道後山
 月見ガ丘駐車場を出発し、岩樋山を巻いて、大池を経由して
道後山に登る。 下山は、岩樋山を経由して出発地点に戻る コース


標高      道後山   1,271m
         岩樋山   1,271m
所在地    広島県庄原市、鳥取県日野郡日南町
歩行距離   5.7Km
登山日    2009年8月30日(日)
天候      曇り。 現地気温17℃。
        前日の天気予報とは裏腹に、曇りがちで、ガスが流れ込んだ。
        朝から時間が経つほど、ガスで展望は悪くなるばかり。
アプローチ  自宅を5時5分に出発し、倉敷成羽線を鬼が嶽を経由して成羽まで走る。
        成羽から国道313号線を、川上町に向けて走り、途中から新見川上線に
        入る。 矢戸から北房井倉哲西線に入る。 地図上で最短距離を走ろう
        としたのが間違いの元だった。 大野部哲多線を走り青木峠峠を越えたが、
        道は狭く対向場所がほとんど無い。 舗装はしてあるものの、2トン車が
        やっと通るぐらいの幅で、タイトなヘアピンカーブは脱輪しそうになるし
        、木の枝は垂れ下がり、屋根を何度も擦り、道路両側からは草が張り出し
        車の横を擦りまわる。 対向車が全く来ないから良いような物で、対向場所が
        距離の割に相当少ない。 広い道路に出た時はホッとした。
        JR芸備線の野馳駅の側に出て、国道182号線を東城に向かう。
        東城から、国道314号線、国道183号線と走り、三坂から道後山公園線を
        道後山スキー場に向かい、月見ガ丘駐車場に7時25分到着、駐車。
        駐車場には昨日からキャンプしている人の車が1台有るだけ。
        出発準備をしていると、神戸ナンバーの車が1台来た。

備考     道後山は、30数年前、高校生の時バイクで来た事が有るだけで
        もちろん道後山登った訳ではない。
        道後山山荘までの道は未舗装だったように記憶している。
        最も、東城からの道も細く、JR道後山駅の中には真夏でも
        ストーブが置いてあるのに、ビックリしたものだった。
        あれからずいぶん時間が経ち、道路状況が相当良くなっているのに
        驚いた。
        帰りに道後山駅への道を走り、あの頃を思い出しました。
        この道は全く変わっていないのですが、道路脇の木が大きくなり
        全く景色が見られなかったのは残念でした。
        当時周りの山は植林したてで、細い道からは景色が見渡せたもの
        でした。 久しぶりにあの頃の思い出に浸る事ができました。
        生憎の天気とガスで山頂からの展望は全く無かった。
        岩樋山山頂付近は、イヨフウロウとツリガネニンジンのお花畑が
        広がり、とても良かったです。
        もうしばらくはお花畑が見られると思います。
        急な登坂はほとんど無く、なだらかなアップダウンで気軽に楽しめる
        ファミリー向けのハイキングコースで、色々な花が楽しめます。
  チェックポイント 時間 標高 メ        モ
  月見ガ丘駐車場 7:35 1,075m 広い林道のような登山道を進んで行く。 今日は、花を見ながらゆっくりと歩く事にする。 道が狭くなって来ると、石畳道と石段を登るようになる。 登山道脇には苔生した岩が多く、いい味を出している。 石段からよく整備された擬木の階段を登って行く。 登山道脇には、キンミズヒキ、ハギ、ネジバナなどが咲いている。 かなりゆっくり歩いていたせいか、今日は2人の登山者に追い越される。
  休憩舎 8:00 1,157m 休憩舎前から山頂にガスがかかった猫山が見える。 少し先に岩樋山への分岐が有るが、そのまま巻き道を進む。 木漏れ日のある自然林の中の道から、開けてくると弱いながら日差しが眩しい。 イヨフウロウ、ツリガネニンジン、マツムシソウ、ホソバヤマハハコなどが見られる。 少し先で、岩樋山からの道と合流する。 石積の牧場柵の跡が、所々見てとれる。 緩やかに登って行くと、道後山を巻き大池を通るルートへの分岐があり、大池方面(右)に入る。 ゲンノショウコ、サラシナショウマなどが見られる。 大池には水がほとんど無く、湿地帯のようになっている。 緩やかに登って行くと、だんだんガスに覆われてくる。 持丸山登山口への分岐があり、左に曲がり両側笹が生えている道を登って行く。 持丸山登山口へは歩く人が少ないのか、道には草が生い茂りつつある。 両側笹で、広く刈り払われた道を緩やかに登って行くが、辺りはガスで覆われている。 ここで山頂から降ってくる一人の登山者と合い、話をする。 10分ほど前までは、ガスも少なく多少展望が得られたようだ。 多少と言うのは、山頂から見下ろせる程度の範囲のようだ。 登坂が緩やかになると、標柱と一等三角点のあるピークに着く。
  道後山三角点 8:55 1,268m 北からガスがどんどん流れて来て、すぐ近くしか見えない。 全く展望が無いが、ゆっくり休憩する。 誰も登ってこない来ない。 時折ガスが薄くなり、道後山の山頂ピークが西に見え隠れする。
  休憩後出発 9:15   さすがに20分ほど休むと、体が冷えてくるので、ガスの中道後山山頂ピーク(道後山最高地点)へ向う。 緩やかに降り、緩やかに登って行く。 振り返ると時折ガスが切れ、三角点ピークが見え隠れする。 高低差がほとんど無く、近い為、あっという間にケルンのある道後山山頂に着く。
  道後山頂上 9:20 1,271m ガスで展望は全く無く、そのまま通過する。 降って行くと、ガスが切れ出し、岩樋山が見え出す。 振り返ると道後山の山頂あたりは、相変わらずガスに覆われている。 溝状になった登山道を降って行くと、一輪のウメバチソウを見つけた。 この辺りはガスが少なく、多少景色が見えるが、それも近回りだけ。 放牧用の石積柵を見ながら、岩樋山に登って行くが、こちらはやや急な登坂だ。 笹原にススキが風になびき、大きな岩が点々とあるなかなか良い斜面だ。 登るにつれ、イヨフウロウとツリガネニンジンが段々多くなり、山頂付近はお花畑となっている。 なだらかになると、ケルンのある山頂に着く。
  岩樋山頂上 9:45 1,271m 山頂のお花畑を楽しんだ後、東側の大きな岩の上で早い昼食をとる。 時折ガスが流れ込み、景色が見えなくなる。 風も適度にあり、涼しいという位ではないが、心地良い。
  昼食後下山 10:15   ゆっくり休憩した後帰る事にし、山頂からゆっくり花を見ながら帰る。 石積の側にタンナトリカブトを見つける。 青い色した兜に似た花が印象的だが、地下茎には強い毒がある。 途中から広い整備された道に出るが、すぐ細くなり木立ちの中を降り、展望舎近くで巻き道と合流する。
  休憩舎 10:30 1,157m 降って行くと、これから山頂へ向う人達に沢山出合った。 駐車場へは、キャンプ場を抜けて、トイレの前を通り少し近道をした。
  月見ガ丘駐車場 10:45 1,075m 駐車場辺りは薄日が感じられる時もあるが、依然道後山を中心にガスが流れて来ており、景色はたいして見えない。 それでも駐車場は、満車に近いぐらい車で埋まっていた。



ハイキングルート。


  

ツリフネソウ。                       ハンカイソウ。


  

オオダイコンソウか?。                ヤマジノホトトギス


  

何かな?。                       ゲンノショウコ。
                              下痢止めに利くらしい。


  

分岐近くから岩樋山を見上げる。            分岐から見る道後山。


  

アカモノ。                         ホソバヤマハハコ。


  

マツムシソウ。                     ツルニンジン。


  

ツリガネニンジン。         サラシナショウマ。




道後山の三角点。


  

カワラナデシコ。                      ウメバチソウ。


  

道後山頂上。                     放牧場跡の石積柵。
ケルンの先に岩樋山が見え、            岩樋山頂上へ向って石積がある。
その右に無名のピーク。




岩樋山頂上付近は、可憐なイヨフウロウが沢山咲いている。


  

岩樋山頂上のケルン。               岩樋山頂上付近は、イヨフウロウとツリガネニンジンのお花畑が広がる。


  

タンナトリカブト。                   キバナアキギリ。
独特の花が目を引く。
地下茎には強い毒がある。