尼ヶ子山
 大仙屋敷集落から、林道ヒラメ谷線を歩き、適当な所より尾根に取り付き、
尼ヶ子山の三角点ピークに登る。 稜線を縦走し、尼ヶ子山頂上まで歩く。
下山は、往路を辿り出発点に戻る コース


標高     978m
所在地    真庭市、鏡野町
歩行距離   5.1Km
登山日    2009年12月5日(土
天候      曇り。 現地気温6℃。
        冷たい風が、強く吹き荒れ寒いが、日差しが暖かい。
備考     三角点ピークまで、尾根に沿ってハッキリした踏み跡がある。
        植林帯を過ぎると、ブナの多い自然林の中、概ね腰丈程度の
        笹がまばらに生えており、踏み跡を辿れば三角点ピークに
        飛び出す。 三角点の周りは、笹が広く刈り払われ、北西方向に
        展望が得られる。
        稜線上にも、ハッキリした踏み跡が残っており、腰丈程度の笹が
        まばらに生えているが、大半は笹も少なく歩き易い。
        稜線は狭く、尾根への分岐を間違えなければ、何ら問題は無い。

        尼ヶ子山頂上の木には、比較的新しい赤テープが2つ付いていた。
        尼ヶ子山頂上は、木立ちに囲まれ、展望は無い。
        地形図上、尼ヶ子山は、980mの等高線があるが、GPSで確認すると
        978mだったので、このページでは、尼ヶ子山頂上の標高を、
        978m
としている。
        稜線上には、シッカリした踏み跡が残っており、比較的歩き易く
        湯原の白根集落に抜ける、峠から三角点へ登るのも面白そうだ。
        また、尼ヶ子山頂上から、稜線を霰ヶ山に向って歩き、峠から
        大仙屋敷集落に戻ると言う、周遊コースも取れそうだ。

アプローチ  自宅を6時25分に出発し、国道429号線を走り、途中から落合建部線に
        入る。 久世から、久世中和線を来たに走り、富栄山登山口のある
        のとろ原キャンプ場入口を少し過ぎた先、左側に余川を渡る橋がある。
        橋の右側はお墓で、その先に炭焼き小屋(中に炭焼き釜がある)がある
        少し先の、左側路側が少し広くなっている所に、8時25分到着、駐車。
        
駐車位置の更に少し先、右側民家がある所の路側がかなり広いのだが

        民家の先に、長い鎖に繋がれた犬がいたのでやめた。
        林道ヒラメ谷線も、丸木小屋がある辺りまでは、路面の状態が非常に良く
        乗用車でも問題なく、入っていける。 また、丸木小屋の前が少し広く
        車2〜3台なら駐車可能だ。
  チェックポイント 時間 標高 メ        モ
  駐車位置 8:35 607m 駐車位置から舗装路をわずかに戻り、余川に掛かる橋を渡る。 橋の袂、左側に1軒の民家がある。 未舗装の、林道ヒラメ谷線を、西に進む。 林道には、でかい牛糞が所々落ちており、何処かで放牧でもしているのかも知れない。 右側に炭焼き小屋があり、林道は平坦で、路面状態も良いので、乗用車でも楽に乗り入れできる。 少し行くと、右側に丸木小屋があり、少し広いので、車はこの丸木小屋の前に駐車可能だ。 ここから林道に勾配が感じられ出す。 緩やかに林道を登って行くと、左側に尾根が出てくる。 ここから尾根に取り付こうかと思ったが、思った以上に潅木が多く、踏み跡も感じられなかったので、そのまま林道を進む。 林道が大きく右にカーブする少し手前、林道左側の植林が一部間伐され、切られた檜木が放置されている所から、左側の尾根に取り付くことにする。 間伐されている所の、ちょうど中間辺りに、大きい切り株と、小さい切り株があり、ここから尾根に上がるが、潅木が少ないので、登り易そうに見える。
  尾根取付 8:55 679m 林道から左側、間伐された檜木の上を歩き、尾根に向かい、急な斜面を登って行く。 潅木が手頃に生えているため、急な斜面でも、潅木に捉まりながら、登っていけるので、こう言う時は、潅木もありがたい。 わずか数メートル急斜面を登ると、尾根に出る。 尾根は歩いた跡があり歩き易い。 尾根上の間伐された檜木を避けながら、やや急な尾根を登ると、少し潅木が多くなってくる。 左側の植林帯の中が歩き易くなってくるので、左側の植林帯窪地を経由して、再び尾根に出る。 右側自然林で、左側植林帯の尾根は、潅木や笹は、無いに等しい。 尾根の踏み跡はハッキリしており、歩き易いが、段々急になってきて、最後は、かなり少ない潅木を掴みながら、登るようになる。 植林帯の急登を、喘ぎながら登り切ると、緩やかになるが、腰丈程度の笹がまばらに茂り、潅木が多くなる。 笹の下に、踏み跡がかすかに残っており、潅木の枝を避けながら、登って行くと、段々勾配も急になってくる。  境界石柱がある所まで登ると、少し緩やかになり、潅木が減り、笹もわずかながら少なくなり、踏み跡がハッキリしてくる。 周りの自然林は、ブナが多くなってきて、笹の下の踏み跡を辿りながら登って行く。 再び勾配が段々急になってくる。 この辺りで、初めて、色褪せて古びた赤テープが一つ見つかる。 周りの木は、ほとんどがブナになる。 進行方向上側、木立ちの合間から青空が見え出すと、更に急な登りとなる。 尾根に岩が現れ出すと、周りの潅木や、笹を掴みながらでないと、登れなくなってくる。 急勾配を登り切ると、刈り払われ開けた、三角点ピークに飛び出す。
  三角点 9:35 973m 三角点からは北西報告に展望があり、眼下に湯原湖を見下ろす。 天気さえ良ければ、大仙、蒜山三座等が見えるはずだが、残念ながら、雲が多く、霞んで遠くがハッキリしない。 三角点から北側への稜線は刈り払われ、踏み跡もあり、峠までは行けそうに見えた。 この方角に、入道山があるが、木立ちが多く、木立ちの合間から、何とか入道山と分る程度。 東側は、ガスが流れて来て展望が利かなかったが、木立ちも少なく、天候さえ良ければ、大空山、富栄山が見えると思われる。 南側への稜線は、潅木と腰丈程度の笹がまばらに生えているが、踏み跡が残っている。 尼ヶ子山は、木立ちに阻まれ、朧気にしか見えない。 三角点の石柱より上を刈り払われている笹と、潅木の枝を刈り払い、記念撮影をする。
  休憩後出発 9:45   一息入れた後、尼ヶ子山に向って、稜線を縦走する。 所々腰丈程度の笹がまばらに茂っているものの、笹が少ない所も多く、シッカリした踏み跡が残っている。 笹が多い所や、倒木が有る所は、稜線を少し外した所に、踏み跡がある。 アップダウンはあるものの、三角点ピークから一旦降って、登り返すと尾根の分岐がある。 念の為、赤テープを付けておく。 途中、太いブナの木がある、細い分かり易い稜線だ。 尾根分岐から少し行くと、尼ヶ子山の最高地点に到達する。 尼ヶ子山頂上木の枝には、かなり新しい赤テープが2つぶら下っていた。
  尼ヶ子山頂上 10:10 978m 寒冷前線が通過しているのか、風が強くなり、冷たい風が、木立ちの合間から吹き込んでくる。 尼ヶ子山頂上は、周りを木立ちに囲まれ、展望は無い。 踏み跡は更に南に続いている。 尼ヶ子山の最高地点を確認した後、来た道を引き返す。 尾根分岐の赤テープを確認し、稜線を間違っていない事を確認し、降って行く。 アップダウンはあるものの、一旦コルまで降り、登り返すと三角点ピークまで戻ってくる。
  三角点 10:30 973m 東側は、ガスが、先ほどよりも多くなり、下から吹き上げてくる風の音が凄まじい。 風の音はかなり大きいが、大きなブナの木に遮られているのか、風自体はたいした事無く、太陽の日差しが暖かい。 お湯を沸かし、お昼にする。 景色を見ながらラーメンをすする、至福の一時だ。 昼食後、休憩していると、曇り空が多くなってきて、天候悪化が懸念される。 あまりゆっくりすると、寒くなってくるので適当な所で、下山する。
  昼食後下山 11:00   三角点ピークからは、降る尾根が分り辛いと思い、登る時赤テープを付けており、それを頼りに、周りの木に捉まりながら、急な尾根を降って行く。 腰丈の笹の中、踏み跡と、赤テープを確認しながら、植林帯まで降る。 植林帯の降り始めは、かなり急なので、木に捉まりながら、足を滑らさないように、注意しながら、踏み跡を登って来た通に、降って行く。 左下に林道が見え出すと、尾根に付けておいた、目印の赤テープの所から、林道へ向う。 尾根左側斜面の赤テープを頼りに、潅木を掴みながら、急斜面を林道まで降りる。 
  尾根取付 11:25 679m 林道を快適に降り、駐車位置まで戻る。
  駐車位置 11:45 607m 天気予報が言うほど、天気も悪くなかった。 尼ヶ子山の北にある、入道山が根曲竹だったので、相当の覚悟はしてきたが、根曲竹ではなく、笹で、たいした生え方でもなく、踏み跡もあり、比較的楽に登る事ができた。 ヤブコギというヤブコギも無く、三角点ピークからは展望も有り、満足できた。



登山ルート。


  

林道にある丸木小屋。                   ここ(林道)から尾根に取り付く。
ここまでは、路面の状態も良く、この前に        いかにも、ここを登って下さいと、言っているように見える。
車が置ける広さがある。
いざと言う時は、雨風が多少防げる。


  

左側植林帯、右側自然林の間にある           三角点ピークから稜線北側の展望。
踏み跡を登って行く。                     木立ちの後ろに、入道山が確認できる。
                                  三角点ピークの笹は刈り払われ、下に境界石柱が見えている。


  

三角点ピークから南側、木立ちの合間から       三角点ピークから北西方向の展望。
霰ヶ山が確認できる。                    眼下に湯原湖を見下ろす。


  

三角点ピークから北西方向の展望。           三角点ピークから稜線南側の展望。
残念ながら霞んで、大山や蒜山三座は         木立ちの合間から、尼ヶ子山が確認できる。
確認できなかった。                     稜線入口最初は、潅木が少し多いが、すぐ少なくなる。




四等三角点。


  

ブナの木の多い稜線。                   稜線上には、太いブナの木もある。




尼ヶ子山頂上。
木にかなり新しい赤テープが2つ付いていた。