38
臥牛山
 城見橋公園から川沿いに舗装路を降り、中国自然歩道を歩き、
備中松山城址を経由して臥牛山に登る。
下山は、地形図上点線の道を降り出発点に戻る コース


標高      487m
所在地    津山市
歩行距離   5.9Km
登山日    2008年11月16日(日
天候      曇り、一時雨。 現地気温15℃。
        薄日が差し、少し蒸暑い。
        12時30分頃より天候が悪化し、小雨が降り出すが
        30分程度で止む。
アプローチ  自宅を9時20分に出発し、真備から美袋美袋に抜ける。
        国道180号線を高梁に向けて走り、吉備国際大学の前を通り
        城見橋公園駐車場に10時20分到着、駐車。
        バスがふいご峠まで出ており、駐車場受付係の人が案内してくれるが、
        歩いて登るのが目的の為、丁寧にお断りする。
        バスは往復で300円。

備考     朝6時ごろ起きると雨が降っており、予定を大幅に変更する。
        9時頃天候回復の兆しが見られ、行き先を決め出発準備をする。
        備中松山城址の天守閣は入場料300円。
        舗装路終点までは、標識及び道が良く整備されており
        難易度は

        但し、中国自然歩道は、場所により多少笹や潅木の張り出しがある。
        舗装路終点から城見橋公園までは、部分的に踏み跡が残っているものの
        自然に帰りつつあり、ヤブコギとなる。
        尾根は比較的踏み跡も分かり易いが、谷に降りつつ斜面をトラバースする
        踏み跡は不明瞭で、ルートファインディングができる人以外は無理。
        特に谷に降る所から石碑までがこのルートの最大の難所となる。
  チェックポイント 時間 標高 メ        モ
  城見橋公園 10:30 198m 駐車場を出るとき、係りの人が道を行っても、下から登っても天守閣まで50分かかると教えてくれた。 城見橋公園の駐車場から来た道を降って行く。 トンネル手前から右側の川に沿って降るようになると川の向こう側は、公園として遊歩道が整備されている。 この遊歩道を降っても良かったが、良く知らなかったのでそのまま舗装路を降って行く。 ここの紅葉は、今一色づきが悪く、くすんだような色だ。 道路左側に2箇所ほど駐車場があり、ここに車を停めても良かったと思う。 トイレやベンチも整備されており、多少ゆっくりすることができそうだ。 更に降ると、橋の先に中国自然歩道「松山城」の標識があり、橋を渡る。
  10:40 99m 中国自然歩道入口にはほとんど読めなくなっているが、「臥牛山 レクレーション森 新見営林署」の表示がある。 さらに「高梁観光百選 臥牛山自然植物園」と彫られた石柱がある。 ここからよく整備された幅広の道を緩やかに登って行く。 気温と湿度が高く、蒸暑いので額から汗が滴り落ちる。 自然林の中の道は気持ちが良く、道沿いには石仏や、標識、史跡の説明などあり、退屈しない。 橋を渡ってから15分ぐらいで休憩舎に着く。 疲れるほど歩いていないので先に進む。 休憩舎から10分ぐらいで、ふいご峠に到着する。
  ふいご峠 11:05 297m 車の音がするとバスが到着し、観光客が降りて来たので早々、少し戻り、石段道を登って行く。 少し登ると車道に出れる所に来て、その先にベンチがあり、ゆっくりできる。 さらにその上の段からは高梁市街が見下ろせる。 天守閣が見え出し、紅葉が綺麗で、所々写真を撮りながら登って行くと、何やら忍者の格好をした人や、撮影のスタッフのような人がいる。 その先ではロケをしていたが、監督のような人は背中に「TTC2」と書いた服を着ている。 もしかして玉島TVのタマシマンの撮影だったりして。 ローカルすぎて、玉島の人以外には分からない事だ。
  備中松山城天守閣 11:25 426m 天守閣の入場料は300円で、見て行こうかとも思ったが、登山靴の上にスパッツまでしており、脱いだり履いたりが面倒なためパスする。 後日観光で繰れば良いと割り切る。 お腹がすいたので、天守閣先「九の平櫓跡」の石段で昼食をとる。
  昼食後出発 11:45   できれば、もう一座登りたいので、昼食の休憩は早々切り上げ先に進む事にする。 ここの降りは板を張った階段で、今日のような雨降り後は、濡れて板が良く滑るので注意が必要だ。 土橋には木の橋がかかっており、それを渡る。 この先でルートは二分するが、広いほうの道(道なりに真っ直ぐ)を行く。 道は487mピークを巻くように付いており、臥牛山最高地点へはヤブコギとなる。 道を進むと、大松山城址への分岐があるが、今日は見送る。 この分岐の紅葉は素晴らしく、見上げると黄色と真っ赤に色づいたコントラストが美しく、目に焼きつく。 この先で道は二手に分かれるが、緑色のつり橋が気になり、そちらへのルートを選ぶ。 結果的には中国自然歩道から外れるが、この橋を渡って見たかったと言うのが本音だ。 つり橋からの景色も期待できそうだからだ。
  つり橋 12:00 428m つり橋の両側には、2つの扉が付いており、開けて中に入り、閉めては進む。 橋は板張りで少し古くなっており、まだ踏み抜くほど古くはなっていないが、少し心配である。 橋の両側欄干部分からは下が見えており、結構高く感じる。 人が落ちる事は無いが、物を落とすと拾いには行けない。 橋からの展望はたいした程ではないが、南東方向が見える。 橋を渡りきると、コンクリートで舗装された道が付いており、緩やかに登って行く。 ここで1匹の猿が目の前を横切った。 登りきると未舗装の平坦な林道を進む。 少し歩くと左側植林に向う階段があり、これを登って行く。 多少草が生え、道の両側から潅木の枝や、笹が多少張り出しているが歩き難いと言うほどではない。 植林の中登り切ってい平らになった所で、右に入る細い道がある。 シダが刈り払われ赤テープに誘われ入っていくと、三角点がある。 
  三角点 12:10 478m 三角点の周りは木に囲まれ展望は全く無い。 三角点の写真だけ撮ったあと来た道を分岐まで引き返す。 分岐からすぐ右側植林帯の中に続く多少草が生えている小径がある。 これが中国自然歩道のようだが、そのまま歩き易い林道を進む。 途中再び右側植林の中に入る小径があり、林道と中国自然歩道が合流しているところがある。 ここでも林道をそのまま進むと舗装路終点に着く。 中国自然歩道の方が歩く距離が少し少ない。
  舗装路終点 12:20 459m 舗装路終点には、10台以上車が停められる広さがある。 舗装路をわずか進むと、中国自然歩道の階段が右側にある。 天候が悪化してきて、空はかなり薄暗くなってきた。 そのまま舗装路を進むが、地形図に出てくる点線の道が見つからない。 引き返しながら舗装路の左側を注意して見ながら歩くと、左側に盛り上がったところが無くなり再び盛り上がり出す所に丸木の杭が4本打ち込まれている。 左側は自然林で潅木がある薮だが、何とか左側に入れそうな所があり、良く観察すると踏み跡だったような感じがする。 ここから踏み込み、軽く潅木の枝を掻き分けながら進むと、歩き易くなってくる。 ある程度まで自然林の中まで進むと、左側に尾根が見え出し、ハッキリした踏み跡が見つかる。 この踏み跡を辿って進むと、段々しっかりした道になる。 降って行くと自然林と竹林がの入り混じったような所を降り、道は左側に向きを変える。 更に降ると道は細くなり、踏み跡程度で倒木や潅木の枝が張り出し、荒れてくる。 最後谷に降りる所でかなり不明瞭になり、降りれそうな所を探し急斜面を降る。 トラバース気味に降って行くと踏み跡が見つかるが、急斜面に付けられたトラバース道は倒木と木の枝が張り出し、歩き難い。 おまけに雨まで降り出した。 少し進むと踏み跡が消える。 何やら下に降りれそうな感じで、急斜面木に捉まりながら5〜6m降りるが、足元が滑りこけそうになる。 歩けそうな所を探しながらトラバース気味に降ると再び踏み跡が見つかる。 踏み跡は尾根に緩やかに向い、少しなだらかになり、歩き易くなるとその先で石碑が見つかる。
  石碑 12:40 322m 石碑の先に初めて古びた赤テープを見つける。 尾根に残る踏み跡はかすかだが、分かり易くそのまま倒木を避け降って行くと、沢に降りる。 この先に林道跡があるが背丈以上の笹が生い茂り、おまけに蔓が絡まりまともに前に進めない。 雨で濡れている為、服とズボンは濡れて冷たくなってくる。 仕方が無いので右側植林へ入ると道があり、尾根に向かって2本のしっかりした道が付いている。 笹の生えている所を巻いて歩く踏み跡はその先で植林の斜面に登る痕跡となる。 良く見ると、斜面左側の木の枝にピンク色のビニール紐が付いている。 ビニール紐を目指し草の中を進むとしっかりした道が見つかる。 道を降って行くと、川にペコペコの鉄板を敷いた橋があり、恐る恐る渡るとその先で舗装路に出合う。
  舗装路出合 12:55 209m 舗装路に出た所で、ザックと体中に付いたヤブコギのゴミを落とす為に5分程度の休憩をとった。 すぐ下は城見橋公園で人の話す声が聞こえてくる。 舗装路を降るとすぐ駐車場に着く。
  城見橋公園 13:05 198m ある程度予想はしていたが、やはりヤブコギがあった。 もう少し楽かと思ったがそう甘くはなかった。 尾根沿いの踏み跡と違い、斜面をトラバース気味に歩く踏み跡は、不明瞭かつ荒れていて歩き難くなっている所が多い。



登山ルート。




ロケ現場。
TTCは玉島ケーブルTVか?。
だとするとタマシマンかな。
超ローカルな話です。




備中松山城天守閣。
階段を上がると入場料300円払って入れるが、スパッツと靴を脱ぐのがめんどくさくてパスした。




九の平櫓跡から見る備中松山城天守閣。




大松山城址への分岐にある紅葉を見上げる。
素晴らしい色合いだ。




つり橋。
橋からは南東方向に展望がある。
中国自然歩道を通るとこの橋を通らない。
夏は橋の上で野宿と言うのも涼しくて良いかもしれない。




臥牛山の三角点。
残念ながらここからは全く展望がない。




尾根の平らな所にひっそりと立っている石碑。
かつて信仰の対象だったのだろうか?。
それともお墓。
雨が降っていたので、ゆっくり見もせず通過したが、場所を特定出来る物だ。