザゼンソウが見られる。
        園路脇には、ショウジョウバカマがある。
        おたからこう湿原から北展望台へ向かっていくと雨が霰になる。
        さらにミゾレが降り出し、振るえながら車まで戻る。
        戻る途中、さすが岡山県立森林公園だけあって、10数名の方と
        すれ違う。
        8時15分、人形峠を経由して赤和瀬集落へ向う。
        赤和瀬集落最奧民家の前に8時45分到着、駐車。
  チェックポイント 時間 標高 メ        モ
  駐車位置 9:05 726m 車の中で雨具を付けたり出発の準備をしていると、赤い雨具の方1名が滝谷コースに向って行かれた。 雨の降る中、舗装された林道を北に歩いて行くが、歩き始めてすぐ、林道脇にトキワイカリソウが咲いているのが目に付く。 その時車が一台側を通り過ぎて行ったが、林道終点に車を停め伯州山に登られた人だったようだ。 林道も橋を渡ると未舗装となる。 左側山の斜面を削られた所は、相変らず水が赤茶けており、砂鉄を採った跡ではないかと思われる。 所々林道脇に雪が残っている。 雨は相変らず降りしきる中、ゆっくり歩き、林道終点に着く。
  林道終点 9:40 857m 登山道最初の階段にイワナシの花が咲いている。 踏まないように登って行く。 汗をかかない程度、ゆっくり登って行くが、標高900m辺りからガスの中に入る。 ここで車の中で登っていかれた赤い雨具の登山者とすれ違う。 沢の橋が壊れていた所は土砂が溜まり、歩き易くなっている。 稜線への階段を登って行くと、マルバスミレ だろうか、白い花が沢山咲いている。 所々崩れかかった階段を登り切ると稜線に出る。
  稜線出合 10:00 1,021m ガスで視界がない稜線は、冷たい雨と強い風が吹きかなり寒く感じる。 登山道を進むとブナ林の中の伯州山山荘に出るが、そのまま頂上に向う。 登山道両脇には沢山のショウジョウバカマが咲いている。
  伯州山頂上 10:10 1,045m 頂上からは当然ながら視界は無く、三角点と頂上の標柱を確認すると寒いのですぐ下山する。
  伯州山山荘 10:15 1,004m 伯州山山荘のドアは壊れており、開かないので横のサッシ窓から出入りする。 山荘内の温度計は5℃を示している。 強い風が吹き荒れ、山荘の中でも風の音が激しく聞こえる。 こう言う風雨が強く寒い時でも、山荘があるとお昼時は助かる。 モース山の会のヘートコ日記2を見ると、みまさか山の会からちゃぶ台が寄贈されており、ありがたく使わせてもらう。 お湯を沸かし暖かいカップラーメンで昼食をとる。 さすがこの天気では登って来る人はいないようだ。 昼食後動かないと寒く、山荘の中でも吐く息は白く早々下山する。
  昼食後下山 10:45   登山道横の木に新しく「ブナの新コース 下山にも使ってね」と札が掛かっており、ありがたく使わせてもらう。 根曲竹が刈り払われ人が通れるぐらい切開かれている。 切った跡が地面から20〜30センチと高く注意が必要。 見ると新しいプラ杭が打たれており、境界線の確認がされているようだ。 少し行くとイワウチワが数輪咲いていたが、そこだけですぐ見られなくなる。 軽くアップダウンしながら尾根に沿って降る。 古い良く踏まれた山道が残っており、ブナの木が沢山生えている尾根道は平坦に近い。 1,000mの標高点手前からイワウチワが山道に現れだす。 ブナ林の中のイワウチワは見事だが、冷たい雨に打たれ、風で花がちぎれている物もある。 イワウチワを踏まないように注意しながら歩くと、急な尾根の降りになる。 那岐山西仙コースに似た感じの山道だが、整備されていない分自然に踏まれた跡に咲くイワウチワが逞しい。 細く急な尾根を足を滑らさないように、注意しながら降って行く。 遊歩道が近くなると、尾根から右に斜面を切開いた所を降るようになる。 下から登ってこられた登山者3名とすれ違う。 少し降ると遊歩道へ降り立つ。
  遊歩道出合 11:20 862m 新コースへの入口には、木に赤テープが付けられ、「新コースはここから→」の札が掛かっている。 4名の登山者が来られ、少し話をしてから、遊歩道を降る。 4名は新コースを登って行かれた。 遊歩道沿いのイワウチワは花の数が以前より少なくなったような気がする。 遊歩道沿いのイワウチワは少し過ぎかかっているように見える。 谷沿いには雪が結構残っている。 林道に出る手前で4〜5名の女性の観光客?がイワウチワを見に来られていた。
  林道出合 11:35 790m 相変らず冷たい雨が降りしきる中、林道をゆっくり歩き車まで戻る。
  駐車位置 11:50 726m 車の中で雨具を脱ぎ帰り支度をするが、車の背が高いのでこう言う時便利だ。 外気温は4℃。 朝歩き出すときと変わらずで、寒い一日だった。 さすがイワウチワが咲く時期だと、天気が悪くても結構来られる人がいる事が分った。



登山ルート。
駐車位置から反時計回りに歩きました。
標高1,000m辺りから遊歩道に出るまでイワウチワがあります。
もちろん、遊歩道でも見られます。


  

林道脇に咲いていた、トキワイカリソウ。            林道終点の階段に咲いていたイワナシ。


  

稜線近くの階段に沢山咲いている、マルバスミレ。      伯州山頂上近くに咲く、ショウジョウバカマ。


  

ガスに煙る伯州山頂上。                     伯州山山荘の前に新しく出来た、ブナの新コース。
冷たい雨と、強い風ですぐ下山。                 少し荒削りの道だが、イワウチワが楽しめる。


  

ブナの新コースに咲く、イワウチワ。               冷たい雨に打たれ、小さくなっているイワウチワ。
ガスに煙るブナの新コース。


  

踏み跡程度の道にイワウチワが咲いていて踏みそうになる。  少し花びらが傷みかけている。


  

イワウチワが咲き誇る山道。                   遊歩道から新コースへの分岐。
                                    今日のような天気だと、急なので滑り易い。

伯州山の前に立ち寄った岡山県立森林公園

  

ザゼンソウ。                             ミズバショウ。